みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
MRの直接的な顧客は誰か?
患者さん、医者、メディカルスタッフ、医薬品卸、社内の人間、様々な事が考えられるけど、一番の顧客は当然、医者。
医者ってどんな人か?
これが分かれば仕事がしやすくなる。
医者がどのような職業であるのか、綺麗事抜きに分かりやすく書かれている本があるから紹介していく。
「医者とはどのような職業か」筆者の里見清一さんとは
里見清一という名前はあくまでもペンネームで、正式な名前は國頭英夫さん。
國頭英夫先生は現在、東京の渋谷区にある日赤医療センターの化学療法科の部長さん。
化学療法科って事は癌治療の専門家という事。
東京大学の医学部卒業して、がんセンター中央病院などの勤務歴もあるスーパーエリート。
私はかなり前になるが学会のセミナーで國頭先生の講演を聞いた事がある。
講演がめちゃくちゃ面白くて、そこから純粋にファンになり國頭先生の本は、ほぼ読破している。
凄い真面目な顔してブラックジョークを言ったり、当たり前に有名な偉い先生を批判したりハラハラドキドキの講演だった事を今でも鮮明に覚えている。
後は「白い巨塔」の監修もされていたみたいで収録時のマル秘話なども本に書かれていて面白い。
「医者とはどのような職業か」
里見清一さんはこのようにこの本を紹介している。
「近年、受験業界における医学部人気は凄まじい。成績さえ良ければ、まさしく猫も杓子も医学部を目指す。と同時にあきらかに医師不適格な学生が医学部に多く存在する。そもそも医者の仕事がどんなものかわかって学生は医師を志しているのか。また一般の人は医者をどのような存在と捉え接すればよいのか。医学部受験から病院への就職、医者の労働環境、収入、出世、結婚、不倫その他のスキャンダル、医療事故とそのリスク、そして名医の条件と将来の医師像まで縦横無尽、融通無碍に説き明かした画期的医師論。」
要は
・勉強が出来るだけで医学部に行くのは間違っている。
・医者は幼い時から勉強しかしてきていない変な奴が多い
・医者は全員、患者の幸せの為に働いている訳ではない
・医者の実際の労働環境、給料、出世から色恋沙汰まで
せきららに書き上げられている。
この本を一冊読めば、医者という職業がどのようなも実態なのかを知る事が出来るわ。
MRをするのであればお客さんである医者の実態を知る必要がある
医者がどのような実態なのか知る事が出来れば、かなり精神的に楽になる。
医者は学者だけど基本的な仕事は患者(人間)とコミニュケーションをとって診断して治療するのが仕事。
でも明らかにコミニュケーションが取れない医者って、皆さんの周りにもいないですか?
そのような医者ってきっと、幼い時から勉強が出来て何も考えずに医学部に入ってしまった医師不適格者なんだと筆者は言っている。
医者だから必ずしも高収入な訳ではないし、医者という聖職であっても不倫や目先の金儲けなどの私利私欲に走る医者がいる。
大学に残っているクセに研究もしない医者が何を考えているかなど、この本を読むと様々な事が分かってくるわ。
MRのお客さんである医者が、どのような生き物なのかが分かると、変な対応をされた時にも整理が付くし驚かなくなる。
そのような意味でもMRをするのであればこの本は必読書だと思うわ。
まとめ
MRを目指す新卒学生や若手MRにとってはこの「医者とはどのような職業か」は必読書だと思う。
MRのお客さんである医者が、どのような職業なのか分かるとMR活動をする上でかなり精神的に楽になるわよ。
この本の良いとことは、全く難しい内容ではなく、里見先生の独特なブラックジョークや「白い巨塔」の裏話やシーンを用いながら表現されているので、面白くてすらすら読める事。
若手MRさんや、学生でこれからMRに就職する人はぜひ読んでみてね。