みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
アステラス製薬の社員が長時間労働などでうつ病を発症して過労自殺したと報道された
アステラス製薬の30代男性が過労自殺 長時間労働などでうつ病に、労災認定(弁護士ドットコムHP)
そして、この一連の事件については会社も認めてプレスリリースが発表された。
ご遺族に対して改めてお悔やみ申し上げます、だって。
超他人事のようなコメント。
この亡くなられた社員は本当に長時間労働が自殺の原因だったのか?
いじめ・パワハラによって自殺に追い込まれた事件ではないのか?
今日はこの事について考えていきます。
アステラスの社員が自殺したのは、長時間労働などが原因だったと労基署が労災認定した。
記事を読む限り、ざっとこんな感じだ。
MRから社内公募が通り本社のプロダクトマーケティング部に異動した。
本社に異動になり、今まで経験のない業務に従事するようになり、先輩・上司から厳しい叱責を受けるようになった。
これに関しては、LINEで証拠、記録が残っている。
その後、会社に出社出来なくなり、うつ病と診断された。
ちなみに本社に異動してから、うつ病と診断されるまでは、たった半年だった。
この半年は壮絶で劣悪な労働環境だったのだろう。
うつ病を発症してから、休職と復職を繰り返し3年後に自ら命を絶った。
しかしながら、労基署はパワハラによる自殺とは認定せずに、長時間労働が原因だったと結論付けた。
ちなみに長時間労働は残業時間が71時間だったとのこと。
71時間?
1ヶ月間で土日を完全に休んで平日22日の勤務日としたら1日平均3.2時間の残業だ。
9時から働いたとしてら休憩入れても20時過ぎまでの勤務。
自殺した社員は元MRだったので、たった3時間の残業ならMR時代の方がもっと働いていただろう。
会社は、労基署の判定をどう感じているのだろうか?
「ラッキー!」とでも思っているのだろうか?
当たり前の感性がある人間ならば、これはパワハラ・いじめをして自殺に追いやった実行犯がいると感じるのではないか。
製薬会社の、パワハラ、いじめ、自殺などの事件は過去に何度も起こっている。
今回のアステラス社員の自殺だけではなく過去、複数の製薬会社で起こっている。
被害者が自殺したかどうかで判断するのではなく、パワハラ、いじめがあったかどうかで判断すれば、私の周りでも常にパワハラはつきまとっていた。
若手MRに何のサポートもせず、結果だけで激詰めしてるシーンを見て、やっぱりパワハラは無くならないと感じた話
そして、決して製薬会社に限った話ではなく、他業界でもパワハラは繰り返されている。
繰り返される三菱電機のパワハラ 自殺や電通の過労死自殺の現実を受け入れて逃げる方法を考えるのが大切という話
いくら、パワハラが法規制されたと言っても、いまだにこのような不幸な事件が繰り返されている現状を見て感じる事がある。
パワハラのない社会、パワハラのない会社を作るのは不可能だという事。
だから私は常日頃にこのような事を考えている。
パワハラを受けいない予防策を考える。
パワハラを受けたらいつでも逃げれるように日頃から準備をしておく必要がある。
パワハラを受けた時に「自分がダメだから」「誰かが助けてくれる」なんて考えない方がいい。
今回のアステラス社員の事件のような対応を目の前で見た事がある。
所長がMRにパワハラ通報されました。その結果を見て製薬会社の闇の深さを悟った話。
目の前で思いっきりパワハラをされていたけど、社内調査の結果は「愛のある指導」であってパワハラではないと認定されていた。
これが現実なんだ。
この理論で言えば、女性のお尻と触っても「コミニュケーションだ」と言えば通用してしまうような恐ろしい考えだと思う。
だからこそ、パワハラ被害は誰でも受ける可能性があると考えるべきだ。
そして、場合によっては転職などの環境変化を自らの手で実行するべきだと思う。
私は常日頃、嫌な事があったり、理不尽な事があったら「殺されるわけではないし、嫌なら辞めれば良い」と心の中で考えている。
死にたいくらい辛い仕事を続ける意味がない。
死にたいくらい辛い仕事をしなければならないなら、転職すれば良いと本気で思っている。
昨今の製薬会社のパワハラは今回のような、イジメだけでなく早期退職を利用した追い込みも多々見る。
このような事が起きた時には、心が折れる前にいち早く脱出するべきだ。
そして、いつでも脱出できるように常日頃から、エージェントに登録して転職情勢を把握する必要があると思う。
アステラス社員の自殺は長時間労働の過労自殺じゃなくて、パワハラによって自殺に追い詰められた事件だと思う話のまとめ
アステラス社員の自殺は1日平均3時間程度の残業が原因なんかじゃないと思う。
そもそもハラスメントを受ける側がどう感じるかで決まるのではないか?
会社が「指導の一環」と言おうが受ける側が「辛い」と思えば成立するのではないか?
仮に、人一倍指導が必要なスキルが乏しい社員だろしても、うつを発症させるほどの指導は正しくない。
これが社会の闇だと思うし、現実なんだと思う。
だからこそ、パワハラが無くなれば良いなど他力本願な事を考えず、この世の中にはパワハラは存在すると自覚する事が大切なんだと感じる。
そしてパワハラを受けるような職場であれば心が折れる前に、脱出する事をおすすめする。
だって、死ぬほど辛い仕事を続ける事に何の価値があるのだろうか?
私は今だにエージェントにはしっかりと登録して、有事の際にはいつでも転職しようと考えている。
同感です。全く同じ感性を持ってます。私はちょうど同じような形ですが今会社を辞めるところです。パワハラは無いことにできてしまいます。ただ、私はこの状況を作るのに1年半以上掛かりました。辞めるだけではダメ、次を見つけるのも難しい、そんな中でオファーをもらっても大丈夫だと自信を持てる環境は少ない、そんな中でここなら大丈夫と思える場所を見つけるのにはかなりの運が必要で、そこまで辿り着ける人は少ないと思う。特に若者や転職経験のない人は、たどり着く前に幻想として諦めてしまう、その際に生きることを諦めるのだと思います。心情理解できます。今回、アステラスの事件に関わった人間は逮捕されるべきだと思うし、少なくとも電通と同じ責任を取るべきと思います。リストラのストレスをぶつけられて殺されたとしか思えません。
コメントありがとうございます。
サラリーマンで働く以上、誰しもがパワハラ被害者になり得ると言う自覚が必要だと思います。
もし、被害者になった時にどのような行動をするべきか?これを考えて働く事は大切ですよね。