みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
2022年4月からシオノギ製薬が希望社員対象に週休3日制を導入しますよね。
昨年の秋には一般紙やテレビでも結構、取り上げられて話題になりましたね。
塩野義製薬、「週休3日」「副業も解禁」へ…働き方改革で人材確保図る(読売新聞オンライン)
例え給料が少し下がったとしても、週休3日になれば自由な時間が増えてQOLが向上する!と思いますよね。
私もそう思います。
今日は、シオノギ製薬の週休3日制導入を実際に働くシオノギMRになったつもりで考えていきたい。
22年4月よりシオノギ製薬は基本全社員希望者対象に週休3日制を導入します。
今回のシオノギ製薬の週休3日制の詳細は、先ほどのリンクの新聞記事で詳しく確認してほしい。
概要をざっと記載するとこんな感じです。
シオノギ製薬 週休3日制の概要
開始時期:2022年4月1日〜
対象:入社3年未満、管理職を除く全社の約80%、4000人が対象(MRも該当)
目的:社外で積んだ経験や知見を取り込んで業績の向上につなげる事と多様な働き方を推進する事が主。
報酬:従来の勤務形態に比べて約80%
備考:介護、育児、通学、副業などの実施可能
製薬会社は給料が従来よりも高いので週休3日あれば、例え給料が80%になっても、総合的なQOLは格段に上がると考える。
この考えは正しいと思うけれども、MRが取得するのであれば、しっかりと検証しなければならない事がある。
週休3日になればMRの業務量は本当に80%になるのか?
MRが週休3日になれば、給料が80%になる代わりに業務量も80%になるのか?
担当施設が80%になったところで業務量が80%になる訳ではない。
平日休みの時に医療機関から問い合わせがきたら無視して良いのか?
平日4日間の稼働の中で休んでいる日の講演会やアポイントがあったらどうするか?
会議資料や報告物の作成も80%で良いのか?
現役MRなら、せっかく有給を取っても緊急問い合わせが来て、パソコンを開く羽目になったなどの経験はなかろうか?
営業という職業柄、また携帯とPCを持たされている以上、休みであっても完全に仕事から離れる事は難しいでしょう。
副業をする為に週休3日を取得するMRは、ほぼいないでしょう
今回、シオノギ製薬が週休3日制を導入するにあたって、副業も解禁すると書かれている。
しかし実際、会社に届出をして副業をするMRはほとんどいないでしょう。
副業の考え方については先日記事にしています。
製薬会社が副業解禁してもMRは法律の規制で簡単に副業出来ない話
サラリーマンは基本的には1週間に40時間しか働く事が出来ない。
これは労働基準法にしっかりと定められている。
週休3日になった時の労働時間は平日4日×8時間=32時間。
となると副業が出来る時間は週8時間、1ヶ月32時間。
仮に年収1000万円のシオノギMRが週休3日制度を利用したら年収が80%の800万円になる。
この差額200万円は月額に直すと16万7千円。
毎月残業にかける事が出来る時間が32時間で、16万7千円稼いでプラスマイナス0。
大手製薬会社勤務の年収を時給換算すると4000円〜5000円くらいになる。
なので、週休3日制を利用して副業をすると考えた時には、少なくとも時給5000円以上の時給がある仕事をしない限り成立しない。
過去にこんな記事を書いていた。
シオノギ製薬が週休3日制を導入するがMRにとってメリットがあるのか考える話のまとめ
シオノギ製薬が、業界に先駆けて週休3日制を導入する。
介護や育児を理由にこの制度を利用するのは良いと思う。
また大学院や資格取得の為に期間限定で取得するのも賢い選択だと思う。
その中で、MRという仕事は営業職なので、自分が休んでいても顧客から連絡がある事は理解しておく必要がある。
また、この制度を実装するにあたって副業も解禁されるそうだが、報酬が目的で副業を考えるのであれば、実際にやる事はかなり難しいでしょう。
だって製薬会社の高い報酬を削って、それ以上に高い報酬の仕事を探したところで、ほとんど存在しないからだ。