みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
MR不要論は言葉が足りないという記事を先日書きました。
新型コロナ長期化関係なくMR削減は加速する。ちなみに「MR不要論」は言葉が足りない話
この記事の中で2つの伝えたいメッセージがあった。
①MR不要論ではなくMR削減論である事。
②生き残ったMRも今のような高収入は維持できず報酬が下がる事。
今日は②のMRの年収が下がる事を考えた時に何から削減されて、どれくらいのインパクトがあるのかを考えていきたいと思います。
MRの年収はいきなり下げるような事はしない。
今後、MRの待遇が悪くなる事は間違い無いんだけど一気に下げられる事はない。
1社が先人を切って待遇を一気に悪くしたら、その企業のMRはみんな他社に移っちゃうでしょう。
待遇、報酬は会社を決める上で大切なポイントになる。
「仕事は金じゃない」と綺麗事をいうMRもいるが、そのMRが日本の平均年収450万円まで下げられても、その会社で働き続ける事は絶対にないと思う。
1社が特出して給料の改悪をしたら優秀な人材流出に繋がるので各社、ちょっとずつちょっとずつ気付かないように改悪を繰り返す手法を取る事でしょう。
まずは販売目標を高めてボーナス減少から始めますかね。
これはここ数年、各製薬会社が既に取り組んでいる内容だと思う。
業績に応じてボーナスの係数が決まる会社がほとんどだと思う。
外資はそのウエイトがかなり大きいけど、内資であっても営業実績が全く関係ない会社は少ないと思う。
100万円の販売目標に対して実績が100万円なら達成率100%。
販売目標を150万円にして実績が100万円なら達成率66%になってしまう。
100万円の実績を出すために同じように取り組んでも、会社が設定するバーが上がれば達成率は簡単に下がってしまう。
実績に関係なく達成率が悪ければ当然、業績給に悪影響がある。
誰がどう考えてもおかしな販売目標を持たされた事ありませんか?
この販売目標を達成する為には過量投与するか、適応外処方でもしなければ達成できないような摩訶不思議な販売目標。
これはMRの給料を下げたい製薬会社の野望の第一歩だと思う。
労働時間の管理を細かくされて営業手当が削減される。
ちなみに営業日当でなく、営業手当よ。
この違いは過去、記事にしているので確認してみてね。
ほとんどの会社はMRに「事業外みなし労働制」を採用している。
みなし労働制下では正確な労働時間を管理する事が難しいので予め想定時間外勤務分の手当を営業手当としてaddonして支給している。
でも実際は大した時間働いてないのが現状でしょう。
事実、財務省も「MRは暇してる」と指摘している。
そうなると、想定している時間外ほど働いていないのであれば想定時間外勤務分の手当を支給しなくて良いってなりかねない。
最近、勤務時間や労働時間の管理が細かくなったと感じる会社は要注意よ。
ちなみに日当は廃止する方向で動く事は間違い無いけど、それは製薬会社というよりは国が先に動くと思う。
だって非課税なんだもん。
日当の平均3000/日×20営業日×12ヶ月=72万円。
72万円/MR×国内にいる全MR約6万人=432億円。
単純な計算でここまでにはならないけど、数百億円が非課税でMRに支給されているのであれば、課税対象にした方が国は潤うわよね。
住宅補助や車両制度の改悪やジョブランクのポスト減
今までは家賃の80%支給していたけど、70%に変更するなど地味に痛い改悪を経験しているMRは既に多いと思う。
また今までは持ち家にも補助を出していた企業が持ち家は個人の財産だから、会社からの補助はしないと変更したケースも聞いた事がある。
そして営業車のプライベート使用も月の使用料が上がったり、ガソリン代の係数が悪くなったりする。
また管理職のポスト削減は多くの企業は既に着手していると思うけど、今度は一般職のポスト減現象も始まると思う。
一般→主任→係長→担当課長など→課長・所長→部長→本部長
このようなピラミッドの中で通常では営業所や支店の削減で所長、支店長のポストがなくなるなどは良く聞く話。
今まで一般職としていた係長などのポストも減少していき降格なんてケースも今後当たり前に起きると思う。
今後、改悪していくMRの報酬体系をまとめると結構な金額になる。
①販売目標が高くなり、未達が増えてボーナスが減る。
②労働時間を細かくチェックされて営業手当が減る。
③営業日当が課税対象になる。
④住宅補助の割合が減り自己負担額が増える。
⑤営業車のプライベート使用の料金改定がおき自己負担が増える。
⑥一般職のポストも減り降格が起きる(係長→主任など)
これらを総合的に判断すると
今までは
年収1000万円+300万円分の日当や福利厚生で実質1300万円の優雅な生活
これからは①〜⑥の事が起きれば
MRが年収800万円+100万円の日当や福利厚生が実質900万円になるなんて事がありえる。
今までの同じ仕事をしていても実質400万円年収が下がるなんて事が少なく考えても5年くらいでやってくると思う。
今後MRの年収がどれくらい下がるのか勝手に予想してみようと思う話のまとめ
MRを取り巻く環境で確実にやってくる事は2つ。
①MR不要論ではなくMR削減論である事。
②生き残ったMRも今のような高収入は維持できず報酬が下がる事。
今日は②の報酬が下がる予想をしてみた。
一気に報酬が下がる事は無いけど様々なポイントを徐々に改悪していく手段は間違いなく取られる。
1つ1つの項目で考えれば、そこまで影響の大きい物ではないかもしれないけど、まとまったらかなりのインパクトだと思う。
総合的に400万円〜500万円くらい報酬が下がるようなケースが近い将来必ずやってくる。
「ま〜あ、楽な仕事なんだから給料下がっても良いや」って思うMRはそのままで良い。
私は報酬が下がる事が明らかであれば下がった報酬分を他で補える手段を確保したい。
皆さんは、製薬会社から支給される報酬が下がった分、何で補いますか?
私のような凡人はコツコツしかないよ。
ゆってぃーMR2019年の副業を振り返る。