みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃよ。
4月20日リスファックスでこんな記事がありました。
「MR訪問自粛、製品の販売活動が停滞 受け手の医療現場では「何も困っていない」と厳しい意見も」
この記事を読んでMRのみなさんはどのように感じましたか?
このブログで以前よりお伝えしている通りMRは意識高い系の気持ち悪い人間が多いでしょう。
RISFAXさんの記事を意識高い系MRが読むと「キィー!!」ってなるんじゃないかなって思って今日はその事について書いていきますね。
MRが医療現場に来なくても薬剤の情報収集において何も困っていない
MRってそもそも、どんな存在なのか?
「医薬情報担当者とは医薬品の適正な使用に資するために、医療関係者を訪問すること等により安全管理情報を収集し、提供することを主な業務として行う者をいう。「医薬品等の製造販売後安全管理の基準に関する省令」(厚生労働省令第135号)より」
要は適正使用の情報を提供して、安全管理情報を収集する仕事。
しかし医療機関にとってはネットで情報が入手出来る。ネットで調べて分からない事は各製薬会社が用意している問い合わせ窓口に電話すれば回答してくれるし、資材も郵送してくれる。
副作用の報告に関してもPMDAは医療機関からの直接報告も受け付けている。
医療従事者からの報告(副作用・副反応・感染症・不具合報告・疾病等報告)(PMDAホームページ)
医療現場は情報入手も副作用報告もMRがいなくても出来るから「何も困らない」
全くもってその通りだよね。
そんな事はCOVID−19でMR活動自粛する前から明確に分かっていた事だよね。
本質はそこじゃない。
MRも含む営業職の最大の価値は「利便性」だと思う。
MRも含めて営業という職種は必要不可欠な職業ではない。
証券にしても、車、住宅にしてもネットで情報を入手して直接購入すれば営業は不要。
何を今更そんな事言っているのかと思った。
MRの最大の価値は「便利かどうか」だと思う。
医者が自分で調べる手間、新しい薬剤やデータを勉強する手間、講演会情報を自ら入手する手間・・・
これらの手間をMRが職場まで来て提供してくれる便利さが最大の利点なんだと思う。
なので自ら情報入手する医者はMRに講演会情報以外の情報提供は不要と言い切っている医者もいる。
今更MRがいなくても困らないと書いたリスファックスもそれについて発狂しているMRも少しズレてると思う。
MRの価値は顧客が便利と感じるかどうか。
よってMRがいなくても困らない医療従事者がいても何ら不思議ではない。
それを敢えて文章にしてMRを煽る事に若干、悪意を感じる。
そしてリスファックスにディスられて「キィ〜!!」と発狂しているMRは勘違いも甚だしいと思う。
しかしながらここで考えなければならない事もある。
医療従事者に便利と思っともらうためには。
・MRが面会に来たけど製品コールしかしない。
・医療従事者が聞きたい情報ではない事ばっか言ってくるMR。
・MRに質問しても知識の無さから回答がもらえない。
・MRに文献依頼や問い合わせをしたのに対応が遅い。
こんなMRは「いなくて困らない」し医療従事者に「便利」とは絶対に思ってもらえない。
そして根本的な話をしてしまえば医療従事者が入手したい情報ってどんな薬剤が多いかね?
フォーミュラリーに飲み込まれていく生活習慣病薬のデータをどこまで入手したいと感じて、情報入手した時に便利と感じるか考えて欲しい。
フォーミュラリーが浸透したらMRが激減する。まずは生活習慣病MRから絶滅ね。
少なくとも常に新しい情報がアップデートする専門領域でしっかり勉強して対応の早いMRは医療従事者から「便利」と感じてもらえるのではないか。
そして医療従事者に「便利」と感じてもらえれば充分、存在意義はあるんじゃないかな。
10年後の仕事について過去、こんな記事も書いている。
2030年に日本はどのような社会になっているか?MRの立場から将来を考えた話
営業という職業は強い。
MR訪問自粛も医療現場は「何も困ってない」って事をRISFAXさんが教えてくれた話のまとめ
MRが訪問自粛で活動しなくても医療現場は「何も困っていない」だって。
MRが活動しなくても情報を入手する方法なんていくらでもある。
昔からMRがいなくても困ってない医者は前からごまんといた。
ただMRがいてくれたら便利。
ここに存在価値がある。
営業は顧客に「便利」と思ってもらえるかが最も大事。