みなさん、こんにちわ。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
最近はバイオベンチャーMRの認知もだいぶ上がってきたわよね。
バイオベンチャー=高収入って思ってない?
大手MRの年収1000万円とバイオベンチャーMRの年収1,500万円あなたはどちらを選びますか?
今日は実際のケースを想定して比較して行くわね。
年収1000万円と年収1500万円の手取りってどれくらいなの?
家族構成や控除項目によって金額は変わるので一般的なお話をしていくわね。
みなさんもお分かりの通り日本においては累進課税がひかれていて年収が上がれば上がるほど、所得税が多くひかれるわよ。
住民税は一律、課税対象金額の10%というルール。
所得税の金額一覧表がこちらよ。
所得税、住民税共に年収に対して全て課税されるのではなく、色々な控除項目を刺し抜いて課税対象の金額を算出してから税率をかけるシステムよ。
年収1000万円だとだいたい手取り750万円
年収1500万円だとだいたい手取り1000万円
年収が500万円も違うのに実際の手取りの差は、その半分の250万円よ。
福利厚生が超充実している製薬業界において年収だけで比較してはならないわよ
製薬業界ってめちゃくちゃ福利厚生が充実している事で有名でしょ。
・日当2000円〜3000円/営業日
・死亡保障
・高額医療保障(家族含)
・住宅補助(家賃の7割から8割を会社が負担してくれる)
・退職金(大手なら4,000万円は出る)
・営業車のプライベート使用
これらの福利厚生があると本当に生活が助かるわよね。
こんなに充実している福利厚生を全く考慮せずに額面の年収だけで比較をしては絶対にいけません。
ゆってぃーの年齢35歳で実際に比較してみよう!
実際に35歳の時に転職活動をして大手製薬会社とバイオベンチャーの両方から内定が出たと仮定して実際に比較してみるわね。
大手製薬会社MR(勤務地:首都圏)
・提示年収1000万円(手取り750万円)
・日当3000円/営業日=72万円/年
・死亡保障&高額医療保障(家族含)30万/年
・住宅補助 15万/月=180万円/年
・退職金 35歳の転職なので退職まで25年 退職金3000万円=年に直すと25年勤務するので120万円/年
退職金も退職所得控除があるのでほぼ100%非課税でもらえるのはご存知?
まだの方はこちらで確認して見てね。
・営業車のプライベート使用(コスト1万/月)=60万円/年のインパクト
年収1,000万円(手取り750万円)+福利厚生462万円(非課税)
福利厚生が非課税なので実際の収入インパクト低く見積もっても4割増しの約650万円
大手製薬会社MRは手取り750万円+福利厚生650万円=1,400万円
バイオベンチャーMR(勤務地:首都圏)
・提示年収1500万円(手取り1000万円)
・日当3000円/営業日=72万円/年
・死亡保障&高額医療保障(家族含)なし
・住宅補助 なし
・退職金 なし
・営業車のプライベート使用 なし
年収1500万円(手取り1000万円)+福利厚生72万円(非課税)
福利厚生が非課税なので実際の収入インパクトは5割増しで計算しても108万円
バイオベンチャーMRは手取り1000万円+福利厚生108万円=1108万円
大手製薬会社MRは年収1400万円の生活が出来る
バイオベンチャーMRは年収1108万円の生活が出来る
その差は292万円/年よ。
それが退職までの期間ずっと差として出てくるのよ。
35歳で転職して60歳定年だとしたら、働ける期間は25年。
292万円×25年=7300万円→生涯獲得賃金に差が出る。
もちろん、昇給・昇格のチャンスはどちらの企業もあるでしょ。
バイオベンチャーの方がチャンスが多いという見方もあるけど、逆に賞与は数字が悪いと全くもらえないリスクもある。
あなたなら、大手製薬会社の提示1000万円とバイオベンチャーの提示1500万円でどちらの会社に行きたいと思う?
まとめ
製薬業界は福利厚生が充実している事で有名でしょ。
だったら転職を考える時には福利厚生も含めたトータル年収で考えるべきよ。
たまにバイオベンチャーに転職して「俺は年収1400万円、1500万円だから」とは自慢している低知識な人がいるけど完全なバカよね。
会社によっては退職金や家賃補助がしっかり出てストックオプションの用意もしている素晴らしいバイオベンチャーもあるからしっかり確認する必要があるわ。
今回、例に出したバイオベンチャーは私からしたら、ただのヤバイ会社でしかないと思う。
このような会社はバイオベンチャーを名乗ったただの零細企業だと思う。
バイオベンチャーの転職を目指すのであれば、ヤバイ零細企業に騙されて入社しては絶対に後悔するわよ。