みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
MR不要論が囁かれている中、「MRには存在価値が無い」と考えている人も少なくない。
その中で、私はMRには存在する意義も価値も大いにあると感じている。
今日はこの事について考えていきたいと思います。
全ての職業を突き詰めて考えると存在意義は無くなるでしょう。
MRだけに限らない話だと思う。
例えばコンビニエンスストアがこの世から無くなっても生きていける。
今はスーパーやドラッグストアでも当たり前に深夜まで営業しているし、しかもコンビニより安い。
SEという職種にしてもどうだろうか?
AIがここまで発達してブロックチェーンのシステムがあれば自動修復も可能になる。
システムエンジニアの必要性がどこまであるのか?
娯楽や嗜好品業界にしても必ず存在しないと人々が生きていけない訳ではない。
医療業界の中で考えてみても医療事務は消滅する職業としてリストアップされている。
MSにしても存在価値を考えるのは難しいでしょう。
注文はPCで配達は配送員、集金は振り込み。
この流れの中でMSの存在価値をどこで発揮するのか?
以前、MSの存在価値は価格交渉だと言っている人がいたが、ポイントがズレすぎている。
ヤマトが医薬品配送を開始。毎年着実に減少しているMSの存在意義を考える。
このように全ての仕事を突き詰めていけば絶対に存在しなければならない職業って意外と少ないと思う。
MRの存在意義、存在価値は医療従事者にとって便利と思ってもらえるかにかかっている。
MRという職業は様々な規制の中で活動が制限されている。
そのルールの中で医療従事者が便利だと思ってもらえるかが大きなポイントだと思う。
MRは医薬の情報を提供したり収集したりする事が仕事です。
情報はMRから提供されなければ入手出来ない時代ではない。
ネットがここまで普及している現在で自ら情報を集めようとすればいくらでも出来る。
でも医者にしても看護師や薬剤師にしても日々の仕事に加えて、膨大な疾患、薬剤の最新の情報を常にアップデートするのには限界がある。
新薬の発売すら知らない専門医がいることからも容易に分かる話だ。
MRであれば少なくとも自社医薬品の発売、新しいデータ、注意するべき副作用、適した患者、適さない患者、レアケースな使用報告、文献などなど的確に情報提供出来る。
医療従事者からしたら、このような情報を届けてくれれば便利になるでしょう。
MRがいなくても、このような情報は入手出来るけどMRがいれば簡単に入手出来る。
そこにMRの存在価値、存在意義があると思う。
「MRは必要な存在」と言っているMRは成功しているし「MRが必要」と言っている医者の業績は高い傾向がある。
「MRなんて存在価値がない」と言っているMRや元MRをたまに見かける。
この人達は実体験からこのような主張をしているのだと思う。
しかし自分が働いて存在意義を発揮する事が出来なかったからと言ってそれが全てではない。
もし自分のスキルが乏しく顧客から必要と思ってもらえなかったのであれば、それは本人の能力の問題で職業の問題ではない。
現にMRとして活躍している人からは、存在価値がないという話は聞かない。
それは顧客から頼られたり、感謝される経験が積み重なって自分の存在する意義や価値が確認出来ているからだと思う。
また医療従事者にしてみてもそうだ。
まれにCOIに企業を載せたくない理由で製薬会社とのコンタクトを一切絶っている医者はいる。
しかし、ただMRを目の敵にして敵対視しているような医者や薬剤師はなんか違うと思う。
ひがみや妬みなんじゃないかと思うように攻撃してきたり「MRなんて邪魔な存在だ」と言っている医療従事者とMRと定期的に面会している医療従事者を比べてみるとMRと定期的に面会している医療従事者の方が業績が優れていたり患者さんからの評判が高いと思う。
MRにも優しくしてくれる人柄だからという話ではなく、MRの存在価値を認識してMRを便利に使っているから業績にも良い影響を及ぼしているのだと思う。
偏見や考えに固執する事なく、使えるものは便利に利用するというスタンスを持つ人は業種問わず優秀な人が多い。
MRの存在意義、存在価値って何なのか改めて考える話のまとめ
MRは医療従事者にとって便利な存在なので価値や意義はある。
逆を言えば医療従事者に便利と思ってもらえなければ存在価値はない。
質問しても分からない、勉強しない、訪問しない、こんなMRは存在価値はない。
ここからも分かるように「MRに存在価値がない」と言っているMRや元MRは自分の実体験の話なんだと思う。
MRとして活躍している人からは「MRは存在価値がない」などという話は聞こえてこない。
これは領域が変わっても同じ話だと思う。
オンコロジーMRも生活習慣病MRも大差がないと思っているオンコロジーMRはそうなんだと思う。
医療従事者から「ありがとう」「助かったよ」と言われるMRでい続けたいと思う。
MRをしていて最近、医者に「ありがとう、助かった」と感謝された話を振り返る。
なので、これからMRを目指す方やMRになりたての新人さん達は決して悲観する必要はないと思う。
「MRに存在価値がない」という言葉は誰が言っているのかをよく見れば良い。
学生時代に野球部補欠だった、おっさんがプロ野球見て「なに三振してんだ!」と野次っている光景と同じと思えば良い。
MRには医療従事者から必要とされる価値や意義は必ずある。