MRのお仕事 MRのつらさ

KOL担当MRの苦労。演者随行はもちろんKOL対応の大変な事を解説する話。

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みなさん、こんにちは。

現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。

昨日こんな記事を書きました。

新型コロナの影響で講演会が中止になり全国各地への演者随行が無くなって少しつまらない話

私は全国各地に行けるので演者随行は比較的好きな仕事です。

それでもKOLと言われるVIP医師を担当すると、それなりに苦労もありますよ。

今日はその事について書いていきますね。




演者随行するKOLってどのような病院にいる事が多いのか?

KOLと言われる講演会で演者として話をするDrは、やはり大学や専門病院が多い。

抗がん剤で言えば大学病院、がんセンターなど。

診療している経験が豊富で、研究、学会活動、臨床試験にも積極的に参加しているようなDrがKOLになる。

専門外だけど、大学の教授だから講演会の座長をしたり、開業医でも市場が大きいので医師会の講演会で発表する程度であれば、ここではKOLとは言わない。

この専門病院の専門DrがKOLとして全国から講演のリクエストいただき担当しているMRが随行はもちろん、講演会前後にやるべき事柄が多くある。

それが意外と大変なんですよ。

KOL担当MRの苦労①ツアーコンダクター業務

例えば担当のKOLDrが大阪で講演すると仮定します。

担当MRは往復の交通のチケットの手配から、工程表の作成までします。

工程表はざっくりしたものではなく、正確なタイムスケジュールが必要です。

・駅の出口は何口か?仮に東口だとしたら、東口の行き方、また東口まで歩く距離が最短で済む為に何番車両に乗ったら良いか?

・駅から講演会場のホテルまでは何キロ離れていて、その時間の交通渋滞はどうか?

・タイムスケジュールは3種類スタンダードプラン、1本早いプラン、1本遅いプラン。

・新幹線や飛行機は窓側か通路側か?

・少し早めに着くのであればPC叩けるラウンジがあるか?行き方は?

・現地のタクシー手配(ハイグレードタクシーがそのエリアに存在するか?)

・飛行機ならマイル登録(マイル番号の事前確認)

・翌日の朝食の時間(早朝移動であれば弁当への切り替えが可能か?)

などなど、医局にお土産を買って帰るDrであれば、お土産屋がどこにあるかなど、詳細に調べ上げて工程表を作成する。

この地味な内勤作業は中々、時間を要する。




KOL担当MRの苦労②書類の取り交わし&スライド事前提出ネゴ

講演するにあたり事前に書類で契約を交わす。

講演を受諾する応諾書、講演を依頼する依頼書(Dr宛と施設長宛)、講演謝金を振込む口座情報書類など、書類のやりとりが複数ある。

この書類には何日前までに病院に提出するなどの期限もあるし、お金に関わる書類なので不備や間違いが許されない。

特に複数の講演会を同時に依頼している時などは書類が一気に届くのでしっかりと整理して進めないと混ざってしまいトラブルに繋がり兼ねない。

またほとんどの製薬会社で講演するスライドの事前提出を求められているでしょう。

これは適応外の話や未承認薬の話をしないか?

データにはしっかり出典が入っているか?

COIは記載されているか?

などを製薬会社のコンプライアンス部が事前にチェックする為に行う行為。

しかしKOLは日々忙しく過ごしているので事前に講演スライドを作成していないケースが多い。

なので、しつこいくらいスライドの事前提出を何度もリマインドする作業も必要になる。

スライドの事前提出に関しては会社側も厳しく言うし、医者側としてはストレスが大きい事なので早くから定期的に依頼をして、事前提出の重要性を訴える必要がある。

KOL担当MRの苦労③講演内容のすり合わせ

KOLという超専門家が講演するのであれば内容は何でも良い訳ではない。

せっかく招聘してくれているのなら現地の課題を事前に聞き出しておいて、その課題が解決出来るような講演内容に事前にすり合わせる作業も必要になる。

講演内容のコントロールが出来ないKOL担当MRが意外と多いと思う。

確かに担当MRとしては演者のDrが話したい内容を気持ちよく話してもらいたい気持ちは分かる。

しかし講演内容をある程度コントロールする事で現地エリアの満足度は大きく上昇する。

現地エリアの課題が解決するような講演をしてもらえれば社内における評判も良くなる。

この評判が全国に回り更なる講演依頼に繋がる。

KOL担当MRの苦労④学術知識&領域内の政治や人間関係の把握

超専門家が発言する内容に付いていく学術知識は当然必要になる。

最新の論文は当然の事としてUMINClinical Trials. govで現在どのような臨床試験が走っているのかは常に把握しておく。

そして意外と大事なのは医者の世界における力関係や政治、人間関係を把握しておく事。

そして各施設のコアな先生の名前と顔は一致させておく必要がある。

担当のKOLDrが「〇〇先生がさ〜」と言った時にすぐに顔が思い浮かぶような理解度が必要です。

もちろん、担当しているDrの論文が雑誌に掲載された時などには言われる前に察知しておく必要がある。

要は学術知識も人間関係もしっかりと会話が成立するくらいの知識は必要という事。

KOL担当MRの苦労。演者随行はもちろんKOL対応の大変な事を解説する話のまとめ

私は演者随行は好きな業務です。

しかし、それなりに苦労もある。

・ツアーコンダクター業

・書類の取り交わし&スライド事前提出ネゴ

・講演内容のすり合わせ

・学術知識&領域内の政治や人間関係の把握

細かい話をすればもっと細かい作業は多い。

地味だけど、このような地味な作業を確実にこなしてストレスなく講演してもらう事がとても大切だと感じる。



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