みなさん、こんにちわ。
現役オンコロジー(抗がん剤)MRのゆってぃーよ。
先週末に昔から仲の良いおっちゃんMR(仮名:松本さん)と飲みに行ってきたの。
松本さんは今年からPIPプログラムに入っているんだって。
どのような状況なのか細かく聞いてきたから、今日は松本さんの現状を書いて行くわね。
松本さんがなぜPIPに入れられたのか
そもそもPIPとは業務改善プログラムって言って名目上はMRの育成なんだけど、実態は追求しまくって退職に追いやるプログラムの事よ。
詳しくはこちら
会社の後輩MRがPIPに入って人格が崩壊していったよ
松本さんは分かりやすく言えば「気の良いおっちゃん」。
決して人の悪口などは言わずにいつもニコニコしているおじさんMRよ。
ただ50代になれば、活動量はどうしても落ちるわよね。
説明会の実施回数や訪問数は20代MRのようにいかないわよね。
会議の資料にしても若者がパワーポイントを使いこなして様々な分析をしてプレゼンしていても松本さんはそのようなスキルがないから、発表もチープになっちゃうわよね。
そして最大の特徴が良い人な故に、とっさの言い訳や、やっているフリがすこぶる下手。
もっと適当にかわせば良いのに、不器用なのよね。
はっきりしない対応にイラつく所長&支店長が我慢出来ずに今回PIPに入れたらしいの。
松本さん一日の仕事は
毎日、朝と夜に行動予定と結果をメールと電話で報告するみたい。
そして月に2回人事と電話面談。
例えば、朝にA先生に面会予定と言って夜に会えなかったと報告するでしょ。
そうすると所長から「なんで会えなかったの?」「会うためにどのような工夫をしたの?」「次はどのような工夫で面会するの?」「あったら何をしようとしたの?」「どんな準備をしていたの?」って突っ込まれるらしいの。
そもそも不器用でとっさの言い訳が下手な松本さんが対応出来るわけないわよね。
たかが一回の面会で、ここまで追求されたらおかしくなるわよね
この朝晩の追求を毎日やっているから、夜は全く眠れないみたい。
それに加えて、高速道路の通過履歴と駐車場の時間、活動報告に虚偽ないかの検証を人事がしている。
後はランダムに訪問したと入力した先生に本社が電話を掛けて、本当に訪問したのかを確認しているらしいの。
松本さんは定年まで生き残れるか
松本さんは子供が2人いて私立中学生と私立高校生なんだって。
どうやら転職活動をしたみたいなんだけど、内定が出たのが後発品メーカーで年収が400万くらい下がるみたい。
子供の学費と住宅ローンを考えると年収を下げる訳にもいかず、今の会社にしがみ付く事を決意したそうよ。
いくら年収を下げれないとは言え、PIPの追求を受け続けていたら精神が崩壊して行くわよね。
家族が今までと変わらない生活をする為には仕方ないと諦めていたわ。
営業所のメンバーも全員、松本さんがPIPに入っている事をなぜか知っていて哀れみの目を見られる視線も精神的にきついって言っていたわ。
こうなってしまったら、50過ぎのおっちゃんが突然、生まれ変わって優秀な対応をする事は事実上、不可能よね。
後、残された選択肢としては松本さんが自主退職するか、松本さんが精神疾患を表明して休職をするか、松本さんが上司のスキを突いて、パワハラで訴えるかくらいしか残っていないわよね。
まとめ
PIPって切ない制度よね。
その人の人生だけじゃなくて家族の人生まで狂わす恐ろしい制度よ。
松本さんが今の会社で生き残れる道はないのかしら。
このような状況になってしまった松本さんにも責任はあると思うけど、会社としても育成責任や採用責任を感じて欲しいわよね。