みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
またやるわね。
大手製薬会社の早期退職。
今回はノバルティスをオンコロジー事業部対象の早期退職だって。
ノバルティス、オンコロジー部門で人員削減成長分野も異例の対応、全社的縮小が背景(日刊薬業)
この記事を読んでどう感じましたでしょうか?
「オンコロジーもリストラさせるんだから我々、生活習慣病MRと一緒だ!」とか思っているMRが多いのではなかと思う。
今日はこの事について書いていきますね。
ノバルティスオンコロジーの早期退職はなぜ実施されるのか?
ノバルティスオンコロジーと言えば、血液腫瘍と固形腫瘍に製品ラインナップを充実しているし、今後の新薬候補も多数ある。
MRの人数を増やすのなら説明つくけど、この状況でなぜオンコロジーに絞って早期退職を実施するんだろうね。
ノバルティスに限らずMRの人数を減少させているのは製薬業界全体の話だと思う。
昔のように朝から晩まで病院の中に入って営業活動が出来るような環境ではない。
コール回数で売上を確保していた過去のMR活動時代から脱却する動きになっている。
なので製品が多い企業であっても今後は適正な人数に調整していくんだと思う。
今回、なぜオンコロジーに絞って早期退職を実施するのか言えば差別にも限界があるからだと思う。
ノバルティスは昨年(2019年)にも早期退職を実施している。
その時の対象がオンコロジー領域を除く従業員だった。
専門領域MRと生活習慣病MRが存在している中で会社は「生活習慣病MRは価値がない」って思っていても言えない。
前回はオンコロジー以外対象で早期退職を実施して、今回またオンコロジー以外で早期退職を実施するなんて言えないよね。
オンコロジーが安泰なのではなく、生活習慣病が絶望である事は何ら変わらない。
オンコロジーでも早期退職・リストラの対象になるんだから生活習慣病と変わらない。
正しいようで正しくない表現。
MR減少論が確実に進む中で専門領域MRが安泰なんて絶対にない。
ただオンコロジーが安泰かどうかは一切関係なく言える事。
生活習慣病MRが絶望である事。
オンコロジーMRが有望なのではなく生活習慣病MRが絶望なのに気付かない哀れな話
そして専門領域MRになれたから安泰ではない。
オンコロジーMRも生活習慣病MRも大差がないと思っているオンコロジーMRはそうなんだと思う。
オンコロジーMRでも生き残るために努力が必要なのは間違いない。
領域が明らかに先細りしていく生活習慣病領域で死に物狂いになって働いてもダメなんだと思う。
それは努力する場所を間違えているから。
ノバルティスオンコロジーの早期退職を喜んでいる社員もいると思う。
先日のセルジーンの早期退職も同様だと思う。
ブリストルとセルジーン が両社で早期退職します。セルジーンにとってリストラじゃなくインセンティブ?
会社の方針によって専門領域でもMR余剰になり早期退職の対象になる。
そのような意味でも専門領域MRが絶対に安泰なんてない事が再確認できる。
そこで思考を止めるのではなく、その先の事まで考えてみよう。
次の転職先が良い条件が出るのなら特別加算退職金はインセンティブのように感じるのではないかな。
その時に開業医に生活習慣病薬を声を枯らすまでコールしているMRと症例ベースの話をするMRはどちらが良い条件で転職出来るのか?
ここに生活習慣病と専門領域との間に大きな違いを感じる。
ノバルティスオンコロジーの早期退職を見た生活習慣病MRは何を感じるのかを考える話のまとめ
今後は専門領域MRであっても早期退職の対象になると思う。
なのでオンコロジーMRになれた事がゴールでなく、その環境で生き残れるよう懸命に取り組む必要がある。
またオンコロジーMRが早期退職を実施しようがしまいが生活習慣病MRに未来がない事に変わりはない。
早期退職に手を挙げて次の転職先が速やかに見つかり良い条件が提示されれば特別加算退職金はインセンティブのように感じるMRもいると思う。
絶対大丈夫なんて世界は存在しない。
未来の事は分からないからこそ幸せな確率が高い選択をしていく必要があると思う。
その中でMRからアクセンチュア というコンサルティングファームへ転職した友人は私に新たな価値観を提供してくれた。