みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
7月になって今年も半分が過ぎましたね。
2020年になって大きな早期退職は2つくらいしか思い浮かばない。
ノバルティスオンコロジーの早期退職を見た生活習慣病MRは何を感じるのかを考える話
ブリストルとセルジーン が両社で早期退職します。セルジーンにとってリストラじゃなくインセンティブ?
専門領域MR対象の早期退職。
今の製薬業界はそんな平穏な状況ではないですよね。
先日はこんな記事も書きました。
そろそろMRの早期退職を募集開始しようと思っている製薬会社がありそう。
もし自分の働いている会社で早期退職が実施されたら、どのような条件が整えば退職しても良いか?
今日はこの事について買いていきますね。
各製薬会社が実施した早期退職は様々な条件が異なっていた。
昨年のファイザーの早期退職は物議を呼びましたよね。
生活習慣病MRはどこに行っても良いけど、オンコロジーMRは転職してはならない企業を設定する。
ファイザーの50歳以上対象の早期退職は競合他社への転職を阻止する対策がされているが通用するのか?
このファイザーの早期退職は条件が50歳以上。
今年のセルジーン は35歳以上。
昨年の中外は45歳以上、鳥居は入社2年以上。
このように早期退職制度が利用できる対象は企業によって、年齢や担当している領域などが異なる。
しかし共通して言える事は通常の退職金にプラスして特別加算退職金も支給される事。
あっ。かなり前だけどファイザーは特別加算退職金を払わず指名解雇を試みて失敗に終わった黒い過去もあったわ。
結局この時は未遂で終わっているわね。
この特別加算された退職金が貰えるなら他社に転職しようと安易に考えるのは間違っている。
一体、どのような条件が整えば早期退職しても良いと思いますか?
早期退職するならば最低限、次の転職先を決める必要がある。
次の転職先を決めてから辞めるなんて当たり前。
そう思っている人もいるかもしれないが、提示された退職金額に判断を鈍らされて次を決めずに辞める人が意外と多い。
事実、私の知り合いも大変苦労した。
また転職先を決めずに早期退職に手をあげた馬鹿なおっさんMRがいた話
無職になってから転職活動をするとき採用する側からしたら「この人、急いで辞めなければならないヤバい理由があるのでは?」と推測する。
条件を下げても入社するという目論見が立つから採用するときに足元を見られる。
なので早期退職制度を使っての辞めるにしても絶対に次の転職先を見つける必要がある。
40歳以上で早期退職をするのであれば得られる退職金と定年までの得られる年収を計算する必要がある。
30代が早期退職の対象に入っていれば簡単な話。
転職活動をして今の状態よりも良い条件がでるキャリアアップの転職を決めて、早期退職の特別加算退職金ももらう。
問題は40歳代以降のMRが早期退職をするかどうかだ。
単純な計算をしてみる。
45歳で年収1000万円のMR
特別加算退職金は2000万円。
転職先がコントラクトMRで年収900万円。
この条件で早期退職に乗るほうが良いか?
転職すると年収100万円下がる。
45歳の年収1000万円が今後上がらないと仮定して考える。
定年が60歳だとすれば残り15年なので1年100万円×15年=1500万円。
特別加算退職金が2000万円、15年間の下がる年収が1500万円。
結果500万円のプラスと考えるのは浅はか。
福利厚生のないコントラクトに転職するのは額面に現れない減収になる。
そう考えた時に特別加算退職金が2000万円あったとしても金銭的なメリットはほぼない。
代わりに会社が変わって新たに製品の勉強、社内システムの理解、人間関係の1からの構築と様々な事柄が起きてくる。
早期退職が実施される時に、特別加算退職金の金額と残りのサラリーマン人生の期間、定年まで働いたら貰える総合年収、転職する事により仕事量増などを加味して判断しなければならない。
勤めてる製薬会社がMRの早期希望退職を実施したら、どんな条件なら退職して良いか考えるのまとめ
今年はコロナの影響か今のところ、大きな早期退職実施はあまり聞こえてこない。
しかし、今の製薬業界の状況を考えれば年内に大きな早期退職は実施されると思う。
30代であればキャリアアップの転職が可能なので、早期退職に乗って新天地で活躍すれば良い。
50代であれば残りのサラリーマン人生のカウントダウンが始まっているので、例え年収が下がったとしても定年までの総合的な年収の計算がしやすいので判断しやすい。
難しいのは40代。
サラリーマン人生がまだ半分残っている。
今働いている条件よりも下がる転職をして早期退職制度を使うのはリスクが大きい。
しかし一般的に40代の転職で今の条件よりも良くなる事はあまり多くない。
また、そもそも製薬会社が早期退職を実施する理由も大切になってくる。
NBIのように業績悪化してから実施するか中外のように業績が良いうちに実施するかで大きく異なる。
これらの要因を個人の価値観に照らし合わせて総合的に判断しなければならない。
間違っても特別加算退職金の数字で決めてはいけない。
そして、今はどの会社も早期退職を実施する可能性がある以上、募集がされてから動いても遅い。
平穏な今の段階から情報収集しておく必要がある。
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