みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
小野薬品の三重大学で起こったオノアクト事件は、だいぶ詳細な部分が明るみになってきましたね。
5月14日には小野薬品社員の公判が行われて、小野薬品社員は全面的に起訴内容を認めた。
これってどういう事を意味するのか?
もちろん小野薬品の2人の被告と、三重大学医師の被告が悪い事をしたって事なんだけど、それだけでは話は終わらないと思う。
なんで、営業部門とは独立した審査部門が奨学寄付を審査をしているのに、営業部門社員の賄賂が認定されるのか?
本来、製薬会社の奨学寄付制度は営業部門と独立されて運営されている。
一部のゴシップサイトでは製薬会社が医師や病院に金銭の支払いがあったら全て悪のように面白おかしく書くが、これは正しくない。
研究環境がある医療機関に医学の発展の為に製薬会社が寄付をする事は、感謝されても非難される事ではない。
ただ、この奨学寄付制度を自社品の売り上げ増の為に利用してしまえは賄賂でしかない。
だからこそ、各製薬会社が奨学寄付の運営方法についてしっかりと明示していることがある。
「製薬会社が寄付の決定については、関連する法規、社内規定に則り、営業部門から独立した専門組織で実施します。」
なので、現場の支店長やMRがどんなに、寄付金を多く入れたいと思ったところで叶うわけがない。はず、、、
公判で寄付金が賄賂と認定されたなら会社として説明責任がある。
なぜMRと支店長が逮捕されるのか?
この2人が悪い事をしたから逮捕されたんだけど、なんで悪いことが出来たのか?
たって奨学寄付の決定には営業部門と独立された部門で決定しているんだから、営業サイドにいるMR、支店長が関与しようがない。
どんなに、このMRと支店長が悪事を企んでも、寄付の決定は営業とは独立しているんだから、悪い事のしようがない。
極悪の囚人が牢屋に収監されていたら悪い事をしたくても出来なくないか?
金で処方を買うという賄賂を働いたMRと支店長が極悪だけれもど、しっかり管理していると公言していた会社が、実はずさんな方法で寄付を決定していたって事にならないか?
この三重大学麻酔科への奨学寄付決定に、MRと支店長が関与した事が判決で認められた以上、小野薬品は2つの事を説明しなければならない。
①なぜ営業部門とは独立した部門が決定する寄付にMRと支店長が関与出来たのか?
②その他の寄付についても全て確認して、営業部門との関与を調べてる。
この2つをしっかり記者会見を開いて事実を述べる必要があると思う。
そうでなければ、やっぱり製薬会社は金を使って悪い事をしていると言われても仕方ない。
小野薬品 社員が三重大汚職事件で収賄を認めた事によって会社としての説明すべき事柄がある話のまとめ
きっと逮捕された支店長も会議などで「患者さんの為に」とか言っていたんだと思う。
でも実際は病院に賄賂を送って金で処方を買っていた。
これが事実なんですよ。
今回逮捕された小野薬品社員は2名(MRと支店長)。
ふっと思うのは、MRと支店長の間にいる所長は本当に関与もしくは把握していないのか?
証明出来るものが無いから今回はお咎めなしなのか?
いずれにしろ、やっぱり製薬会社の根幹は腐っているって事だと思う。
製薬会社の事件を見ると「患者さんの為に」とか言わなきゃ良いのにと思う。
弊社は患者の健康などには一切の興味はなく例え不正で合っても医薬品の売り上げが向上する事を最大の目的とする。
このように言ってくれた方が裏切られた感がない。
いつもゆってぃさんのブログを楽しませて頂いています。
今月、小野薬品から内定を頂いた大学4年になる者です。
ゆってぃさんが、来年就職するなら、大日本住友か小野薬品、大正製薬、どれを選ばれますか??その理由もお伺いしたいです。
自分としては、癌領域に興味がありますが、海外駐在員になれる可能性や、今後の成長がある程度期待できる小野薬品を選びたいと思っていますが、ご意見いただければと思い、質問させて頂きました。
コメントありがとうございます。
内定おめでとうございます。
大日本、小野、大正で自分だったらどの企業を選ぶか?
個人的な話なので、万人に対して正しい回答ではないと思いますが、私であれば迷う事はないと思います。
圧倒的に小野薬品が良いです。
各社社のHPにIR情報が公開されていると思います。
そこを見るとある程度、将来性や会社の方向性も見えてくると思います。
小野薬品のオプジーボは一時期、MSDのキートルーダに押されていましたが、今は適応追加等で巻き返してきております。
私が小野薬品を選んで、大日本と大正製薬を選ばない理由はとてもシンプルです。
大正製薬は医療用医薬品の画期的な新薬はほぼなく、OTC中心の事業展開になっています。
はやり、OTCと医療用医薬品では利益体系も大きく異なりますので企業としても魅力は半減します。
大日本は過去に記事にもしていますが、抗がん剤がこけて、現在の売上の40%を占めるラツーダの特許切れがある。
この状況に対する打開策が全くないので、かなりピンチだと思います。
癌領域に興味があり、海外勤務も視野に入れるのであれば小野薬品の一択かと思います。
あくまでも私の考えですので、正解かどうかはわかりませんが、色々な人と話をして、自分が納得できる会社に入社するのが良いですね!
頑張ってください。
やはりそうですよね、、!
現場の最前線で戦う方からの声は大変参考になりました!!
またこれからもブログの方、楽しみにしています!!!