みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
今年に入ってから感じているんだけど、MRの求人が結構ありますよね。
キャリアチェンジも含めれば、2021年は結構良いタイミングだと思う。
製薬業界を取り巻く環境がこの10年で大きく変わってきている。
「この会社に新卒入社すれば定年まで安泰。」
このような事は一切分からない。
しかし、
「この会社の未来はかなり厳しい」
これは簡単に分かるようになった。
そう考えた時に、転職求人が結構充実していて、ヤバめな会社が顕在化している今は転職活動をするのに良いタイミングだと思う。
今日はこの事について考えていきます。
どんな製薬会社が将来性がないヤバい会社なのか?
めちゃくちゃ簡単ですよね。
新薬が出せずに、今販売している既存製品が他剤と差別化出来ない会社は将来性がない。
「うちの会社は主力製品の特許切れまで、まだ期間があるから大丈夫。」
こんな風に考えていても、差別化も出来ない薬であれば、フォーミュラリーに簡単に飲み込まれてしまう。
フォーミュラリーが浸透したらMRが激減する。まずは生活習慣病MRから絶滅ね。
更に、今年から毎年、薬価改定のどんどん薬価が下げられて売上が減っていく。
こんな現状で新薬が出ない会社は未来がない事は周知の事でしょう。
先日、こんな記事を書きました。
大日本住友製薬が大ピンチ。このままでは近い将来再び早期退職をやる気がする話
これに関しては、誰しもが厳しいと感じてると思うけど中には、「そんな事ない!」みたいなコメントを寄せてくる人がいます。
大日本住友製薬の開発抗がん剤がポシャってしまったけど、それはある程度、事前に分かっていたと言っている人がいたが、だから尚更ヤバいんだよね。
近い将来、主力製品の特許が切れるのにも関わらず、期待の抗がん剤が開発中止になり、代わる大型新薬候補も目処が立たない。
船底に穴があいて傾き始めているのに「穴があいているのは前から分かっていた。」と主張しても決して穴は塞がる事はない。
ベーリンガーにしてみても降圧剤の特許が切れる事はずっと前から把握はしていた。
代わりになる新薬が出せなかったから、あのような酷いリストラを敢行したのでしょう。
2018年ベーリンガーのリストラ(早期退職)は本気だね。最後の楽園もいよいよ崩壊ね。
ヤバい製薬会社を見つけるのは簡単で画期的な新薬を出せない会社はヤバい。
今までは、どうにか生き残れたけど今後はそんな会社は存続出来ない。
船が完全に傾きだしてから脱出を試みても、殺到しちゃうし遅いんですよね。
転職するならどんな製薬会社が良いのか?
ヤバい会社は簡単に分かるが、将来性がある良い会社を選定するのは難しい。
開発品がどんなに充実していても、発売までされる保証はない。
現在、発売している薬剤が画期的な薬剤であってもいつかは特許期限を迎える。
そう考えれば絶対安泰と言い切る事は不可能だ。
だから未来の事は分からないので、確率が高い会社と今やれる仕事が専門性があるかで考える必要がある。
開発品がなく、買収できる資本力が無い会社は未来がない。
なので逆に開発品が多ければ、上市される可能性が高いし、資本力があれば買収する事も出来る。
そう考えると資本力のある大きな会社で、開発品の数が多い製薬会社は生き残れる確率は高い。
ご存知の事と思うが、開発品は製薬協のサイトで簡単に確認出来る。
更に、今の仕事に「専門性があるか」も大事な仕事になってくる。
専門性の高いMRは市場価値も高く、生存確率が高まるからだ。
競合品との差別化はコール回数みたいな製品を開業医で担当しているMRは、どうしても厳しい。
CTD、RMPなどを、ここ1〜2年見ていないMRは厳しいと思う。
個人的には、30歳で将来性のない製薬会社でMRをしているのなら、コントラクト企業に勤めてオンコロジーMRをした方が、最終的には幸せになれると感じる。
将来的に転職を考えているMRなら今はそれなりにチャンスだと思う話のまとめ
このような事を書くと必ず「オンコロジーMRだからって偉そうに言うな!」「オンコロジーMRだって変わらないだろ!」みたいなコメントをもらう。
本当にその通りだと思うし、開業医MRの方が大変だとも思っている。
私が言っている事は客観的な市場価値の話であって個人的な感情の話ではない。
どんなに反論しても市場においては、開業医担当よりも大学担当、生活習慣病よりも抗がん剤の方が価値が高い。
そして価値が高いMRの方が生き残れる可能性は高まる。
これが紛れもない事実である。
現在は将来性が無いヤバい製薬会社が明確になってきたし、転職求人が充実している。
このタイミングを正しく察知して、行動に起こせる人が幸せになれるのだと思う。
今は専門領域MRの募集、メガファーマの募集、未経験からオンコロジーMRの募集などがある。
企業名はコンフィデンシャルになっているので、どの企業が募集しているのかはエージェントから聞いてほしい。