みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
MRの皆さんは現在、どの領域で働いていますか?
私は生活習慣病と専門領域と両方経験してきた。
そして最近は専門領域担当歴が生活習慣病担当歴を上回ってきた。
プライマリーと専門領域の共に経験してきて感じる事がある。
その中で「オンコロジーMRの何が良いか分からない」と言う生活習慣病MRがいた。
今日はこの事について解説していきたい。
オンコロジーMRになれば将来安泰で突然、MRスキルが急上昇するような幻想は危ない。
大前提として、どっちが偉いとか、どっちが優れているという判断は出来ない。
あくまでも担当している薬剤の話で、MRとして優れているかどうかは別の話だ。
そして、稀に大きな勘違いをしている人もいる。
「オンコロジーMRになれば将来安泰」
これは大きな間違いだ。
以前こんな記事を書いた。
オンコロジーMRも生活習慣病MRも大差がないと思っているオンコロジーMRはそうなんだと思う。
「俺はオンコロジーMRだけど、やっている事は生活習慣病MRと変わらないよ。」
このコメントを聞いてどう感じるか?
オンコロジー製品を担当した瞬間に、自分のMRとしてのスキルが急上昇する訳ではない。
オンコロジーMRになっても、生活習慣病MRと同じような働きをしていれば、そりゃ〜変わらないでしょう。
オンコロジーMRになれば世界が変わる訳ではない。
オンコロジーMRとしての働きをしない限りキャリアは先細りしていくでしょう。
実際に、オンコロジーMRがPIPに入れられて徹底的に追求されて精神が崩壊していった人を何人も見てきた。
オンコロジーMRが天国だと思う事は間違い。しかし生活習慣病担当MRが地獄と思う事は正しい。
このようにオンコロジーMRになったら天国が待っている訳ではない。
だからと言って生活習慣病MRが安泰になる訳でもない。
実際に、なぜオンコロジーMRの方が「良し」とされているのか?
MR『医薬情報担当者』としての仕事をしているかどうかがポイントだ。
抗がん剤は、99%副作用があるし、使い方にしても様々な抗がん剤の組み合わせや、各治療ラインの新しい成績が出てくる。
そして、残念な事に抗がん剤は時期に効果を示さなくなり次治療にバトンを繋がなければならない。
ここの情報提供を医療機関に望まれる。
ちなみに、MRの基本業務の1つである副作用報告はMRの皆さんは月何報くらいしているだろうか?
もし、今年に入って副作用報告を1報もしていないMRがいたらMRとしての価値に疑問を持った方がいいだろう。
私は現在、患者数の少ない領域を担当しているので月に2〜3報しか報告していないが、メジャーな癌種を担当していた時には月10報は報告していた。
今日も、ある医者から私の担当領域に治療について相談をもらった。
昨日は、新たに治療が始まった病院の薬剤部に適正使用の情報提供をした。
これが凄いなどというつもりは全くない。
これはMRとしての基本業務としてMR認定センターも公言している内容でしょう。
この基本業務が生活習慣病担当MRがどれくらい日々しているかが問題だ。
オンコロジーMRの何が良いか分からないと言う生活習慣病MRの話のまとめ
オンコロジーMRの何が良いか分からないという疑問に対する私なりの回答。
MRとしての本来業務がしやすい領域がオンコロジーという事。
生活習慣病MRでも毎月10報以上の副作用報告を毎月して、情報提供が医療機関から求められて日々、充実に満ちたMR活動をしている人もいるでしょう。
しかし、どれくらいの割合の生活習慣病MRがそのような仕事をしているか?
オンコロジーMRだとそのような仕事がしやすいと思っている。
あくまでもオンコロジーMRがしやすい領域であるというだけで全員が出来ている訳ではない。
生活習慣病MRのように今だにコール回数や人間関係で勝負してるオンコロジーMRも一定の割合で存在する。
そのようなオンコロジーMRは口を揃えて「オンコロジーも生活習慣病も変わらない」という。
そりゃそ〜だ。
後は、各社の注力領域や開発品を見てみても専門領域の薬剤ばかりだ。
これから発売される薬剤を担当していなければ先細りしていくと考えるのが普通でしょう。
iPhoneもガラケーも変わらないと言って、ガラケーの使い方だけマスターして情報提供していても将来性が無いと思わないか?
そろそろスマホの情報提供をした方が良いと私は思う。