みなさんこんにちわ。
現役オンコロジー(抗がん剤)MRのゆってぃーよ。
ファイザーの横浜事件って知ってる? 2005年に行われた大規模指名解雇事件(未遂で終わる)よ。
今日はこの事件について教えてあげるわね。
ファイザー株式会社
アメリカのニューヨークの本社を置く、世界最大の売り上げ規模を誇る企業よ。
(出典:answers newsより)
2016年のグローバルでの売り上げは52824百万ドル、日本法人だけでも4,737 億円売り上げている企業よ。
日本での従業員数も約5000名(MR約2500名)のメガファーマよ。
ファイザーの指名解雇(通称:横浜事件)
2005年新社長に就任したソーレン・セリンダー社長がMRを300名規模で強制的に人員削減をしようとしたお話よ。
通常、人員削減をする際には希望退職者の募って、あくまでも従業員の意思で退職を選択するっていうのが普通でしょ。
それを何を血迷ったかセリンダー当時社長が対象者を指名して退職勧告を実施したのよ。
指名解雇の一連の流れ
2005年の11月より大きな組織変更があることが事前に通達されていたの。 そして新組織の所属は直属の上司から10月中に連絡が来る流れになっていたわ。
そして蓋を開けてみたら300名のMRがなんの連絡もなかったの。
後日、横浜の国際会議場にこの300人のMRが集められたのよ。
その会場でアメリカから来た弁護士が「君達がここに来た理由はわかるか?無能だからだ!退職金の上乗せなどは一切ないが、辞めてくれ。今は某コーヒーショップが大量募集をしているから、そこに転職すれば良い」って言い放ったのよ。
この300人の指名解雇対象MRはベテランだけでなく20歳台の若手MRもたくさんいたらしいわ。
また支店長がMRへの降格人事などもあって現場は大混乱だったみたい。
横浜事件の結末
セリンダー社長の強引なやり方に組合は徹底反抗。
当時は管理職組合も作って全従業員一丸になって反発したのよ。
スト寸前までなり、結果的に指名解雇は全て撤回になりセリンダー社長は解任されて終息したわ。
ただこの結末を迎えるまでの間に多くのMRは転職していったみたい。
また鬱を発病したMRも多くいたと聞いたわ。
その後行われた超人気退職プログラム
この一連の事件の2年後に会社と労働組合がしっかりと話し合って希望退職制度を実施したのよ。
この制度の基準に年齢者、勤続年数は規定されておらず、公平に応募が可能だったの。
国内の営業(MR)など約4000人を対象に、最大750人の希望退職者を募集することを発表。
対象者1人1人に、「親展」で条件面が記された封書が配られたのよ。
このプラグラムのエントリー方法が斬新で電話受付だったの。
あまりにも人気で、わずか15分で定員に達したそうよ。 私の知り合いが25歳(MR歴2年半)が見事、電話が繋がって1,000万円もらって他メーカーに転職していったわ。
まとめ
ファイザーって世界最大の超一流企業でしょ。 製品力も抜群で、給料、福利厚生もメチャクチャ充実しているわよね。
知り合いのファイザーMRに聞いても今は組合もしっかりしていて、とても働きやすいみたいよ。
それでも就職にあまり人気がないのは、この横浜事件があまりにもインパクトが強かったからだと思うの。 また近年の強引な買収劇も怖いわよね。
社員が幸せになれない企業に魅力は感じないわ。
だいたいあってる
20年勤務してたけど、退職してから思うと良い会社だったかも。
働きたくはないけどね。
それと開発力はないから、買収力はあるけど。
誰かさん
メッセージありがとう。
元ファイザーの方なのね。
開発力が無いのであれば買収で新薬を賄うっていう戦略はアリだと思うわ。
いつまで経っても評判が悪い会社だけど、実際は製品力有って、給料も福利厚生も良い超一流企業だと思うわ。
就職人気については、近年新卒は帰国子女とか、海外の大学卒とか少数しか採用してないはずだから競争率は高いと思う。
一昔前には中途も新卒もかなり採用してた、退職も多いけどね。
横浜の後、管理職の肩たたきはあったよ
去って行った方も多かったけど、仕方ない方ばかりだった。
今は自然減の状態かな、なんせ売る物ないからMR必要ない。
少数でカバーできる、高価な製品ばかり
で効率はいい。