みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
MRのみなさんであれば既にお気づきの事と思いますが、近年の新卒の高学歴は本当に凄いですよね。
そもそも、採用人数も10名など、かなり狭き門になっている。
20年前は大卒なら偏差値は問わず、勉強が出来るよりも体育会出身で気合と元気がある学生が採用されていた時代とは全く異なります。
高偏差値大学出身者であれば会社に入ってしまえば、意味が無いという意見もあるかもしれない。
しかし、近年の募集要項を確認すると専門的な知識を持っている事が条件になっている企業も出ている。
「優秀な人が入社して会社を発展させてくれれば良い」などと他力本願な現役MRは将来、必ず不幸の道を辿ると思う。
今日は、この事について考えていきたい。
第一三共、ファイザーの新卒MRの募集要件は薬学部、修士卒などが条件になっている。
第一三共の新卒MRの募集要件は薬学部卒が条件になっている。
例え東大出身であっても薬学部でなければ第一三共のMRにはなれない。
(第一三共HPより)
ファイザーの新卒MRの募集要件は薬学部もしくは理系の修士(大学院卒)が条件。
(ファイザーHPより)
更にファイザーは募集要項に明確に「喫煙者の採用を控える」と書かれている。
ここにかんしては個人的にはかなり好感がもてる。
過去にファイザーの禁煙も記事にしているから確認してほしい。
ファイザーの「喫煙者ゼロ最終宣言」で喫煙者を採用しない取り組みは素晴らしいと思う
「学歴は社会に出たら意味がない」という意見はよく聞くし私自身もそう感じる。
しかし専門的な学部卒業が条件であればそうはいかない。
経済学部卒業で病院薬剤部で即働けるかといったら難しいだろう。
第一三共やファイザーの新卒募集要項から言える事は、「今後はMRをしていく上で専門的な薬学、理科系の知識が必要になる」という事。
過去は明るく元気な人はMRになれたが、それだけしか持っていない人は今後の必要ないという事。
これはあくまでも新卒の話と考えるか?
それは大きな間違いだ。
MR業界全体が医薬学の専門的な知識を必要とするならば、30代40代MRはどうするの?
今後のMRは、専門的な情報提供ができなければならない。
だからこそ新卒の募集要項に上記のような条件がついてきたのだ。
では、30代40代の明るく元気だけが取り柄のMRはどうなるのか?
専門的な製品を専門的な医師に対して情報提供出来るようにならなければいけない。
先日、ファイザーのリストラ記事を書いたが、ファイザーは今後は開業医は限られた大市場施設のみ訪問して、基本的に開業医で製品コールだけをするMRをなくす方針だ。
だからこそ一回のリストラで全MRの50%も削減するのだ。
22年10月に断行されるファイザーのMR大量リストラは過去最大の削減比率でビビる話
30代、40代の現役MRのみなさん、どうですか?
みなさんは専門的な情報提供出来ていますか?
開業医でコール回数にこだわった活動を今だにしていませんか?
オンコロジー、希少疾病の薬剤を大学病院やハイボリュームセンターに情報提供していない30代、40代MRはほぼ間違いなく10年以内にリストラの標的になるでしょう。
リストラの標的になってから焦っても遅すぎる。
リストラの標的になる事が分かっているのであれば今の段階から、行動に移すべきだ。
近年のリストラの人数、新卒の募集要項をみれば、誰しも分かる事だろう。
MRの新卒募集要項から30代以上MRは危機感を持つべきだと感じる話のまとめ
近年の新卒MR募集要項は、薬学部卒や理系修士が必要になるケースも出てきている。
ここから、言える事はMRという職業がより医薬学のバックボーンを持った仕事になっているという事。
更に専門的な学部だけでなく、大学も超一流の学生ばかりだ。
このような優秀な新人達で構成されるMRの世界において、30代40代MRの皆さんは、生き残れるだろうか?
ここまで会社がリストラや新卒募集に変化をもたらせている状況を見て、何もしないというのは、正にリストラ待ちをしていると言って過言ではないだろう。
50代MRの皆さんは残り10年間、必死にしがみつくことだけを考えれば良い。
しかし30代40代MRは定年まであと20年以上ある。
逃げ切るなんで無謀なことを考えず、会社、業界の変化に対応して行った方が良い。
何度も何度も繰り返しているが、生活習慣病MRの未来は無い。
オンコロジーや希少疾患領域が安泰というつもりは毛頭無いけれど、生活習慣病MRが絶望であることだけは強く主張していこう。
時々読ませていただいています。
夫が某大手製薬会社でMRをしています。(40代・就職氷河期)
夫が入社した90年代後半も学歴に制限があったそうです。
1年上はMRは全員薬学部卒・薬学修士卒の男性(接待要員なので女性は不可)
夫の同期は全員理系学部卒、理系修士課程卒の男性だったそうです。
東京理科大学薬学部卒(当時は私立薬学部トップ)や、夫もそのひとりですが難関国公立薬学部修士修了といった面々もいます。
その後、2000年代に入って緩くなりMRは文系・理系学部問わなくなったそうです。
珍しい学歴では国立大学教育学部ホルン専攻卒の女性や、国立大学歯学部卒(新卒入社で研修医をしておらず、歯科医をする気はなし)の社員もいるそうです。
夫の母校の同窓生も氷河期はMRでの就職が多かったですが、最近は昔(昭和、平成初期)のように研究職や臨床開発職で入社できるようなってきたそうです。
その反面、私の母校の私立薬学部は製薬会社への就職がかなり難しくなりました。
第一三共は90年代後半に逆戻りしている感じだと思いました。
先日のファイザーのリストラの件こわいです。
(友人のご主人がファイザーMRなので、他人事ではない気持ちになります)
コメントありがとうございます。
本当に時期、タイミングによって、入社難易度は全く異なりますよね。
私の知り合いMRで元プロスノーボーダーの方がいましたし、大卒は大卒でも〇〇武道大で格闘技しかしていなかった人がいます。
しかし、このような1つの事に秀でる能力がある人が、MRとして本当に必要なことを研鑽していったら本当に強いと思います。