みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
新型コロナでのMR活動自粛のだいぶ長くなってきたわよね。
この活動自粛の内容は各社によって異なる記事を書きました。
新型コロナで製薬会社がMRの在宅勤務を指示してるけど各社、期限もスタンスも異なる話
MR活動自粛して自宅待機って過去にもありましたよね。
9年前の東日本大震災。
西日本エリアの人達は生活が大きく変わったり制約される事は少なかったかもしれないけど、東日本エリアの人達は大変だった。
その東日本大震災の時のMR活動自粛と今回の新型コロナウイルス感染症によるMR活動自粛の差について書いて行きますね。
2011年3月11日(金)東日本大震災が発生
もう9年も経ったとは思えない。
2011年3月11日(金)14時46分に宮城県沖で発生したマグニチュード9.0、最大震度7の大地震。
この地震では現在も行方不明の人も合わせると1万8千人以上の方が犠牲になっている。
地震の影響をもろに受けた宮城、岩手、福島は完全に機能が崩壊した。
宮城県に仲良しMRがいて、そのMRがいつも昼寝で使っていた海岸沿いの駐車場は思いっきり津波にのまれたらしい。(当日、そのMRは昼寝しておらず助かった)
首都圏も交通網が絶たれて都市機能がダウン。
当時、私は東京勤務していたけど担当エリアから自宅に帰るまで5時間かかった。
その後も原発事故の影響を受けて東京電力圏内の関東エリアでは計画停電も実施された。
ちなみに、この東日本大震災の経済損失は直接的な金額だけでも16兆円から25兆円と試算され世界銀行の発表では自然災害による経済損失額としては史上1位の金額らしい。
3.11東日本大震災後の製薬会社のMR活動とは
東北3県はMR活動どころの話ではない。
当時、この3県の担当MRは販売目標などは全て撤廃されて年間評価が全国平均という扱いになっていた。
首都圏やその他関東、東北エリアは4月に入る頃にはだいぶ落ち着いていた。
液状化現場、放射能の影響、日用品の買い溜めによる欠品、計画停電など煩わしい事は多かったけど意外と思っていたよりも早く東京は都市機能を回復したと思う。
東京では4月には普通にMR活動を再開していた。
もちろん日赤、済生会などの全国にネットワークある病院では被災地にヘルプ診療に行っているDrもいるし、家族・知人に被災者を抱えている医療従事者も多くいた。
なのでMR活動を再開したとは言え、薬の宣伝というよりは病院に顔を出して「何かお困りのことないですか?」というスタンスたっだ。(「〜について困っている」と言われても出来る事はほぼ無かったと記憶している)
5月には講演会も普通に実施していたわ。
東日本大震災と新型コロナでのMR活動自粛の大きな差は
MR活動自粛についての差と言えば「期間」と「対象エリア」だと思う。
東日本大震災においては東北3県以外は比較的早期に機能を回復させたし、西日本においては直接的な影響は少なかった。
東日本大震災では震災3週間後には東京ではMR活動は再開していた。
新型コロナでの活動自粛は2月の中旬頃から各社表明して早2週間経したけど再開する兆しはまだ見えてこない。
新型コロナで会社によっては最低でも3月末まで活動自粛と表明している企業もあるので2月から合わせれば最低でも6週間は活動自粛になる。
そして今回の新型コロナでは全国一律にMR活動自粛になっている点。
限られた県の話ではなく、北海道から沖縄までの話になっている。
新型コロナは感染抑制の為に様々な対応をしているが、ピークはこれからと訴える学者もいる。
製薬会社の新型コロナと東日本大震災でのMR活動自粛の違いを考えてみる話のまとめ
新型コロナで多くの企業がMR活動自粛の対応を取っている。
9年前に東日本大震災でも直接的な被害を被った東北3県以外の東日本エリアでも活動自粛措置が取られた。
今回の新型コロナに対するMR活動自粛は東日本大震災と異なり全国一律で活動自粛になっている事とMR活動再開の見通しが全く経たない点に違いがある。
因みに、どちらが大変な被害だったかという議論の話ではない。
話は少し逸れるが、このような災害や被害が起きた時に医薬品を扱う企業は輝く。
今回の新型コロナでも検査法、ワクチン、治療薬について複数の製薬会社がプレスリリースを出して市民に希望を与えた。
東日本大震災の際は卸が被災地に薬を届ける為に翻弄してくれた。
【東日本大震災/主要医薬品卸】医薬品供給に全力‐社会的責任果たすべく努力
25年前の地下鉄サリン事件でもスズケンの社員がサリンの解毒剤「パム」を新幹線で名古屋から運んでくれたのは有名な話。
地下鉄サリン事件 救急医療チーム最後の決断
製薬会社も医薬品卸も社会に貢献して人類の繁栄に貢献している素晴らしい業界だと思う。
なぜ談合をしたり、データを改竄して医者や患者を騙したりするんだろう。
どっちの顔が本当の姿なのか。