MRの今後 バイオベンチャー

メガファーマはオワコンで今後はバイオベンチャーが主流になる、という話は言葉足らずで誤解を招く

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みなさん、こんにちは。

現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。

ネットにこのようなコメントを最近よく見かける。

「メガファーマはもうオワコンで今後はバイオベンチャーが製薬業界の主流になる」

これについて言葉足らずが故に間違った解釈をしている方を見かけたので今日はそのことについて書いていきますね。




メガファーマはオワコンであるはずがない。

これは2018年の全世界での売上ランキングよ。

(Answers Newsより)

2019年にも合併等があったのでこのランキングも変わってくると思うけど、これらの企業はメガファーマよね。

年間の売上金額が数兆円(2兆円〜6兆円近く)あり毎年、1兆円近くの研究開発費を掛けて新薬創薬の試みている。

これらの企業がオワコンって本当かいな!?

もちろん近年の新薬開発コストは増大している。

かける研究費と得られる利益に割が合わなくなってきていると言われている。

だからと言って研究しないという結論にはならない。

資本力があれば化合物を購入する事も企業ごと買収する事も出来る。

自社で創薬しようが外から導入品を購入しようが、そんなのはどちらでも良い話。

ここまでの資本力があり、未来のために莫大な研究コストを掛けているメガファーマがオワコンなわけがない。

今後はバイオベンチャーが主流になるの?

バイオベンチャーの大抵は対象患者が少なく薬価が高い希少疾病治療薬を、少ないMR数で扱うという事業展開をしている。

対象患者が少なく投与出来る専門性の高い医者も少ない。

なので少ないMR数でも情報提供対象医師数が少ないので成立して、投与されれば売り上げのインパクトが高い。

結果、1MRあたりの生産性がメガファーマよりも高いと言われている。

今後はバイオベンチャーのような会社が製薬業界の主流になると考えている人がいた。

本当にそうだろうか。

資本力がなく新薬の研究開発に充分な投資が出来ないバイオベンチャーの未来は明るいのか?

現在扱っている数製品の薬剤の特許が切れたらどうなのか?

バイオベンチャーが扱う治療薬は希少疾病の中でも更に患者数が少ない超希少疾病治療薬が多いでしょ。

そうなると発売前の臨床試験も充分な症例数で検証されていない事が多い。

数例〜数十例の臨床試験結果を持って上市される。

ドラッグラグをなくすためには仕方ない事だとは感じるけど、それが故に発売後に予期せぬ副作用が確認される事もある。

数製品に依存しながら事業展開していると、その製品になにか不都合が起きた時に一気に経営に行き詰まってしまうわよね。

資本力がなく買収されていまうリスクも伴う。

なにかの記事に、現在のメガファーマも過去はベンチャーでそこから成長してきたんだから同じだと書いている人がいた。

時代が違い過ぎるので話にならない。

メガファーマが衰退して、バイオベンチャーが主流になるわけがない。




メガファーマがオワコンでバイオベンチャーが主流になるという真意

この真意を言葉を削らずに書くとこのようになる。

「メガファーマが過去展開してきた低分子薬剤を人海戦術で展開していくやり方はオワコンでバイオベンチャーの高分子薬剤を少ない少ない人数で展開していくやり方が主流になる」

なのでメガファーマがオワコン、バイオベンチャーが主流というのは会社の話ではなく、仕事の進め方の話なのよね。

メガファーマはオワコンだからバイオベンチャーに転職しようと考えるMRは、この本質を理解出来ていない。

正しいのは

「メガファーマが高分子薬剤を主流に事業展開していくのが会社としての主流になる。」

ここで大事になってくるのは、メガファーマが高分子薬剤をメインにシフトチェンジする際に現在在籍している低分子担当MRの存在。

人海戦術用(コール回数要員)に採用したMRがどうなるのか?

多くの会社は不要と考えて早期退職で整理をしている。

この現状から正しいスタンスはこうなる。

「メガファーマのコール回数要員MRはオワコンで、高分子を扱う専門領域MRの働き方が主流になる」

メガファーマはオワコンで今後はバイオベンチャーが主流になる、という話は言葉足らずで誤解を招くのまとめ

メガファーマがオワコンでバイオベンチャーが主流になるというのは会社の話ではなく、MRとしての働き方の話。

資本力、研究開発費にかける将来性などを考えると専門性の追求に舵を切っているメガファーマはやっぱり強いと思う。

私はバイオベンチャーへの転職はリスクを承知で専門性を追求するためには良い選択だと思う。

1番ダメなのはメガファーマの温ま湯に浸かりながらコール回数要員MRが無駄に歳を取って40代50代になって身動きが出来なくなる事だと思う。

この現状を正しく理解出来ていれば、メガファーマで低分子薬剤を担当している人海戦術MRは間違いなく整理対象になる。

それは各社の早期退職を見ていても感じるし、フォーミュラリーが着実に浸透している事からも理解出来る。

フォーミュラリーが浸透したらMRが激減する。まずは生活習慣病MRから絶滅ね。

正しく製薬業界の未来を予測して、製薬業界が進むべき道をしっかり察知してシフトチェンジして対応出来る力を持つ事が大切だと思う。



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