みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
製薬会社の早期退職、リストラは慣れましたね。
私が1年間ブログをやってきて、閲覧数が圧倒的に多いのがこれらの早期退職記事よ。
大手製薬会社MSDの2017年早期退職から製薬業界の未来が見える
2018年ベーリンガーのリストラ(早期退職)は本気だね。最後の楽園もいよいよ崩壊ね。
今回は大正製薬の約1000人の早期退職について書いて行くわね。
大正製薬が創業初の早期退職を実施して全体の15%948人が辞めていったわよ。
大正製薬ってOTC(一般用医薬品)のイメージが強いわよね。
「ファイト〜いっぱ〜つ!」のリポビタンDや育毛剤のリアップ、風邪薬のパブロンなどが有名だもんね。
でも大正製薬にもMRはいるし、大正製薬ホールディングス傘下には抗生剤に強い?強かった?大正富山があるでしょ。
私の知り合いの大正富山のおっちゃんMRも今回、早期退職で会社を辞めていったわ。
2018年7月に大正製薬ホールディングス全社員(6300人)を対象に早期退職を募りました。
対象は勤続10年以上かつ40歳以上の全社員で、募集人数は上限なし。
該当する人で辞めたい人は全員辞めてくださいって募集したのよね。
そんなに経営が傾いていたの??って思うでしょ。
ただ経営は18年3月期の連結純利益として前期比10%増の316億円と絶好調よ。
OTC(一般医薬品)は業績が絶好調だったのに対して医療用医薬品が研究開発費の増大や後発品使用促進の煽りを受けて前年比4%ダウンと苦戦中。
今後のプランとしても医療用医薬品は苦戦が強いられる事が分かり切っているので、今の段階から早期退職を実施してスリム化を図りましょうっていう考えなのよね。
今まで稼ぎ頭であった医療用医薬品が経営の足を引っ張っているって15年前では考えられない事よね。
早期退職に手を上げずに会社に残れば幸せになれる??
厳しくなっているとは言え、製薬業界は他の産業に比べれば利益率も高いし、従業員の給料も高い業界よね。
でも退職金の上乗せをしてでも、社員に辞めて欲しいと思っている会社って事は、早期退職に手を上げずに会社に残っても厳しい現実が待っているわよね。
様々なポストは減るだろうし、昇格の枠も減る、定期昇給の金額も少なくなるし、福利厚生の改悪も間違いなくある。
もちろん、一部の外資系製薬会社が実施しているPIPなどで精神的に追い込んで退職させる会社はイヤだけれども、だからって理由で開発力の無い国内企業を選択しても厳しい現実が待っているわよね。
PIPの人間の精神を崩壊させて退職に追いやる、やり方は問題だけど、国内企業だから安泰って事は全くもってないわよ。
今年だけでも、アステラス製薬、武田薬品(開発部門)などの国内最大手の製薬会社だって早期退職実施しているんだから。
リストラを考えて英語を勉強している的外れなMRが可哀想
将来、リストラに合わないように英語を勉強しています。
う〜ん。完全に間違っている訳ではないんだけど的外れ。
例えるならば、運動神経0で高尾山(東京にある小さな山)も登った事がない人が、冬の富士登山のキャンプ道具を揃えている感じ(余計分かりづらいか)。
MRとしてのスキルを上げずに英語の勉強をしたら何がいいのかしら??
MRとしてイマイチだけど、英語が出来るからマーケティングに行けるかな?
英語を否定している訳ではないんだけど、MRとしてのスキルを上げない段階でどんなに英語の勉強をしてもリストラのリスクが減る事は絶対にないわ。
生き残るMRになるためには、まずはMRとしての戦闘能力を上げるべき
MRは英語の勉強の前にMRとしてのスキルを上げる事が先よ。
MRとしてのスキルは
・専門性(オンコロジー、抗体薬、希少疾病等)
・専門施設(大学病院、がんセンター等)
専門MRとして専門施設での成功体験を持っていないMRは、間違いなく戦闘能力はサイバイマンね。
CTD、RMPって言われて何の事?って思った人はヤバイわよ。
今いる会社にいても戦闘能力が上げれないと思うのであれば転職すれば良い。
「転職する勇気が出ない」とか言っている人をたまに見るけど、戦闘能力がサイバイマンなのに、その環境から脱出しようと思わない考えの方がある意味、すごい勇気だと思う。
いずれにしろ、これだけ多くの会社が早期退職を実施しているんだから、いつ自分の会社がリストラを敢行するか分からないわよね。
そのような意味でも、今の段階から、エージェントとは定期的な情報交換を取っておくべきね。
私は全部で8社登録している。
少なくとも下記の4つの企業は大手で情報をいっぱい持っているから登録必須だと思う。
DODAエージェントサービスで転職↓ クリック
転職エージェントのパソナキャリア↓ クリック
選ばれた人だけの会員制転職サイト BIZREACH↓ クリック
まとめ
大正製薬ホールディングスは全従業員の約15%、948人が早期退職制度を利用して会社を去って行ったわ。
今までの稼ぎ頭であった医療用医薬品事業が経営を圧迫してしまっているというMRにとってはショッキングな内容。
外資は怖いから内資が良いって言っているみなさん。
外資内資問わず開発力の無い製薬会社はリストラのやり方は違えど厳しい将来が待っているわよ。
MRのスキルを上げずに英語を勉強しますか?
MRとして専門性を高めて戦闘能力を高かめますか?
両方大事だけど、順番間違えると失敗するわよ。
MRがMRで居続ける必要もない。
今まで得てきた知識、人脈、経験を活かせばいい。
大正製薬自体、開発力なく、50年以上も前の商品にすがり、こともあろうか、認知度のあるふるーい商品のサンプリングと言ってはバラマキをし、高額の広告を打ち、商品育成をしていない。
また、高額で他社が捨てるような会社を買収している。
先日も仏国の企業にてを出したが、システムを全て引き上げられ、てんやわんやになっている。
加えて、経営者兄弟が、違うこと言って決定に時間を要し、現場はお手上げ。
こんなんで長続きに期待が持てないのは、確かですけどね。
よって、残る方が地獄。
辞める人さん
コメントありがとうございます。
おっしゃる通りだと思います。
会社に将来性が無い事は誰でも分かる。
残って幸せになれる確率は低い。
ただ転職には適齢期がある。
その適齢期の判断を見誤って「どうにかなる」と楽観視していた人が
不幸になっていくんだと思います。