MRの今後

1年後の21年6月も今と変わらぬ状況ならMRにはどんな未来が訪れるか予測する。

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みなさん、こんにちは。

現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。

コロナで大変な思いをしている反面、仕事だけに目を向けると明らかにQOLが向上したと感じる。

もし仕事環境がこのまま変わらなければQOL高く働き続けられると思いますか?

私はそう思います。

今日は、現在の仕事環境が1年後も変わらなかったらどのような未来が訪れるか考えてみたいと思います。




2020年上半期のCOVID-19とMRの動きを時系列に振り返る。

2020年1月 国内初の新型ウイルス感染症患者確認

→19年12月に中国武漢市において原因不明の肺炎発症と報道された時は対岸の火事で自分には関係ないと思っていた。

2020年2月 横浜港ダイヤモンドプリンセス号の船内隔離開始

→首都圏や北海道で感染者を確認。全国の学校休校要請

2月末あたりから製薬会社においてもMR活動自粛、在宅勤務が徐々に浸透

2020年3月 WHOがパンデミック認定、東京オリンピック1年延期決定

→MRの在宅勤務が本格化、Web面談なんて非現実的な事は絶対無理の考えていた。

2020年4月 日本感染者1万人超え 緊急事態宣言発令

→マスコミが嬉しそうに「MR不要論」と騒ぎ立てる。

MRも「このままではマズいかも、何か出来る事はないか?」と考え始める。

2020年5月 緊急事態宣言5月末まで延長。

→ASCO(米国腫瘍学会)が初のバーチャル開催。

医者もMRもオンラインに慣れてきてWeb面談などが徐々に実施可能になってくる

2020年6月 緊急事態宣言解除、19日以降は移動制限もなし。

→医療機関の受け入れ体制はまだまだ慎重。

3月から思考が停止している老後定年MRと試行錯誤チャレンジMRに分かれる時期。

今後もMRの訪問は最小限、LIVE講演会は中止、MRの在宅勤務は継続

緊急事態宣言が解除されても医療機関のMR受け入れ状態はまだまだ慎重。

治療効果が高い薬剤が開発された訳でもない。

ましてやCOVID-19が消滅された訳でもない。

この状況で今まで通り部外者であるMRを制限無く受け入れる医療機関があったら逆に心配になる。

そこで考える事は今後も医療機関へのMR訪問は最小限に、そして講演会の中止は継続されるという事。

今までは医者のニーズ問わずMRが能動的にアプローチ出来ていたけど、面会のハードルが上がる事によって医者に「この薬の話を聞きたい」と思ってもらわなければ面会もままならない。

活動量・訪問量の価値が今まで以上に下がって、1回あたりの面談の質が今まで以上に求められるようになる。

製薬会社においても3月からはじまったMRの在宅勤務で問題がない事が確認出来たので今更、会社に訪問しろとは言わないでしょう。




MRにとっては今後、かなり働きやすい環境が待っているのではないか

訪問量の価値が下がり、面会の質が今まで以上に重要視される。

という事は朝から晩まで病院に張り付くMR活動よりは、質は求められるが時間的な余裕が出来てくる。

今まではやりすぎなくらい講演会を乱立していたけど、講演会は無くなり夜のプライベートな時間も今まで以上に確保される。

毎朝、会社に出勤する必要がない。

会議もオンラインなので集まる必要ない。

会社のしょーもない飲み会もない。

夢なようなMRライフが待っていると思いませんか?

もちろん若干の給料ダウンは受け入れる覚悟が必要だと思う。

MRの営業手当に含まれているだろう、みなし残業代は近い将来無くなるのではないかと勝手に考える。

だって実際、残業なんてしていないでしょう。

手当は減るかもしれないが、それを遥かに凌駕するQOLの高さが手に入ると思う。

そして製薬会社の売り上げもそこまで変化がないと感じる。

コール回数が減っても売上が下がらない事に製薬会社は気付き始めている。

アステラスが典型的な例でしょう。

アステラス製薬・松井上席執行役員 MR削減も売上伸長に自信 新製品の市場浸透は好調(ミクスオンライン)

この記事は2019年11月。

アステラスはMRを減らしても売上は下がっていない。

そしてMR減と売上減が相関しない事が確認出来たので、今年さらにMRを300人減らしている。

講演会に関しても1年後にはエビデンスが出来ると思う。

今までは各社が講演会を乱発していた。

講演会を多く打つと売上が上がるという仮説のもとにこのような方法が取られている。

ここからの1年間は間違いなく、講演会の実施は減る。

この1年で講演会の実施が減っても売上に相関しないというエビデンスが出来れば、今までのように講演会の乱発は今後なくなると思う。

コール回数が減っても、講演会が減っても売上には相関しない。

であれば今のような、ゆとりあるMR活動が受け入れられると思う。

なので今後はMRにとって、より働きやすくQOLが高い生活が待っていると考えて良いと思う。

ちなみに全ての前提はMR減少が確実に進行していく時に生き残こりMRとして働き続けられればの話。




1年後の21年6月も今と変わらぬ状況ならMRにはどんな未来が訪れるか予測するのまとめ

新型コロナで在宅勤務を強いられているMRは時間や心にゆとりある生活が出来ている事でしょう。

家族と過ごす時間が増えたり仕事に追われる毎日から少し余裕が出来ていると思う。

馬車馬のように病院に訪問して製品を紹介したり、連日の講演会に振り回されるような事は今後もなくなると思う。

私はこのような、ゆとりある生活、心に余裕があるMR業務が今後も続くと思う。

今まで以上にMRという職業は3つのバランス(金、時間、業務内容)の優れた職業になると思う。

ちなみに、コール回数も必要ない、講演会も必要ないとなれば、当初予想していたよりも早いペースでMR削減が進む事は容易に想像が付くでしょう。

今後はQOL高く働けると紹介したけど、これはあくまでもMRとして生き残れたらの話ですよ。

みなさんは生き残れる為に取るべき行動はしっかり出来ていますか?
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