みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
外出が出来ない状況下で皆さんは何をして過ごしていますか?
私は本を読む機会が格段に増えました。
今日は先日読んだ「人生百年という不幸」をご紹介していきます。
「人生百年という不幸」の著者 里見清一(國頭英夫)先生について
何度も里見清一先生の書籍は紹介しています。
MRを目指す新卒学生や若手MRにとっては必読書「医者とはどういう職業か」
「白い巨塔」の医療監修をしている國頭英夫先生の著書はオンコロジーMRは正座をして拝読した方が良い
この先生の本は面白いのよね。
医者が書く本って難しい事が多い中、里見先生の本は斬新な言葉使いで描かれているので面白い。
そして白い巨塔の医療監修をされていたことから撮影のマル秘エピソートなども紹介されている。
里見先生を紹介します。
本名:國頭英夫
勤務病院:日本赤十字社医療センター化学療法科部長
専門:胸部腫瘍 臨床試験方法論
経歴:
東京大学医学部卒業
国立がんセンター中央病院などを経て現職
杏林大学客員教授兼務
「人生百年という不幸」の紹介
人生100年時代と聞いてどう感じますか?
厚生労働省もこのようなページを用意している。
「人生100年時代」に向けて人生100年時代構想会議(厚生労働省HP)
人生が100年もあるなんて素晴らしいと思いますか?
これらの答えが書いてあります。
Ⅰ最期の選択
1.癌患者のハッピーエンドとは
2.人工呼吸器につなげるのか
3.ピンピンコロリは実に難しい
4.内なる無法者としての癌
5.「人は死なない」を前提にしてしまった現在医療
6.ホスピスについて
7.何も考えなければ何も始まらない
8.事前の意思はコロコロ変わる
9.死を望む患者との対話
10.「生きねばならない」という偏見
Ⅱ患者の事情
11.画面を見ずに患者を見よ
12.癌の心配をしながら煙草を吸っても
13.素人感覚のままでいると迷惑だろう
14.最期に何をしたいですか
15.代替医療で得られるものは
16.贈り物はありがたく受け取るべし
17.それでも贈り物は断るな
18.「神の手」幻想が消えない理由
19.敵は病気かそれとも
20.看護大学を卒業する諸君へ
21.日本は主治医を求める
22.財前五郎は「主治医」だったのか
23.何をそんなに怖がるの
24.「私が病気をこじらせたのですね」
Ⅲ命とカネ
25.厚生省が口にしないこと
26.救命艇に乗るべきは誰なのか
27.邪悪なものは強い
28.医者の無駄使いは止まらない
29.何のために長生きするのだろう
30.他人の金なら気前良く
31.気前のいい人は怪しい
Ⅳ医者の事情
32.新人医師の採用基準は
33.引継症候群
34.医者の必須科目は何か
35.信頼と理屈
36.順天堂不正入試の科学的考察
37.どこまで「配慮」すればいいのだ
38.当たり前が当たり前でなくなると
39.救命隊の苦労を思う
40.人が死ぬのはそんなに嫌か
在宅勤務MRお薦め書籍「人生百年という不幸」を読んで現在医療の根本的な矛盾点を考えるのまとめ
意識高い系のコメントが横行している中、現実的な目線で切り込んでくれる本だから面白い。
この本は週刊新潮に連載されているコラムをまとめた本なので各パート毎に読み切りになっているのも良い。
興味あるパートから読んで行っても良いと思う。
医者の事、患者の事、お金の事。
そして癌の専門医として人間の最後を数多く見てきた立場として人が死ぬ時に感じる事や大切な事も書いてある。
オンコロジーMRだけでなく医療に携わる人であれば是非読んでもらいたい一冊です。