みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
今年の4月に入社した新卒新人MR君達が長い導入研修を修了して現場に配属され始めたわよね。
私の支店にも新卒新人MR君が2名配属されました。
先日、そのうち1人の新人MR君と同行して「最近の若いMRの考え」を色々と教えてもらってきたので書いていきますね。
新卒「売り手市場」と言っても製薬会社MRに入社するのは大変らしい。
就職希望の学生よりも企業側の求人数の方が多いので現在の就職活動は学生の「売り手市場」と言われている。
でも、それはあくまでも「全ての学生」と「全ての求人」を比較しているだけの結果に過ぎず、大手製薬会社から内定を勝ち取るのは至難の技らしいわ。
現に各製薬会社の新卒採用数は10年前に比べれば激減しているもんね。
新卒MRの採用は年々減少。MRになるのも大変な時代になってきた話。
だから、同行した新人MR(仮名:川口君)も大変だったみたい。
内定は複数出たらしいけど、大手と言われる製薬会社はうちだけで後は後発品メーカーや弱小製薬会社からしか内定は出なかったみたい。
ちなみに川口君のスペックはこんな感じ
大学:関西の有名私立大学(偏差値60以上)の文系。
英語:TOEIC770点
人柄:学生時代に野球部だったらしく礼儀正しい爽やかな明るい性格。
身なり:すらっとして清潔感があり、綺麗にスーツを着こなしている。
一見、就職活動に苦労なんかしなそうはハイスペック学生だけど、そもそも製薬会社の採用数が少ないから苦労したみたいよ。
川口君の同じ大学の友人でMRを目指した人も満足する就職先から内定出た人は一握りだったみたい。
そんな川口君に「なんでMRを目指したの?」って質問させていただきました。
MRは「医療貢献」が出来て「高い報酬」が得られて「休みが多い」将来性も・・・
「なんでMRを目指したの?」に対する川口君の回答
①医薬品を通じて患者さんを助けたい。
②給料が他業界に比べて高い。
③完全土日休みで有給が取りやすい。
④業界から接待が禁止になって働きやすくなった。
この辺は当たり前のことかもしれないけど、しっかりと回答に網羅されていたわ。
綺麗事だけではなく、報酬の高さや休日の多さなど実益もしっかり伝えられる事が好印象。
更に川口君が言った事はこちら
⑤MR不要論などの将来性を不安視する意見も多いけど他業界に比べれば、まだまだ安定している業界だと感じる。
今の製薬業界はバシバシ早期退職などのリストラを敢行しているし、年功序列の終身雇用の業界とは言えない。
でも確かに医薬品という生命関連商品を扱うという意味で様々な法律や規制で守られている部分は多いと思う。
AIがもっとハイスペックになり、実社会に降りてくればMRから情報を取る必要がないからMRなんか不要。
確かにそうかもしれないけど、だとしたらこの世から「営業」と言う職種は消滅すると思う。
もし全産業の「営業」と言う職種が絶滅するのであればMRという営業職は減少はしていっても絶滅までの期間は相当長いと予測する。
だって医薬品には副作用があるので売ってお仕舞いの営業じゃないし、国の公的保険と患者の自己負担で売り上げが構成されているので守られている部分が大きいと思う。
ここまで、はっきりと明確に回答する川口君は立派だなって思いました。
分かっていると思いつつ「入社してからの志が大切」と説教染みた事言っちゃった。
最近の若いMRはしっかりとした考えを持っていて優秀だなって思いました。
優秀だからこそ入社した事に満足せずに頑張って欲しいみたいな説教染みた事を言っちゃったわ。
大手の製薬会社に入社したからと言って将来安泰な訳ではない。
あのトヨタ自動車ですら「終身雇用は難しい」と言っている時代だから。
せっかくMRになれたのであれば、専門性を高めて他社から求められる人材になるべきと、お話させていただきました。
しかし案の定、川口君は充分、理解していたし危機感も持っていた。
確かに生活習慣病担当を開業医で頑張って定年まで行こうと思う新人MRはいないわよね。
新卒新人MR君に、なぜMRを選択したのか質問したら、なかなか的確な回答が返ってきた話のまとめ
最近の若いMRは本当に優秀だなって思いました。
35歳前後で生活習慣病薬を開業医で担当しているMRは、この新人MRの川口君の考えを見習って欲しいと思うわ。
このような優秀な新人が増えてくると益々、今が楽ならそれで良いと思っている中年MR達の居場所がなくなってくると思う。
優秀なMR君が現場で活躍する日はそう遠くないと思うわ。
でも、その前にMR認定試験頑張ってね。
これは昨年のMR認定試験前に書いた記事だけど、しっかり準備をしてから試験に臨んでね。