MRのお仕事 MRのやりがい

会社の「患者思考」とMRがやるべき「患者思考」には大きなギャップがある事を理解するのが大切よ。

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みなさん、こんにちは。

現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。

販売情報提供活動ガイドラインが施行されてから、会社が今まで以上に「患者思考のMR活動」と連呼する機会が増えたと感じる。

実際に売上評価から患者思考評価に変わった会社も聞いている。

ガイドラインが施行される時に厚生労働省は各企業に「売り上げ至上主義にならない人事評価」を指示しているわよね。

一見、良い取り組みに見える。

でもね、会社がいう「患者思考」とMRがやるべき「患者思考」には大きな相違点がある。

今日は実際に「患者思考」という概念の基、評価体系が変わったという製薬会社のMRさんから教えてもらった具体的な事象について書いていくわ。




GL施行後に会社が「患者思考」という言葉を使ってMRを洗脳している事例①副作用報告書を集めたら評価上げます。

副作用報告の登録数が多いMRは加点評価します。

副作用報告を沢山すると言う事は、患者さんの状態を常に気遣って正に「患者思考」よね。

副作用報告は医師としてもMRとしても使命だと思う。

その上で、ある病院のがん治療専門の先生と話しました。

この先生は今はMRに一切副作用の話をしなくなったんだって。

抗がん剤は99%副作用が出る。

って事は抗がん剤治療中のほぼ全ての患者に副作用報告書を記入しなければならない。

併用薬剤があれば、その併用薬の担当MRからも副作用報告を求められるから、その量は何倍にもなる。

中には「効果不十分」も報告対象なので治療が終わった患者さんの副作用報告も記入してくださいって言っていくMRもいるみたいよ。(これは正しい見解ではないので確認してね)

この先生は、今までは副作用報告に協力していたけど、今はMRと副作用の話をすると全て副作用報告を記入しなければならないので、一切話さなくなったんだって。

(MR)副作用報告書を集める→MRは良い評価と高い報酬を受ける。

(医者)全ての癌患者の副作用報告を書かされる→大変だからMRに副作用の話をしなくる。

会社が患者思考といってMRに副作用報告書を集めさせると、結果的に正しい副作用情報が入ってこなくなる。

もしかしたら先生がMRに副作用の相談をしてくれたら対処療法が提案出来て、治療が続けられたかもしれない。

それが知らぬまま、患者は原疾患と副作用で苦しみ、医者は副作用の対処が分からないので治療を中止して治療オプションを1つ無くしてしまう。

でもMRは副作用報告書収集により高い評価をもらう。

なんか本末転倒だとは思いませんか?

患者さんの治療中のケアをしっかりするというMRとしてやるべき「患者思考」を会社が「副作用報告書を集めらた評価上げる」と言って台無しにしていると思う。

GL施行後に会社が「患者思考」という言葉を使ってMRを洗脳している事例②販売目標を撤廃してコール回数評価にします。

生命関連商品を扱うMRという仕事から販売目標を撤廃します。

今後はコール回数で評価します。

一見、大きく変わっているようで本質は何も変わっていない。

特に生活習慣病薬においては未だにSOV(シェア・オブ・ボイス)が成立している領域。

なのでコール回数増=売上増というロジックが成立するのよね。

要は言い方を変えただけで内容は変わっていないって事。

今まで通り、医者に会いにいって世間話をして、製品名を連呼する仕事をすると評価が上がる。

しかも沢山、製品のコールをした人が良い評価をもらうとなれば担当しているエリア、施設、製品で大きく異なるでしょ。

入力だけなら、架空入力も出来るし。

販売目標からコール回数評価に変えたところで患者思考に全くなっていない。



製薬会社が売上ではなく、患者思考に本当の意味でなる事は不可能だと思う。

NPO法人の製薬会社でも出来ない限り無理だと思う。

株式を公開している以上、利益を出し続けなければならないでしょ。

自社医薬品と同系統の後発品があれば日本の医療財政と患者の経済的な負担を考えて自社品ではない後発品の処方提案をするのか?

ガイドライン上で1st choiceの薬剤が明記されているのにも関わらず、2nd choiceの位置付けの自社品を処方しようとする医者を止められるか?

抗がん剤は基本的には治癒もしない、外科的手術も出来ないから少しの延命目的で使用する。なので抗がん剤が使われる事は発見も治療も手遅れになった悲しい事。

この事実を踏まえて抗がん剤メーカーが抗がん剤の売上が増える事は悲しい事と思うか?

いまだに「自社医薬品の売上が高い事は患者さんに薬剤を届けられて患者さんの為になった」との気持ち悪い思想を発信している会社や管理職も存在する。

唯一無二の薬剤であれば良いけれども、生活習慣病治療薬でこの考えをもったら完全に自己満足な主張でしょ。

会社の「患者思考」とMRがやるべき「患者思考」には大きなギャップがある事を理解する大切さについてのまとめ

会社は販売情報提供活動ガイドライン施行以降、「患者思考」を連呼している。

でも会社がいう「患者思考」の本質は独り善がりな偏った思考よね。

会社の辻褄が合わない「患者思考」を鵜呑みにして活動すると「頭がおかしくなる」と言う副作用が99%発現するので注意が必要よ。

本当の意味で「患者思考」のMR活動は大切だと思う。

それが出来る領域と出来ない領域があるので注意が必要よ。

1年半前に書いたこの記事をどーぞ。

プライマリー(生活習慣病)MRと同行した時のお話



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