みなさん、こんんちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
先月からミクスで徹底的にアレクシオンが叩かれているわよね。
複数のアレクシオンの記事が書かれていて、ミクスオンラインHP上のユーザー評価ランキング記事のTOP5が全てアレクシオンって。
私はミクスが書いている記事は正しいと思う。
適応外使用の誘引や不適切プロモーション、経済活動優先のMR活動などなど卑劣で最悪な仕事ぶりが赤裸々に掲載されている。
アレクシオンがやっている事は間違っていると思うけど、他の製薬会社はやっていない事かしら?
他の製薬会社がやっているんだから良いって話ではなくて、しっかりと取り締まったり、叩くのであればアレクシオン1社じゃなくて、間違っている多くの製薬会社をまとめて、やっつけて欲しいと思う。
開業医、基幹病院、大学病院、生活習慣病、抗がん剤、都会、田舎、複数の製薬会社勤務歴がある私なりのコメントを書いて行くわね。
経済活動優先のMR活動ってアレクシオンだけじゃなく、多くの製薬会社が該当すると思うけど。
ミクスの18年9月27日の記事では新規症例数や納入バイアル数に応じて報奨金を出しているって書かれている。
アレクシオン MRにソリリスの処方獲得に応じた報奨金 経済活動優先の実態明らかに(ミクスオンラインより)
会社がMRを煽り立てて、「患者を作る」作業をしていたとの事。
全くけしからん事だと思うけど、多くの製薬会社が実績に応じてインセンティブを用意してMRを煽り立てているでしょ。
販売実績が多いMRには多くの特別賞与を支給して、海外の豪遊インセンティブ旅行を毎年用意してる。
これらの製薬会社の取り組みとアレクシオンの取り組みはどう違うのかしら?
適応外処方依頼は間違っているけど、患者の病状進行を喜んでいる製薬会社幹部は多い
会社は、薬剤が使われて実績が上がれば間違いなくMRを褒める。
でも、本来ならば内容次第であるべきだと思う。
例えば、多くの抗がん剤は高齢者には慎重投与になっている。
慎重投与になっていても、他剤の選択がなくベネフィットがリスクを上回れば処方されても良いと思う。
でも会社の戦略として高齢者患者への処方アプローチを掲げているのは絶対に間違っていると思う。
生活習慣病MRなんかは経験あると思うけど、同系統の薬剤から自社医薬品に一気に切り替えをしてもらった事あるでしょ。
他剤で病状が安定しているのにも関わらず、自社医薬品に一気に切り替える事は正しい事かな?
もしかしたら、もっと症状が良くなるかもしれないけど、その逆もある。
しかも今は安定しているなら、このタイミングでの切り替えは必ずしも正しいとは限らない。
うちの会社も少し前だけど、候補症例の確認を大々的に営業戦略に掲げていたわ。
昨日の全体会議での決まった行動目標「候補症例の確認」の違和感
抗がん剤が投与されると言う事は癌の発見が遅れて、手術が出来ず死ぬ事が確定したって事なのに、そのような不幸な人々を探しまくろうって言っている会社に違和感を感じる。
まとめ
アレクシオンがやっている事柄を認めるわけじゃない。
絶対に間違っていると思う。
でも、アレクシオンがやっている事柄ってほとんどの製薬会社がやっているでしょ。
アレクシオンだけを叩くのではなく、患者の不幸を喜んで、金儲けの為には手段を選ばない製薬会社全てを同じように叩くべきだと思う。
製薬会社はこのような側面を持っている事をMRはもっと自覚するべきだと思う。
口では「患者さんのために」と言っていても結局は患者の不幸を蜜としている構造があるんだから。