みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
アステラス製薬の早期退職は、テレビや一般紙でも大きく取り上げられていますよね。
3年ぶり4回目って甲子園の常連高みたいな表現だけど決して明るい話ではない。
アステラス製薬は2005年に山之内製薬と藤沢薬品が合併して会社。
合併後15年が経過して16年目に入っているけどリストラは今回を入れて4回目。
アステラス製薬が発足してから4年に1度のペースでリストラが繰り返されている。
もはや定期行事のようなもんでしょう。
ちなみに前回のアステラスのリストラの記事も貼っておきます。
宣言通り2018年もアステラスは早期退職を実施してリストラを実行するわよ〜
今日は、このアステラス製薬のリストラから業界の今後を再考していきたいと思います。
2021年のアステラス製薬のリストラ概要
既にプレスリリースが出ているので、それ以上の情報は特にない
環境変化に柔軟に対応して持続的な成長の為に「早期退職優遇制度」を導入するって書いてある。
また「経営計画2021」の実行に必要な組織及びケイパビリティの見直しをした結果とも書いてある。
経営企画2021(アステラス製薬プレスリリース)
明るみになっている情報はざっとこんな感じ。
アステラス製薬と関係会社(アステラスファーマテック、アステラスグリーンサプライ)を含む社員約5600人対象に実施。
退職日は2021年12月末日。
割増退職金などの優遇制度については開示されていない。
450/5600人なので約8%。
この%を少ないと思うか多いの思うか?
12人中1人、会社を去るって事なので私は結構な人数だと思う。
1度リストラを敢行した製薬会社は、かなりの確率で再びリストラを実施する。
アステラスは15年の間で4回リストラを実施している。
その都度、だいたい500人近い人を削減している。
このように、一度リストラを実施した製薬会社は往々にして再びリストラを繰り返す。
ざっと挙げるだけでもノバルティス、MSD、サノフィ、ファイザーなどは過去にリストラを繰り返している。
2021年大手製薬会社のリストラは初?ノバルティス3年連続の早期退職を考える話
サノフィが昨年に続いて2019年も早期退職(リストラ)やりますよ。今回も、やはり辞めてほしいの生活習慣病MRだって
MSDが2年前にリストラしたばかりだけど2019年もまたリストラ(早期退職)しちゃおうって考えている真意
アステラス製薬が3年ぶり4回目の早期退職(リストラ)を発表した話のまとめ
アステラスは近年ずっと苦戦している。
相次ぐ特許切れとそれを補う大型新薬に不足していた。
株価を見ても市場はアステラスに対しての期待は厳しいものだ。
しかし、経営計画2021を読むかぎり再び成長軌道に乗るのではないかという期待が多少なりとも持てる。
実際、まだ早期退職を実施していない製薬会社でもアステラスより厳しい状況の会社はかなりあると思う。
また、今日はあえて触れていないが早期退職制度は社員が自由に選択出来る優遇制度ではだけではない。
必ず水面下で、この制度を使って辞めさせたい社員を会社は追い込んでくる。
早期退職は希望退職だから辞めさせられる訳ではないですよね?その考え甘い甘い!
何度も何度も伝えているが、会社がヤバくなってから動いたのでは遅い。
また退職勧告リストに入ってから動いても遅い。
常に転職市場の情報を収集する事は今度、MRとして生き抜く為には必須の行動だと思う。