みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
公益社団法人MR認定センターから毎年発表されるMR白書の2019年版は発表されたわよね。
驚く内容は何一つ無かったけど、具体的な数値が出てきたので今後の「MR削減」について改めて考えていきたいと思います。
2018年MR数は10年ぶりに6万人を割って5万9900人になりました。
2018年MRの人数は前年よりも2533人減少して5万9900人になりました。
6万人を割り込むのは2009年ぶりの事なんだって。
詳しくはMR白書を読んでみてね。
減少した理由としては、2018年は多くの企業は積極的に早期退職を実施したからと分析しているわ。
当然、MRの人数だけでなく管理職の人数も減少している。
MRのみなさんは、MRが減少している状況をどう感じますか?
MRの人数が減ってしまって、医療機関に適正な情報が行き届かなくて医療現場が混乱してると思いますか??
2014年から年々、MR数は減少していますが全くもって問題ないですよね。
2001年からのMR数トレンドを確認すると今後も加速的にMR数が減少していく事が想像出来る。
MR白書では2001年から2018年までのMR数を公開しているわ。
その人数をグラフ化するとこんな感じ。
2001年49,212人だったMRが年々増加していき、2013年ピークには65,753人まで達していた。
その後2014年以降は年々、緩やかに減少していき最新の2018年では59,900人まで減少したという推移よ。
2001年から2013年はMRの人数を増やし続けた時代。
2014年以降はMRの人数を減らし続けている時代になっている。
どうしてこのような流れになっているのか何てMRをしていれば誰でも分かるでしょう。
2000年代は生活習慣病薬の全盛期だった。
ARB、CCB、スタチン、などなど。
どれも効果も副作用も薬価も大差がなく医者が処方を決定する大きな要因はMRによるコール回数と言われていたあの時代。
なので各社はコール回数を稼ぐ為に、じゃぶじゃぶMRを増やし続けたのよね。
対して2013年以降の時代といえば、政府の後発品使用促進が強化され日本で年間1000億円以上の売り上げを示していたARBやスタチンが次々、特許切れになっていった時代。
しかも2013年にはディオバン事件としてノバルティスが論文作成に関与していたのが公になった年。
今までの何でもアリのプロモーションが見直されて、政府の後発品促進も相まってコール回数からの脱却が始まった。
2013年以降の減少のトレンドは今後どうなると思いますか?
今後は加速度的にMR減少に拍車がかかる事が間違いない。
何で加速度的にMR減少に拍車がかかると思いますか??
2000年以降、MRの人数を増やしてコール回数を増やせば売り上げが上がると思い続けてきた。
でも2014年度以降は減少してるものの緩やかな減少トレンドでしょ。
それはね、製薬会社の偉い人たちが「MRの人数減らして大丈夫かな??」って恐る恐る削減していったから緩やか減少だったのよ。
でもね14年から18年までの5年間、MRを減らし続けても問題がない事が確認取れたので今後は益々、加速度的に削減していくって訳。
特許が切れれば8割くらいは後発品にすぐ切り替わってしまうのが現状。
だったら新薬を出し続ける会社はMRの人数は担保されるかと言ったらそうでもない。
それはフォーミュラリーが着実に浸透しているから。
フォーミュラリーが浸透したらMRが激減する。まずは生活習慣病MRから絶滅ね。
まとめると
①各製薬会社はMRを削減しても問題が無い事を14年から18年の5年間で把握した。
②後発品使用促進が浸透して特許が切れた製品のプロモーションに意味をなさない。
③フォーミュラリーの影響で新薬でも他剤と大差ない製品はどんなにプロモーションしても売れなくなる。
これらの事を考えて、2014年から2018年の減少幅よりも以降5年間は加速度的にMRが減少していく事が予測される。
私見だけど2025年くらいまでには国内のMRは5万人を割ってくるのでは無いかと考えています。
2019年版MR白書発表!MR減少が止まらない。今後は加速度的にMRが削減される話のまとめ
2019年度版のMR白書が発表されました。
今までも「MR削減」「MR減少」と言われ続けているので、驚く内容は何一つ無かったわよね。
ただ過去からのトレンド、各時代に何が起きているのかを正しく分析すれば今度は加速度的にMRの人数が減少していく事がすぐ分かると思う。
①各製薬会社はMRを削減しても問題が無い事を14年から18年の5年間で把握した。
②後発品使用促進が浸透して特許が切れた製品のプロモーションに意味をなさない。
③フォーミュラリーの影響で新薬でも他剤と大差ない製品はどんなにプロモーションしても売れなくなる。
これらの現状を考えれば2014年から2018年にかけてのMR減少の幅に比べて今後5年間の減少の幅がきっと大きくなるでしょう。
これから起こりうる未来が明確になっている中で今日も開業医で生活習慣病薬のコールをして世間話中心の仕事をしているMR達は大丈夫だろうか??
ポテンシャルのある薬剤を担当出来てますか?
専門性のあるMR活動出来てますか?
一度、自分のMR活動を振り返ってほしい。
まずは情報収拾から始めよう。
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