みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
コロナの影響によるリストラがめちゃくちゃ増えている。
日本経済新聞で早期退職を検索すると多くの会社が多くの人数のリストラを発表している。
コロナの長期化を考えると今後更にリストラを実施する企業が増えてくるでしょう。
その中でコロナの影響でリストラを実施した製薬会社は聞こえてこない。
もちろん、コロナの影響でリモートワークがメインになりMR数が余剰と判断している企業は存在するがコロナで業績が著しく低下したという決算発表は確認出来ていない。
やはり製薬会社は景気や外的要因に左右されずらい安定した業界である事に間違いない。
今、製薬会社が積極的に早期退職を実施しているのは、過去コール回数を稼ぐためにひたすら人数を増やし続けた結果、明らかな余剰人員になっているから適正な人数に調整している事が大きな理由。
2020年は後2ヶ月あり、年内に早期退職を発表する企業が今後も出てくるかもしれないが、一旦ここで2019年と2020年の製薬会社早期退職を比べてみたいと思う。
2019年 製薬会社の早期退職(リストラ)を振り返る。
2019年にブログ記事にした早期退職を並べてみる。
協和発酵キリンのリストラ(早期退職)は後手後手に回った当然の結果だと思う
鳥居薬品のリストラ(早期退職)は誰もが分かりきっていた既定路線
中外製薬の早期退職は厚労省の偉い人が「製薬会社に今の規模のMRは必要無い」って言った事の象徴だと思う
ファイザーの50歳以上対象の早期退職は競合他社への転職を阻止する対策がされているが通用するのか?
MSDが2年前にリストラしたばかりだけど2019年もまたリストラ(早期退職)しちゃおうって考えている真意
サノフィが昨年に続いて2019年も早期退職(リストラ)やりますよ。今回も、やはり辞めてほしいの生活習慣病MRだって
2019年は絶好調の中外製薬やリストラ実施したり、国内中小製薬企業がリストラしたりと幅広かった。
そこで面白かったのは、やはりファイザーの早期退職でしょう。
生活習慣病担当はどこに転職しても良いけど専門領域担当は転職してはダメな企業が示されていた。
そしてサノフィもMSDも早期退職を実施したけど、その前後でオンコロジーMRの中途採用を積極的に実施した。
19年は会社が明確に生活習慣病MRと専門領域MRに差を付けたのが示されたリストラだった。
2020年 製薬会社の早期退職(リストラ)を振り返る。
2020年にブログ記事にした早期退職を並べてみる。
ブリストルとセルジーン が両社で早期退職します。セルジーンにとってリストラじゃなくインセンティブ?
ノバルティスオンコロジーの早期退職を見た生活習慣病MRは何を感じるのかを考える話
武田薬品の「フューチャー・キャリア・プログラム」という早期退職はどっちなのか考える。
日本ケミファの早期退職(リストラ)を見て今後は中小製薬会社のリストラが横行すると感じる話
20年日本イーライリリーが初の早期退職!リストラとPIPのハイブリット方式に驚愕
2020年11月3日現在で実施された今年の早期退職はこんな感じだと思う。
もしかしたら年内に実施する会社も出てくるかもしれないが、とりあえずこれで考える。
20年は19年に比べるとリストラを実施した製薬会社は少ない。
しかし特徴的だったのが今まで一度もリストラを実施してこなかった武田薬品とイーライリリー が実施した事だ。
19年と20年を比べると20年の方が早期退職実施数は少ないが、
19年と20年を比べると20年の方が早期退職の実施数は少ないけど、20年は今までリストラを実施していなかった企業がやり始めたのが大きな特徴だと思う。
19年の早期退職を振り返ると経営難の中小製薬企業は別としても、ファイザー、MSD、サノフィなど過去リストラを実施した企業は再び実施するというのが特徴だった。
それに対して20年は武田薬品やイーライリリーなど今までリストラをやった事がない企業がやり始めたのが特徴だ。
いずれにしろリストラ実施経験のある製薬会社が増えたという事。
そして一度、早期退職を実施した企業は再び繰り返す傾向がある。
なので武田薬品やイーライリリーは近い将来、再びリストラを実施するのではないかと予測する。
ちなみに早期退職は表面上は希望退職だが、辞めさせられる社員がいる事を忘れてはならない。
日本の法律上、指名解雇は許されていないが、この早期退職制度を利用して会社は辞めさせたい社員を追い込んでくる。
・この制度は是非活用して欲しい。
・残っても厳しい環境が待っている。
・現状、仕事についてこれていないと言わざるを得ない。
・残っても良いが、そしたらPIPに入ってもらう。
このような言葉を使って直接、「辞めろ」とは言わないが退職強要を会社はしてくる。
また人事面談を何度も実施して「察しろ」と言わんばかりに見えないプレッシャーを掛ける企業も多い。
2019年と2020年どっちが製薬会社はリストラ(早期退職)をしたのか比べてみる話のまとめ
製薬業界は景気に左右されない安定した業界だ。
しかし、過去の間違った営業方針により、闇雲に人を増やしたツケが今、回ってきている。
適正人員になるまでは経営状態に関わらず製薬会社はリストラを繰り返すでしょう。
ちなみに早期退職は希望退職だと勘違いしてはならない。
表向きはそうであっても、会社はこの制度を利用して辞めさせたい社員を追い込んでくる。
早期退職は希望退職だから辞めさせられる訳ではないですよね?その考え甘い甘い!
この状況を見ていても将来安泰な製薬会社は存在しない。
安泰な会社で守られながら働きたいなど幻想を抱かず、個々のMRが戦闘能力を高めて生き抜く力を付ける術を考えた方が良い。