みなさん、こんにちわ。
現役オンコロジー(抗がん剤)MRのゆってぃーよ。
先日、生活習慣病MRと開業医に訪問してきたのよ。
開業医に訪問するなんてかなり久しぶりだったから新鮮だったわ。
今日はプライマリーMRの仕事ぶりを隣で見てきて改めて感じた事を書いていくわね。
生活習慣病MRとオンコロジーMRの仕事内容があまりにも違う事を再確認
生活習慣病MRも訪問時にはカバンにipadや資材は沢山入れていたわ。
でも全く使っていなかったわ。
会社が作成した資材は沢山カバンに入っていたけど、全く使っていない。
開業医に訪問すると診察室でも面会だから先生とMRが椅子に座って面会出来るのに情報提供する資材は全く提供しないって勿体無いって感じちゃったわ。
やっぱり生活習慣病MRって薬剤の情報提供ってより、世間話をする事が仕事のメインになっていたわね。
10年近く前に私が生活習慣病MRをしていた時と何にも変わっていなかったわ。
開業医と生活習慣病MRの会話
Dr「今後、うちのクリニックの忘年会に参加してくれるんだよね。ありがとう。」
生活習慣病MR「忘年会、楽しみにしています!宜しくお願いします。」
Dr「ちょっと待ってね・・・」
先生がPCで患者さんのカルテを確認している・・・
Dr「あっ!いたいた。来週、来院してくる糖尿病の患者さんを、あなたの薬に切り替えるね。忘年会のお礼だよ。」
生活習慣病MR「ありがとうございます!来週、上司と一緒にお礼に伺います。」
って会話があったのよ。
う〜ん。
忘年会に参加すると治療中に薬剤が切り替わるのは医療にとってどうなんだろう?って思っちゃったわ。
でも、その薬剤が切り替わった患者さんにとっての不具合は何にもないのよ。
効果も毒性も薬価も投与回数もほぼ変わらない薬剤だからね。
この会話を聞いていて、改めて生活習慣病MRは医療貢献や患者さんの為には働けていない事が再確認されたわ。
生活習慣病MRは今は楽だけど未来は無いと強く思った
開業医担当の生活習慣病MRって本当に楽よ。
開業医の受付で名刺を出して、暖かい待合室で先生を待って医者と面会する時には診察室で座って面会。
95%は医薬学とは関係のない世間話をして面会終了。
勉強もしなくていいし、文献をさがなさくても良い。
世間話のネタを探す必要はあるけど、それってどうなんだろうって思っちゃう。
訪問をして、先生と仲良くなってお付き合いもほどほどにすると自社医薬品を処方してもらえる。
この仕事が本当に未来永劫続くと思う?
やっている仕事の質は中学生でも充分に出来るわよね。
そんな仕事内容のMRに年収を1000万円払うのは余りにも馬鹿らしいわよね。
やっぱり生活習慣病MRは近い将来確実になくなるわ。
特に開業医担当MRは確実に年を追うごとに価値が無くなっていくわ。
年を追うごとに価値がなくなっても行くのと相反して年齢が重ねて行くから厳しい将来が待っているのは確実よ。
まとめ
久しぶりに開業医に生活習慣病MRと同行してきたけど、10年前とやっている事は変わっていなかったわ。
開業医担当の生活習慣病MRは絶対に近い将来、不要になってくるわよ。
少なくとも年収1000万円近く稼ぐMRがする仕事じゃないわ。
現在、生活習慣病MRをしている皆さん。
将来、起こりうるリスクの為にもしっかりと情報収集して自分のキャリアを考えてね。
まずは登録して現状を把握する事から初めてはいかがでしょうか?
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いつも記事を拝見させて頂いております。
内資で、オンコロジーMRをしているものです。
記事からやはり専門性の高さが重要と理解しますし、私もそうだと感じます。今後プライマリー担当はより厳しい状況になりそうですよね。
もし、差し支えなければ教えていただきたいのですが、ゆってぃさんは何か自己研鑽をされていらっしゃいますでしょうか?
とても優秀だとお見受けいたしますので、ご自身を高めるためにいろいろとチャレンジをされているんではないかなと思いました。もしよろしければ参考にさせていただきたく宜しくお願い申し上げます。
ちなみに、私は手前味噌ですが、英語を勉強しております。
また、わたくしのまわりにはより専門性を高めるためにMSLを目指す方もいますが、今後のMSLのニーズや展望についてどう思われますでしょうか?
お時間のある時で結構ですので、是非意見交換をさせて頂けますと幸いです。
何卒宜しくお願い申し上げます。
オンコロジーMRさん
メッセージありがとうございます。
オンコロジーMRの同志ですね。
10年前に比べれば各社オンコロジーMR部隊を設立してだいぶ人数も増えてきたと思います。
一部の人はオンコロジーMRが増えすぎて価値が無くなっているという人もいるけれども6万2千人いる全MRの中で
オンコロジー専門で活動出来ている人は未だに極々一部であるというのが現実よね。
その意味ではオンコロジーは安泰とは思わないけど、専門性の高いMRである事は間違い無いと思うわ。
ご質問だけど私は自己研鑽として人に言える事は何もしていないわよ。
英語もMBAも勉強していない。
私の持論だけど英語にしてもMBAにしても「何を目指してその勉強をするのか」と「MRとして優秀でなければ次のステップは無い」
と思っているの。
内資、外資問わず営業所長を目指すのであれば英語はいらない。
必要なのは3つ「MRとしての様々な経験」「人望」「リーダーシップ」
MRからマーケティングに異動する人は何人も見てきているけど、そのMRが英語が出来るから
マーケティングに異動出来ているわけでは無かったわ。
自分の担当テリトリーのマネージメンントが優秀なMRだから、マーケティング部に異動するって
いうケースがほとんどだったわ。
その際に英語が堪能だったら尚、良いけれども、マーケティングに異動してから本格的に英語を勉強する
人が私の周りでは多かったわ。
マネージャーになるにしてもマーケティング部に異動するにしても、英語が出来る出来ないの前に
「優秀なMR」である事が最も重要だと思うの。
オンコロジーMRさんはそんな事ないと思うけど私の周りには一生懸命、英語の勉強をしている「優秀でないMR」
が何人もいるのよね。
その人達はどんなに英語を勉強してもMRとしてのスキルを上げない限り所長にもマーケティング部への
異動は叶わないと思うの。
内資、外資問わず英語を勉強しなさいと会社から言われる事が今の時代多いと思うわ。
でも、そこには「MRとしてスキルを磨きあげると同時に」という枕詞があるのに気づいていない人が多いと思うわ。
MBAにしても同様だと思うわ。
最近は週末や通信で大学に通ってMBAを取得している人を何人も見てきているけど、MRとしての成功体験を持っていない
人がMBAを取得しても教科書に書いてあるような事しか言えなくて全然前に進まないのよ。
私の知り合いで有名国立大学を卒業して、その後に海外留学でMBAを取得してMRになった人がいるけどMRとしては
全く通用しなくて数年後にマーケティング部に異動出来たけど、本社からも現場のMRからもかなり評判が悪かったわ。
影で「学歴の無駄遣い君」って呼ばれていたわ。
そう言う意味でも英語やMBAの取得も大事だとは思うけれども、やっぱりMRとして輝けるスキルが無いと話にならない
と言うのが現状だと感じているわ。
私が中の良い優秀な若いオンコロジーMRの友人がいるんだけで、その友人は英語を一生懸命勉強してTOEICで850点を超えるみたい。
その友人が「英語が出来ると日本語しか出来ない人に比べて10倍の情報が手に入る」って言っていたわ。
これはその通りだと思う。
だから英語が必要って言うロジックは理に叶っていると思うわ。
そう言う意味では英語が話せなくても、聞き取れなくても、何が書いてあるのかの意味くらいは理解出来る必要はあると思うわ。
私の英語スキルは「何が書いてあるか理解出来る(Google先生に頼る事も多々ある)程度よ」
自己研鑽についての回答だけど、私は英語やMBAを学ぶ前に「MRとしてのスキルを磨く」事に注力しているわ。
その結果として私はFランクの大卒で異業種からのMR転職者であるのにも関わらず、年収1000万円を超えたのは31歳だったし
オンコロジー専門MRとして首都圏の大学病院担当で管理職MRとして働けているわ。
自己研鑽をする際に大事になってくる「何を目指すか」については、私はMRで定年まで働き抜く事を目指しているの。
MRとして年収1200万〜1300万くらい稼いで副業で300万くらい稼ぐのは40歳までの目標。
MRって自由だし、やった分だけボーナスで見返りもあるし、休みも多いし、自分でスケジューリング出来るし
本当に恵まれていると思うの。
本社の内勤部門に行ったら自由は無いし営業手当や日当が無くなるし、営業所長になると責任と管理が大変になって
幸福度が低下すると思うの。
私のキャリアはMRで居続ける事。
だからこそ、MRで活躍し続ける必要があると思うので、MRとしてのスキル磨きに注力していくわ。
かな〜り長文になってしまったけどMSLに関しても少しだけコメントさせていただくわね。
MSLのニーズは今後も高まりつつあると思うわ。
MSLを新設または増員するタイミングでMSL未経験の人が異動したり転職したりしているケースも最近よく見るわ。
優秀なMSLも確かにいて質問しても的確に回答してくれるし「医学に関する事を科学的に発信する部隊」と感じる人もいる。
逆に文献オタクでMRとして通用しなかった人みたいなMSLがいるのも事実よね。
MSLがここまで各社が増員してくれば当然、認定試験のような物が出来てくるんじゃないかと個人的には感じているわ。
ちなみに私はMSLには興味がない。と言うより私には無理だと思っている。
化学構造式や基礎の話は教えてもらった事を理解する事は出来ても、自分から学びに行けるほどの知識がないから。
今は会社によっては大学病院担当者だったらMSLに異動出来るって会社もあるみたいだけど、顧客の期待値は
大学病院担当MR程度ではなく医薬学を大学院で学んできたバックボーンを持った人が社会人になっても学び続けている専門家
と言うニーズだと思うわ。
以前、MSLについても記事にしているから確認してみてね。
MR減少(不要論)と MSL増加は関係ない
MSLになったは良いが通用しなくて行き場がなくなる人が10年後くらいに増えるんじゃないかと感じているわ。
それくらいMSLは本来は大変な仕事だと思うし、顧客からの期待が高い職種だと思うわ。
私の担当している大学病院の教授が最近はMRとMSLの知識の差があまりなく、MSLにがっかりしていると言っていたわ。
医者から見たらMSLはある意味、医者よりも自社関連の医薬学の知識が高い事をを期待しているみたいよ。
長文になってしまって申し訳無かったけど、オンコロジーMRさんの活躍をお祈りしているわ。
また何か感じた事があったら情報交換しましょうね。
ご返信ありがとうございます。その通りと感じるお話が多く、再度確認できとても参考になりました。
特にMRとして居続けるのが目標というのもとても理にかなっていると思います。所長になれば、頻回な転勤や責任がつきまといますよね。
差し支えなければまた教えていただきたいのですが、記載頂いた、MRとして生き残るために必要なスキルとして、何が一番重要とお考えですか?
ちなみにそのスキルをどのように向上させていくことが、ベターだとお考えですか?
是非ゆってぃさんのご意見を参考にさせて頂けますと幸いです。
お忙しい所恐れいりますが、何卒ご検討宜しくお願い申し上げます。
オンコロジーMRさん
お返事ありがとうございます。
私が考える「MRとして必要なスキル」ですね。
継続した勉強、症例ベースの情報提供、熱意と根拠を持った処方依頼、優先順位(顧客にも内勤においても)
MRで居続ける事をゴールである事を周りに悟られないスキル(向上心が無いと思われる)
大学病院経験、専門領域経験、新薬の採用経験、後輩&新人の育成経験 などなど
これらの事柄はMRとして居続けるためのスキルでは無いと思っているわ。
これらの事柄はこれからの時代にMRをするのであれば絶対に出来てなければならない最低限の事柄よね。
これらの事柄を当たり前に出来ている上で私が必要だと思う3つのポイントをお伝えするわね。
①全ての行動や結果に理屈が言える
→「理屈っぽい」って悪い意味で使われる事が多いでしょ。
でも仕事をしていく上では絶対に必要なスキルよ。
なぜこの成功が出来たのか?なぜ実績が苦戦しているのか?なぜこのタイミングで説明会をするのか?
なぜその文献を提供するのか?なぜ今日は薬の話を医者にしないのか?なぜそのような言い方で情報提供するのか?
全ての行動について理由が言えると、そこに根拠が発生するのよ。
根拠ある行動での成功は再現性があると評価されるからとても大切。
②みんなと仲良くする
→馴れ合いが大切と言っているのでは無いわ。
組織の中には必ず変な人やダメな人、ムカつく人や怖い人っているでしょ。
そのような少し独特な人とも積極的にコミニュケーションを取って不必要な敵を作らない。
上司も同じよ。ポンコツ上司もいるでしょ。しょーもない事しか言えない所長もいるでしょ。
しょーもない事を言われても「勉強になります」と言っておけば、それで充分なのよ。
自分の好きな人だけでなく、みんなとコミニュケーションが取れる協調性の高い人って思われるわ。
たったそれだけの事をすれば「組織感覚力に優れている」なんて評価になるわ。
③勘違いしない
→このブログでも何度か記事にしているけど、意識高い勘違いMRにならない事を注意しているわ。
毎年ずっと数字が良いMRなんてほとんどいないし、毎年海外インセンティブに行けるMRもいないでしょ。
だから全国1位の実績を取っても、海外インセンティブに行っても「俺は優秀だ」なんて口外しない。
そう言う事を口外すると、やっかみも入ってきて不必要な敵が出てくるのよね。
私はまだ現役MRだから「MRとして居続ける」と言うゴールは定年した時にしか結果は分からないわ。
でも私はMRとして最低限持っていなければいけないスキルと同時に上記の3ポイントを大切にしているわ。
これは私の私見だから正解とは限らないけど、オンコロジーMRさんに取って少しでも参考になれば嬉しいです。
とても貴重なコメントありがとうございます。
最低限必要なスキルに関してはご紹介の通りかと感じます。
再度確認をさせて頂き大変参考になりました。
また、いろいろと情報共有させて頂きますと幸いです。
今後とも宜しくお願い申し上げます。