みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
本部ってめちゃくちゃ賢い人達が集まっていると思っています。
こんな賢い人達が示す方針なんだからきっと、意味や意義があるのだと若い時は思っていた。
しかし、最近は「こいつらは、めちゃくちゃアホなんじゃないか?」と疑い始めています。
今日はこの事について解説していきます。
仕事を定量的に評価する視点は大事だよね。でも、
私は感情論はとても嫌いだ。
だから、「やる気はあります!」「死ぬ気でがんばります!」みたいな事を言っているMRが評価されてしまったら、正気ではいられない。
だからと言って、全て数値化された目に見える物だけで評価されるのも違うと思う。
販売実績、前年同月比、マーケットシェアは当然、
説明会実施数
Web面談数
手紙、メールを出した回数
このように数字で判断出来る部分を徹底的に報告させて、優劣を付ける。
その中で、数字を追う項目に「新規症例数」と言うものがある。
新規症例とは、新たに自社医薬品での療が始まった患者の事を意味する。
会社としては新規投与されれば実績が上がるので拘る意味はよく分かる。
会社が何でも定量的に数値化して優劣を付けだすとMRは帳尻を合わせ始める。
何でメールをこれしか送っていないだ!
もっとWeb面談やってこい!
新規症例を確認していないって事は症例ベースのディスカッションが出来ていない証拠だ!
などなど、数字が低いと怒られる。
販売実績やマーケットシェアは自分で数値をコントロール出来ない。
メールやWeb面談は履歴が残るので、それの虚偽報告もなかなか気を使う。
その中で、症例確認は教えてもらったかどうかだけで、足が付くわけではないので、どうにでも水増し報告が出来る。
そんな、感じで目立たない程度に症例報告をしていたMRが半年前の会議で詰められていた。
販売実績と新規症例の数が相関しない!
実績が下がっているのに、実績が上がっている人と同じくらい新規症例数を報告しているMR(仮名:亀山くん)がいた。
亀山くんは悪い意味で目立たないように適当に新規症例数を報告していた。
しかし、所長ちゃんが新規症例があるのに実績が下がっていると言う事はすぐに投与が中止になっているのか、虚偽報告のどちらかだと騒ぎだした。
所長の主張は間違っていないと感じた反面、このやりとりをみて思った事は、結果ありきで全てが決まっていると言う事。
新規症例を多く報告出来る人は実績が上がっている人でなければならない。
体裁を保つ為にMRが対応するようになる。
この一連のやり取りがあったのは今から半年前。
そして先日、新規症例について本部の見解が会議でしめされた。
「新規導入が多く確認出来ているMRは販売実績も良い。」
現場の対応の真逆の事を言っていた。
MRの立場からしたら、実績が好調なMRは新規症例入力を多めに入力しないと足元救われるから実績を確認してから帳尻を合わせる為に新規症例入力をする。
MRは販売実績→新規症例の順番で入力している。
しかし会社は、新規症例→販売実績の順番だと会議で言っていた。
MRからしたら、所長に目を付けられないとように体裁整える入力しているので、販売実績を見ながら入力しているに過ぎない。
しかし本部は新規導入があると実績が良いと真逆の流れで判断していた。
本部にいる人達って、MRの真理などは全く理解出来ていない。
MRは本部の人達が喜ぶような体裁を整えた入力しかしていないのに、それを本気で真実だと思っているのだろうか?
だとしたら、壊滅的な洞察力の低さだと思う。
半年前の会議で「症例報告数と実績が相関していない」と詰められた結果のまとめ
会社は何でも定量的に数値化したがる。
その意識が強くなればなるほど、MRは体裁を整えた数値報告になる。
この体裁を整えた数値を、真面目な顔してこねくり回して「あーだ、こーだ。」言っている本社の偉い人達を見ると、アホなんじゃないかと思ってします。
本部で色々と分析している人達の中にはMR経験ある人も多いと思う。
だったらMRを数で縛り付けると、適当に体裁を整え出す事も知っているはずだ。
本社にいったら忘れちゃうのかな?
会社がMRを数で縛り付ければつけるほど、正しい結果は分からなくなる。
とても簡単な事なのに本社の賢い人たちは理解していない。