みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
18年10月30日に塩野義製薬の社長が決算記者会見をしました。
記者会見で営業利益、経常利益、四半期純利益の全てが過去最高益を出してトリプル3を達成しましたって発表したわよ。
でも、そんな景気の良い記者会見で今のMRの人数は過剰だから配置転換してMR数を1割から2割減にしますとも言っていた。
今日は経営が絶好調の塩野義製薬の記者会見について書いて行くわね。
塩野義製薬ってどんな会社だったけ??
塩野義製薬はMR約1000人で国内の中堅老舗製薬会社よね。
私の新人だった頃は塩野義製薬のおっちゃんMRは開業医でも卸でも滅茶苦茶強いMRが多かった。
特に抗生剤の全盛期は塩野義製薬の存在感って凄かったわよね。
抗生剤は先細りしてきたタイミングでコレステロール治療剤の「クレストール」が出てきて一気に巻き返してきた企業。
そのクレストールも今は後発品になってしまっているけど、有用な抗インフルエンザ治療剤や抗HIV治療剤が出てきて今は絶好調企業よね。
私の今の塩野義製薬イメージは規模は中堅だけれども離職率が低く、着実かつ定期的に有用な新薬を上市している優良企業ってイメージね。
会社のHP上にも離職率は公表しているくらいだから社員満足度は高いと思う。
後は毎週土曜日18時からのミュージックフェアのスポンサー。
塩野義製薬2018年上半期の決算は過去最高益の絶好調の結果だった
18年上半期の決算発表記者会見では通期予想を上方修正したわよ。
2018年度 第2四半期(上期) 決算説明(塩野義製薬HP)
営業利益は1245億円(修正予想比45億円)、経常利益は1485億円(同45億円)、純利益も1185億円(同40億円)と発表。
全ての利益で過去最高益を叩き出して絶好調ですって発表しているわ。
そんな絶好調製薬会社の社長が言った事は「現状のMR1000人は少し多い。将来的には100人から200人くらいは配置転換してMRを減らさなくては」「そのような対応をして、どうにか早期退職の実施は避けたい」だって。
また塩野義製薬の社長は「大学病院や大規模病院はMRというより、高い学術知識を持った真のメディカルエゾンを中心に活動していく事になるのでは」とも言っていた。
社長の会見を聞いて今後は開業医に訪問して薬剤名をコールして世間話をして帰ってくる現行の生活習慣病MRの未来はないと強く感じたわ。
絶好調の製薬会社でもMRは余剰だって言って、今度はサイエンティフィックな仕事が大事になるって言っているのよ。
塩野義製薬だけじゃなくて、どの製薬会社も今後はMRは減らすと言っている
多くの製薬会社は今後はMRを減らしていくと言っているわ。
MRを0にすると言っている会社は1社もない。
って事は、誰が減らされるの?
専門領域で大学病院を担当している人が削除される?
担当領域や担当施設で全てが決まる訳ではない。
生活習慣病MRでも優秀な人は多くいると思う。
もっと言えば、専門領域MRよりも生活習慣病MRの方が「営業力」は高いと思う。
でもね、確率の問題として「生活習慣病を開業医で担当しているMR」と「抗がん剤を大学病院で担当しているMR」だったら、会社が求めるサイエンティフィックな仕事をどっちが出来ると思いますか?
今まで大学病院(本院)又はそれに準ずる施設を担当した事ないMR
CTDを見た事がないMR
週に1報以上、論文を読んでいないMR
pubmedを使った事ないMR
UMINを一度も見た事がないMR
これらのMRは生き残れる確率は高いと本気で思いますか?
「数字を詰めれます!」
「得意先と仲良くなるのが得意です!」
「若くてフットワークあります!」
「自腹切って医者と遊んでます!」
こんな事で「俺は大丈夫!」って思っているMRがいたらヤバイわよ。
完全に「中二病」だと思う。
まとめ
塩野義製薬が18年上半期の決算報告記者会見で過去最高益を達成したと発表したわよ。
その会見の中でMRがまだ多いから今後は1割から2割は配置転換してMRを削減していくとも言っている。
絶好調な企業でもこのような見解を出しているんだから、安泰な製薬会社なんて今は存在しないわよ。
大正製薬も経営状態が良いのに早期退職やっているわね。
大正製薬の早期退職は948人か〜辞めた人はどこ行くんだろう??
「この会社に入社したら大丈夫」なんて事は絶対にない。
どの製薬会社に勤めてもMRとしてのスキルを向上させない限り明るい未来は絶対にありません。
少なくとも生活習慣病MRは専門領域MRにチャレンジするべきだと心底思う。
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