MRのみだしなみ オンコロジーMR

生活習慣病MRからオンコロジーMRになって大変だと感じる4つの事

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みなさん、こんにちは。

現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。

先日、こんな記事を書きました。

訪問目的捻出、宣伝許可、値引き対応、MS対応、不要な人間関係、オンコロジーMRになって無くなったストレス

オンコロジーMRになって軽減されたストレスは本当に大きいと考えております。

将来性うんぬんについては一切考えず、生活習慣病MRとオンコロジーMRを比べてどっちが楽か?、どっちが仕事しやすいか、と考えたら完全にオンコロジーMRの方が楽だし、仕事がしやすいと感じている。

しかし、オンコロジーMRがストレスフリーで働ける訳ではない。

今日はオンコロジーMRならではの「大変さ」「辛さ」について書いていきますね。




オンコロジーMRになって大変だと感じる事①勉強

これは、大変と考えるか、ありがたいと考えるか難しい。

生活習慣病MR時代はアポを取るにもネタがないと日々悩んでいた。

勉強して紹介するネタさえ整えれば、訪問ネタに悩む必要がないので、ありがたい。

それを理解した上で、勉強が大変なのは間違いない。

最低、週に1回は、担当製品、競合品、担当領域で新たな文献が出ているか確認している。

国内の臨床腫瘍学会、癌治療学会は当然として海外学会のASCO、ESMOのabstractやポスタースライドなどの自己学習などなど。

勉強の内容を上げたらキリがない。

オンコロジーMRになっても世間話や人間関係は重要だけど、それだけでな仕事にならない。

慣れてしまえば、何て事はないけど、毎日コツコツ勉強する癖がつくまでは一苦労するでしょう。

オンコロジーMRになって大変だと感じる事②外的要因の影響

MR活動と実績の相関性を考えた時にはオンコロジーMRよりも生活習慣病MRの方が顕著だと思う。

何を使っても同じであればMRの人間性や頑張りが処方を決定する際の要因になりえる。

しかし抗がん剤はそうはいかない。

MRがどんなに人柄が良くても、勉強熱心であっても抗がん剤の選択理由には、ならない。

MRが訪問しなくても、有用な抗がん剤であれば勝手に使われる。

そして担当施設の影響も大きい。

臨床試験に熱心な病院、新薬をすぐに使って学会発表したい医者、担当Drの専門性など、これらの外的要因で数字は大きく変わってくる。

過去、担当した途端に大規模な他社の臨床試験が実施されて全く自社医薬品が出なく苦労した経験がある。

しかし、逆も然りで自分が担当した途端に他社の臨床試験が終了して、自社品が通常発注されるだけで前年比300%などの経験もある。

抗がん剤はMRの頑張りとは無関係な外的要因で数字がアップダウンする事がある。




オンコロジーMRになって大変だと感じる事③数字のごまかしが効かない

生活習慣病MR時代に嫌で嫌で仕方なかった事は「数字の詰め」である。

私がオンコロジーMRに転身したいと考えたいくつかの理由の1つに、この数字の詰めをしたくないという事があった。

実際、オンコロジーMRになってから1度も数字の詰めをした事がない。

これは、とてもQOLの高い話ではあるけど、逆を言えば数字の詰めがない分、一時的なごまかしも効かないという事になる。

「今月、少し数字を詰めて今期の見かけ上の達成率を調整したい」

こんな風に考えても、ごまかす事が出来ない。

数字が悪い時はじっと耐えて回復するまで会社からの追及を淡々粛々と受け入れるしかない。

ちなみに、オンコロジーMRになっても当然、会社からの数字の追求はある。

抗がん剤は1剤あたりの価格が高いので、1例の脱落も目標に与えるインパクトは大きい。

そして患者数が生活習慣病患者に比べれば圧倒的に少ないので、タイミングによって患者が来なければ当然、達成率は0%。

癌患者さんがいないという事は進行癌になる事を未然に防げている事なので患者にとっては良い事。

しかし会社はそれでは認めてくれないでしょう。

オンコロジーMRになって大変だと感じる事④責任が重い

これは①の勉強が大変という事にも重なる部分がある。

生活習慣病MRであっても、MRとしての責務はある。

しかしオンコロジーは更に重いと感じる。

抗がん剤は投与されれば99%副作用が出る。

しかも投与する人が癌に罹って余命が限られた厳しい状態に患者。

この状況でMRが間違った事を伝えてしまったり、大事な副作用やその対処方を伝え忘れてしまって、癌患者さんが亡くなってしまうかもしれない。

そして、医学者から「どうしたら良いか?」と相談される事もある。

自分の適当な回答が癌患者さんの余命を縮めてはしまうかもしれない。

「〇〇な患者に投与を検討しているけど過去に投与した報告があるか?」

こんな質問をもらった時に、大して調べもせずに「投与報告ありません」と回答して、結果、治療が施されず生存を延ばす事が出来なくなってしまうかもしれない。

なので、適当な回答は絶対に出来ない。

そして伝えるべきポイントは正確に伝えなければならない。

更に、問い合わせに対しては徹底的に調べ上げて回答する必要がある。

それが抗がん剤MRの使命だと感じている。

生活習慣病時代に医者から「この間のお礼で処方しておいたよ」と言われて「ありがとうございます!」とオーバーにお礼をするというやり取りとは、異なる仕事だと感じる。




生活習慣病MRからオンコロジーMRになって大変だと感じる4つの事のまとめ

私は生活習慣病MRとオンコロジーMRの経験が同じくらいある。

働いている時代が異なるので正確な違いを測る事は難しい。

将来性などを完全に度外視して考えても圧倒的にオンコロジーMRの方が楽だと感じている。

その中で、オンコロジーMRになって大変だと感じる4つの事。

①日々の勉強。

②臨床試験や担当医の専門性などの外的要因が大きい。

③数字のごまかしが効かない。

④責任が重い。

これらの事を、やりがいと感じるのか、苦労と感じるかは本人の取り方次第だと思う。

私はオンコロジーMRになってから1度も生活習慣病MRに戻りたいと考えた事はないので、やっぱりオンコロジーMRの方が働きやすいんだと思う。
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