みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
第一三共、アステラス、ファイザー、と続々とMRのコロナ陽性が発表されている。
しかし、徐々に医療機関に訪問するMRも増えてきているでしょう。
私が担当しているエリアはコロナ罹患数が全国上位ですが、医療機関訪問も増えてきている。
実際、医療機関に訪問すると結構、MRを見かけます。
先日は大量の弁当を運びながら説明会を実施しているMRも見かけた。
ここまでコロナ陽性数が増えてMRの罹患も発表されているのに、当たり前に病院に訪問するMRを見ていて少し怖くなってきたので書いていきます。
各製薬会社はオンライン活動を基本としながらも徐々に直接訪問も解禁しつつある。
各製薬会社のプレスリリースを拝見すると、今もまだWeb面談などを介したオンラインでの業務を基本としていると記載されている。
しかし、医薬品を安定かつ安全に医療機関に提供するという社会的使命を盾に直接、医療機関に訪問する事もあると書いている。
ただ、医療機関に訪問する際には厳重な感染予防対策を施した上で訪問するとしている。
病院側としても「アポイントがあれば訪問可」、「Drからの希望があれば訪問可」としている施設もある。
事実、7月以降は院内でMRを見る機会が増えたし、病院に入る際に記帳する訪問書を見ても多くのMRが病院に訪問している。
各、製薬会社が表明している「厳重な感染予防対策」って具体的に何ですかね?
検温、アルコール除菌、マスク着用、人混みに行かない。
これくらいは、今は当たり前の事でしょう。
その中で、製薬会社が言う「厳重な感染予防対策」って具体的に何を指しているのでしょうか?
私は上記のような当たり前の感染予防はしているが、それを遥かに凌駕する「厳重な感染予防対策」をしているかと問われたら自信を持って回答する事は出来ない。
何をすれば厳重な感染予防対策と言って良いのだろう。
私の知人MRは普通に飲みに行くし、週末はショッピングモールや繁華街に買い物に行く。
このようなMRは「厳重な感染予防対策」とは言えないでしょう。
そして、そのMRは今日も病院に訪問している。
なぜ製薬会社はMRが病院に訪問する事を認めるのにPCR検査はさせないのか?
検査には限界がある。
偽陰性と出る事もある。
あくまでも検査時の陽性か陰性かの判定であって、検査後から罹患したら意味がない。
そんな当たり前の事の議論ではなく、なぜ製薬会社は厳重な感染予防対策と言いながらもPCR検査しないのか不思議でならない。
少なくとも検査をする事で現在、罹患している人の特定には繋がる可能性がある。
病院に訪問する前に特定できれば、感染を未然に防ぐ事が出来るかもしれない。
「PCR検査は100%ではないから意味が無い」などと言う低レベルな事を考える人がいるが、意味が無い訳ない。
検出力が100%の検査など、そもそも存在しない。
一定の傾向でも事前に分かれば感染の確率を低下させる事が出来る。
だからPCR検査を実施する意義がある。
何で製薬会社は病院に直接訪問するMRにPCR検査を実施しないのか?
それで後から「MRがコロナ罹患しました」と発表してるけど、事前に検査で分かったかもしれないと考えないのか。
MR医療機関訪問が徐々に再開されつつあるが製薬会社が言う「厳重な感染対策」って何ですか?のまとめ
もしかしたら「私の周りのMRは病院に訪問していないから大丈夫だ。」とか考えているMRもいるかもしれない。
それは医者から訪問を希望されないMRかもしれないと考えた方が良い。
確かに医者に訪問を望まれないMRは、PCR検査の必要はない。
製薬会社が厳重な感染予防対策を施して社会的使命の基、病院に訪問する事があると表明しているが、その「厳重な感染予防対策」って具体的に何を指しているのか教えて欲しい。
マスク、除菌、検温、人混み避ける程度で「厳重」などと言ったら世間に怒られるでしょう。
そして製薬会社がMRの訪問を認めるのにも関わらずなぜ、PCR検査を実施しないのか不思議で堪らない。
PCR検査には限界があるなんて事は当たり前の話である。
そして検査結果が、その後の保証になるわけない。
それを言い出したら、PCR検査の必要性が根本から覆ってしまう。
こんな記事を書いたけど、そろそろ全MR対象にPCR検査実施と表明する製薬会社が出てきそうとも感じている。