みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
そろそろ、この冒頭挨拶を変えなくてはいけないと考えている。
今はMRをしておらず、マネジメント業務に従事しているので、MRではない。
しかし、MR目線で記事を書いていった方がニーズがあると思うし、MRとマネジメントの両側面から色々な情報を発信していった方が良いのでないかとも考えている。
当面はこのままでいこうかな。
そもそも、そんな事はどうでも良いことだとも理解している。
4月に人事異動がある製薬会社は多いのではないでしょうか。
4月の人事だと2月下旬に内示が出る事でしょう。
私の友人MRが今回、転勤する事になった話と、私が中間管理職として人事異動について感じた事を書いていこうと思う。
成績優秀な大学担当MRが、がんセンター担当で転勤の内示がでた。
よくある事だが、本人は喜んではいなかった。
このMRは30代半ばで関西の大学担当MRであった。
全製品を完全に担当施設で定着させて達成率は全国上位3%。
重要な医師との関係性も良好で今度、同じポディションでの画期的な新薬が出てこない限り、数字は安泰という無双なMRだ。
販売目標の達成率もよく、医師との関係性も良いため行動評価も満点なのでボーナスもめちゃくちゃ良い。
正確な年収や金額は教えてもらえなかったが大体、同じ職位の中で比較すると100万近く高いとのこと。
そんな優秀なMRであるから、今回の人事異動で、巨大がんセンター担当に異動になった。
一見、外から見ている分には栄転人事に見えるが本人は喜んでいない。
異動先のがんセンターは数字が壊滅的に悪いからだ。
自社医薬品の市場は大きくても治験や臨床試験がガチガチに組まれているのでMR活動で処方が変わる事はない。
そうなると、今よりもボーナスは150万前後は悪くなるそうだ。
そして、どんなに仕事を頑張っても数字が伸びる見込みが無いため次のキャリアアップが見えないそうだ。
本来なら、現在の大学担当で抜群な成績を残し続けて環境整備も完了したので、ここでMRを卒業して本社に入るか、所長になりたかったとのこと。
マネージャーとしてMRの人事考課をして感じることがある。
私は、中間管理職なので当然、人事権は持っていない。
しかしMRの人事権を持っている、支店長や本部長は私の報告を受けて人事を決める。
なので、私が支店長や本部長に信頼されていればいるほど、私の評価がダイレクトに人事に反映されると感じる。
そして、中枢に入って改めて、色々と黒い部分も見えてきた。
優秀なMRが次のステップにチャレンジ出来るわけは無いということ。
現場でも薄々、感じているかもしれないが性差別はエグいと感じる。
女性MRをやめさせるな、ママさんMRは転勤させるな、女性管理職は3年以内に今の3倍に増やす。
男卑女尊が当たり前に会議の場で出てくるのに初めはびっくりした。
更に、マネージャーはMRのキャリアアップの足枷になることもある。
優秀なMRを次のステップに異動させる話が出た時に、マネージャーが「優秀なMRが抜けてしまえば営業所が成り立たないから、後任MRはエース級を用意してほしい」と支店長にリクエストしている場面にも直面した。
支店長からしても、営業所が成立しなくなるのはリスクと感じて、この優秀なMRの人事は見送りになった。
MRにとって人事異動は避けては通れない事ではあるが、頑張っている人が必ずしも報われる訳ではなく、タイミングと運もとても大事になると感じる。
MRの人事異動の時期ですね。転勤ありましたか?の話のまとめ
春はMRの人事異動が多く発令される時期だ。
必ずしも頑張ったMRが報われる訳でも、育成・成長の為だけに人事異動がある訳ではない。
黒い部分もいっぱいある。
「担当施設ガチャ」という言葉がMR界隈には存在するが、どの施設を担当するかでMR人生が大きく変わってしまう。
なので、人事に影響を及ぼす所長や管理職に媚びへつらう気持ちも分からなくない。
少なくとも私は、部下が媚を売ってきたら、この行為自体がMRのスキルを隠す行為だと感じてマイナスなイメージを持つ。
ただ1つ言える事は、数字や評価が悪いMRは、やっぱり不人気エリアに異動する事が多いとい事だ。