みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
上司は基本ハズレと考えた方が良いという記事を過去書きました。
何も出来ないけど、何もしない所長は「良い所長」。
何も出来ないのに、しゃしゃり出る所長は「厄介な所長」。
今日は、この厄介な所長が招いた出入り禁止の話を書いていきます。
Drを怒られたり、嫌われる所長の特徴
偉そうな態度を取る
→営業職において年上だろが役職が付いていようが顧客に対して偉そうな態度を取る事は許されない。
また所長にもなって正しい敬語を使えない人が多いと聞いた。
医者の前でMRに偉そうな態度を取るのも医者からすると不快らしいよ。
知識が無いのにしゃしゃり出る
→知識が無いなら黙っていれば良いのに、ちょいちょい会話に割り込んできて間違った事を言う。
特に疾患、治療、ガイドラインなどの普遍的な情報を自信満々に間違った事を言う。
空気を読まない&強引な処方依頼
→そろそろ面談は終了だなという空気が出ているのに、話し続けたり質問を被せる。
病棟に向かう途中やオペ後に疲れているなど推測出来る状況でもお構い無しに話し続ける。
治療理論など一切なくただ「使ってください」と押し売りする。
友達MRの上司が出入り禁止になりました。
お友達MR(仮名:桑田くん)の話。
桑田くんが上司と共に大学病院の教授に面会に行きました。
講演会の打ち合わせと、ある薬剤の処方依頼をして面談終了したとの事。
この面談の翌日に教授からメールが着た。
「今後、上司を連れてくるのなら面会しない。医薬品は押し売りするものではない。」
桑田くんの上司が面談時に教授にした事。
・講演会の企画内容を一方的に押し付けた。
・敬語が正しく使えず偉そう。
・講演会までに一定量の薬を使ってくださいと言う交換条件を出した。
幸いにも教授は桑田くんに怒っているわけではない。
所長が今後、訪問しなければ教授は桑田くんには会ってくれるとの事。
この状況で桑田くんに相談されました。
所長に何て伝えますか?
ポンコツでも所長には立場や威厳がある、ダイレクトに「出禁」と伝えづらい。
教授が怒って出入り禁止になったと言う事実を冷静に受け入れられる所長であれば、そもそも出禁にはならない。
なのでダイレクトに「教授がもうくるなって言ってます」と伝えても、とばっちりを受けかねない。
とても難しいケースだと思う。
所長がポンコツなのが不幸の始まりなんだけど、大抵の所長がポンコツという実際を考えれば、この曲面を乗り切るのもMRの仕事なんだと思う。
私がしたアドバイスは2つ。
①私(桑田くん)の代わりに言いづらい事を教授に伝えてくれて嫌われ役をあえてしてくれてありがとうございます戦法。
→講演会の内容や処方依頼という言いづらい事をあえて所長が言ってくれたてい。
今回の面談で教授は少し違和感を感じたと後日聞いたと所長に報告。
②時期をずらして今後は営業部門の訪問は1人というルールになったと所長に伝える。
→所長が出禁になったわけでなく、教授の面会ルールが大人数が嫌なのでMRだけの訪問というルールになったと報告。
いずれも苦しい言い訳ですよね。
一般的な感性や感覚を持っている人であれば「俺、嫌われてる?」って気づくと思う。
でもね、この所長ちゃんはそのような事を全く感じず、「お前一人の訪問で大丈夫なのか?同行が出来ないなら教授アポイント前にロープレしてやる」と言ったらしい。
この鈍感力は素晴らしいし真似が出来るなら見習いたいと思った。
所長が医者を怒らせて出入り禁止になったら本人にどう伝えるか?のまとめ
所長が顧客を怒らせるケースはよくある。
ポンコツな所長が多い中で、このようなトラブルシューティングはMRの仕事の1つと受け入れてしまった方が良い。
しかし医者を怒らせてるような所長ちゃんにダイレクトに「医者が怒っているから今後は同行しないでください。」と言うのは絶対良くない。
とばっちりを受ける可能性が高い。
であれば、穏便に済ませる事が1番賢い。
所長はあえて言いづらい事柄をMRに変わって話してくれて、ありがとう戦法。
出入り禁止ではなく、面会ルールが変わってMR一人訪問になった戦法。
医者を怒らせるくらい感性がズレている所長だとこんな苦し紛れな戦法でも意外と通用した。
1例報告だけど、皆さんもこのようなケースがあったら参考にしてみてください。