MRの今後 製薬会社の将来

2030年に日本はどのような社会になっているか?MRの立場から将来を考えた話

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みなさん、こんにちは。

現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。

みなさんは冬休みどのように過ごしましたか?

私は当然、会社のPCを一度も開かず旅行に行ったり、大掃除をしたり、ゴロゴロしていたら、あっという間に冬休みが終わりました。

その中でも1冊だけ本を読んで10年後の日本はどのような労働環境になるのか学びました。

今日はその内容について皆さんと考えていきたいと思います




「誰が日本の労働力を支えるのか?」を読むと10年後の日本の労働環境が分かる


この本を読んだきっかけは厚生労働省が労働政策審議会で参考にした野村総研がまとめた資料だったから。

なので、厚生労働省はそのデータを基に10年後の日本はどのような労働環境になっているのかを議論している貴重な資料って事でしょう。

目次としてはこんな感じ

①労働力激減時代の衝撃

②外国人労働者は日本を救えるのか?

③テクノロジーは日本を救えるのか?

④デジタル労働力との共生

⑤近未来シミュレーション、20030年の日本

⑥新しい時代の到来と私たちの選択

色んな経済学者さんが将来無くなる職業などを好き勝手に話しているでしょう。

またMRとして活躍出来ていない人や通用しなかった人が「MRなんて職業は価値がない」などの負け惜しみを2ちゃんなどに書き込む姿をよく見ます。

そのようなコメントの何十倍もエビデンスレベルが高い著書だと思います。

2030年の日本はどのような労働環境になっているのか。

この本ではそもそも2030年は、少子高齢化が進んで日本の労働人口が激減すると予測しているわ。

この労働力減少で何が起きるのか?

普通に考えられるのが外国人労働者の受け入れ。

これに関しては既に始まっているし外国人の看護師や介護士はかなり増えていると思う。

しかし今後はそうも行かなくなるらしい。

その理由は3つ

①労働者の高齢化は日本だけではなくアジア全体の問題になっている。

②日本の産業時代が低成長で賃金の低下が想定されている。

③日本語の難しさワークスタイルの弊害

このような理由から外国労働者がこのまま増え続ける事は考えられないらしい。

外国人に頼れなくて日本の労働力低下をどのように補うのか?

そこで出てくるのがAIを始めとするテクノロジーなんだって。




日本の近未来は労働人口の49%がAIやITに代替される可能性がある。

今の日本における仕事の49%はAIやテクノロジーの進歩によって代替される可能性がある。

かなりインパクトのある数値だと思う。

日本の仕事の49%が機械化されたら失業率が50%になってしまう。

訳ではない。

もちろん完全になくなってしまう仕事もあるけれども、テクノロジーが進歩することによって新たな仕事も出てくると思う。

また仕事の中にITが組み込まれる割合という解釈も出来る。

ITが入ってくることによって、効率的に仕事がこなせるケースがあれば、今までの仕事にプラスしてITが上乗せされるので、より良い仕事の創出にもなる。

ただ、もちろん恐れている通り機械化に切り替わってしまって無くなる可能性がある仕事も存在する。

事務員、作業員はかなりの確率でAIやロボットに代替されると予測されている。

いくらITとの共存と言っても、人の手を必要としないくらい代替される職業も予測されている。

AIやロボットで代替される可能性が高い100種の職業を見ると〇〇作業員や〇〇事務員などの職業が多い。

大手企業の一般職採用で丸の内OLなどを希望している女子大学生などは多いと思うけど、このような職業は10年後にはかなり厳しい状況になっているんだと思う。

逆にAIやロボットに代替されずらい職業としては様々な職業がある。

機械に代替されずらい特徴としては3つ

①創造的思考

②ソーシャル・インテリジェンス

③非定型

これらのポイントを持つ仕事は代替が難しいらしい。

これをMRに置き換えて考えると社会的知性も創造力の持たずに、ただ会社に指示された通りに活動量を増やして製品コールするという定型的な仕事には未来が無いんだと思う。

もちろんMR活動にはルールがあるけれども、その中で非定型な事柄に対して社会的知性と創造的な思考を持って活動するMRが生き残るんだと思う。

どの領域がその可能性があるのか?

また大前提として領域の問題ではなく本人の自覚や能力によってはどの領域も可能性がない。

ちなみに、この本の中に出てくる100種の職業の中にはMRは入っていない。

「その他の営業職従事者」という記載はあって、それではITへの代替率は16〜18%くらいの場所にプロットされている。

ITの進歩と同時にキャリアやワークスタイルが今まで以上に変化していく。

今までと働き方も当然ですがワークスタイルが大きく変わっていく。

・終身雇用 →  流動的な働き方

・ジェネラルな総合職 → 専門的なエキスパート

・1社での雇用 → 兼業・副業

・部署への所属 → プロジェクト制

・オフィスワーク → リモートワーク

・Up or Out → キャリアパスの多様化

このように環境変化が起こっていく中で製薬会社でMRという仕事をしていく事を考えたらどうでしょうか?

プライマリーMRで仕事が楽で高い給料もらえて幸せと思っているMRが現在いるとすれば、将来はない。

MRとして専門性を追求していき、会社に依存する事なく活躍出来る企業があれば積極的に転職をしていき、製薬会社からの給料だけでなく兼業や副業でも稼げる力を備えるMRは時代の変化の波に乗って生きていけるんだと思う。




2030年に日本はどのような社会になっているか?MRの立場から将来を考えた話のまとめ

10年後の2030年には今まで以上にITやロボットが仕事や生活に入ってくる。

その中で無くなっていく仕事もあるし、無くならず上手にITを活用して相乗的に活躍し続ける仕事も存在する。

製薬会社でMRとして生きていくのであれば、この時代の流れに上手く順応していく必要がある。

何よりも間違いがない事は、いかなる仕事であってもAIやロボットの進歩に対応出来るITスキルがない人は取り残されていくわ。

それは今年から小学校でプログライミングの授業が始まる事からも理解してほしい。

一度、この本をしっかり読んで2030年の日本の姿をしっかりとイメージしてみてはいかがかしら?

-MRの今後, 製薬会社の将来

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