みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
先日、投稿した記事はこちら。
新型コロナで各製薬会社が在宅勤務してるのにMRに斬新な指示をしている会社が多い話
この記事について色々なコメントをいただきました。
「うちも同じです!」
「うちはもっとヤバいです!」
などなど。
今日は追加でいただいた皆さんの会社の対応について書いていきますね。
4月は目標設定に適した時期なので資料作成してください。
4月は内資なら期初、外資であれば1月期初が多いので4月第二Qのはじめ。
なので行動目標を設定するのに適したタイミングだと思う。
普通ならね。
でも2月3月は、ほぼ活動をしていない。
そして少なくとも4月中は活動をする事は無理でしょう。
このタイミングでどんな目標が立つのでしょうか?
2月3月がどのような状況になっているのか分からない。
そして4月も活動出来ない状況はほぼ確実。
いつから通常稼働が出来る状況かも分からない。
現状の分析も出来ず、実行するタイミングも不明確。
この状況で行動目標設定の資料を作成させるって机上の空論にもほどがあるでしょう。
ちなみに、私の知り合いが行動目標シートの全ての項目に「どのような環境変化が起きているのか確認する」という行動目標を設定したらしい。
とても現実的だし、これ以外の行動目標はありえないと思う。
しかし所長ちゃんから「こんな簡単な目標ではダメだ」と即刻却下されたんだって。
暇つぶしの資料作りの典型だと思った。
発注のサイクルが変わっているので医者に治療が変わったのか電話しなさい。
3月の注文がいつもの周期と違ってきているケース。
患者が薬をもらいに行く為にだけに医療機関に訪問するって、それはそれで感染リスクにつながると思う。
特に生活習慣病治療薬であればいつもよりも多い処方数にして通院回数を減らす措置をしているケースも多いでしょう。
それでも発注のタイミングは通常と異なる場合は他剤に切り替わってしまっているケースがあるので確認しなさいという指示が出ているらしい。
自分本意な行動にも程があるでしょう。
ちなみに抗がん剤であれば治療サイクルを逸脱するケースは少ないので発注が遅れているっと事は他剤に切り替わっているか毒性が出たかに違いない。
肺癌治療薬の発注が遅れているという理由で大学病院の呼吸器内科医師に電話を掛けて「なんでうちの薬の発注がないんですか?」と問いただす業務指示があったらしい。
感染症を専門にしている診療科の医者は今は医療崩壊ギリギリの極限状態で日々診療してくれている。
自分が感染するリスクもあり日々増え続ける患者を休みなく診ている呼吸内科医に突然、MRが電話を掛けて「なんでうちの薬の発注が無いんですか?」って常軌を逸した行動だと思う。
新型コロナで製薬会社が在宅勤務をしているMRに斬新な業務指示をしている続報のまとめ
今、MRとして正しい行動は「医療機関に迷惑を掛けない」これに尽きると思う。
感染症を専門にしている呼吸器内科医師に「うちの薬の発注が減ってるんですけど!」ってクレームを入れる製薬会社ってヤバいでしょう。
先日、弊社のWeb会議で偉い人が出てきて「みんなこんな状況で疲弊しているから元気になってもらいたい」って言って場を和ませようとしたのか変なテンションでおちゃらけた態度を取っていた。
場が和むどころか純粋に気持ち悪いと思った。
アクシデントや非常時に人間の本質が見える。