みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
7月9日の東京はCOVID-19新患224名。
第二波が始まっていると考えられるような感染者数ですよね。
とは言いながらも6月以降は徐々にMRの訪問を受け入れる病院は増えてきている。
今日はこの状況の中、病院が発信した「MR訪問ルール文書」を間違った解釈をして結果、来年の3月末まで会社として訪問禁止になった事例を紹介していきます。
6月下旬に病院から「今後のMR訪問について」という文書が発信された。
緊急事態宣言も解除されて、6月は確かにピーク時に比べたら発症数は減少していっていた。
この状況を踏まえて、各病院が徐々にMRの訪問を解禁し始めていた。
この病院も下記のような文書を発信しました。
「医師との面談は基本オンラインを推奨する。訪問しなければならない理由がある場合に限り、事前にアポイントを取得の上、最小人数、最短時間、検温、マスク、アルコール消毒等の万全な対策の上、訪問を許可する。」
オンライン推奨。
しかしアポがあり訪問理由があれば感染対策の上、訪問出来ると解釈出来る。
この文章を受けて、まずは若手医師に講演会の打ち合わせと称してアポイントを取り病院に訪問したMRがいました。
オンラインが基本だけど、事前に医者のアポが取っているし講演会打ち合わせという明確な訪問目的があるので大丈夫と考えていた。
病院訪問して無事に医者との面会が終了した。そして後日、病院から電話がきた。
病院に訪問をして入館場所で記帳&検温の上、病院に訪問しました。
そしてアポイントを取得したDrと無事に「久しぶりですね〜」なんてアイスブレイクした後に講演会の打ち合わせをして面談が終了。
不必要に院内に留まる事なく速やかに退出しました。
このMRもルールを守り全く問題ない訪問と考えていました。
そして翌日、薬剤部から電話が掛かってきました。
薬剤師:「昨日の病院に訪問していたけど理由は?」
MR:「講演会の打ち合わせで先生に事前に許可をいただき訪問しました。」
薬剤師:「訪問でなければ、ならなかった理由は?」
MR:「直接訪問の方が先生が聞きやすいと言っていたし、事前に了承もらっていました。」
薬剤師:「その先生に今、確認したらMRがアポイント欲しいと頼まれたから許可しただけど言っていた」
MR:「そうなんですね・・・すみません。」
という事で、訪問しなければならない理由に該当しないのに訪問したとなりルール違反で、そのMRだけでなくその製薬会社のMR全て来年の3月末まで出入り禁止措置が取られる事になった。
今のCOVID-19の状況下では文書の意味合いは正確に確認した方が良い。
病院としては、オンラインを推奨しており訪問しなければならないケースに限り訪問許可を出していた。
「訪問しなければならにケース」ってどんなケース?
これをMRの自己解釈で判断するのはリスクが大きいと思う。
「講演会の打ち合わせ」
「医者も面会を望んでいる(自己解釈)」
この2つの事柄が訪問しなければならないケースに該当するのか?
この判断は病院がする。
なので、一抹の不安があるならば事前にこの理由で訪問する事はOKか確認とる事が必要だったんだと思う。
部外者を院内に入れて感染者を出したとなれば院長が謝罪会見をするような事態になりかねない。
病院から発信した文書でMR訪問解禁と解釈して病院に行き出禁になったMRの経緯のまとめ
緊急事態宣言が解除されても7月からは徐々に感染者数が再び増加傾向にある。
このような状況下ではMRの訪問は施設間で大きく異なってくる。
訪問ルールを発信している病院も多いと思うが、判断しかねる場合は事前に病院に確認したほうが良い。
これはMRが出禁にならない為にも、感染拡大させない為にも大切な事だと思う。