MRのお仕事 医者のお話

自分が医者だったらMRと面会するか考えてみた

投稿日:

みなさん、こんにちは。

現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
私の担当の先生は良い先生が本当に多い。

私の担当だけでなく、医者という職業についている人は優しい人が多い。
自分の時間を削ってでも相手に尽くす献身的な精神を持っている人が多いと感心する。
稀に「アポイントの返事をもらえない先生」「話しかけてもそっけなくあしらわれる先生」「常にカリカリして話しかけづらい先生」がいてMRからすると面倒な医者という位置付けになるけど本当にそうかしら!?

ある意味、当然の対応だと私は思う。

今日は、自分自身がもし医者になったらMRを面会をするかどうか本気で考えてみたいと思います。


医者がMRに会うメリットは何?

・最新の情報が収集できる。
→学会速報などの最新データはMRから情報提供はできない。

・美味しいご飯に連れて行ってくれる。
→接待が禁止になって今は出来ない

・サービス品(文房具、手帳等)がもらえる
→今年の1月より業界ルールで禁止なった
・講演会に招聘してくれる
→製薬会社の講演会は「売りたい」が先行して情報が偏っている。最新情報が欲しければ自分の専門の学会参加した方が有益

・文献を提供してくれる
→リクエストして後日、紙媒体で届けられるくらいなから医局のPCで文献のPDFダウンロードした方が早い

・担当医薬品について分からない事や注意点を教えてもらえる
→各製薬会社が設置しているお薬相談窓口に電話をすれば、必要な時に必要な情報を専門家から教えてもらえる
こうやって一見、MRとの面会のメリットになりそうな事柄を並べてみても全くメリットにならない

MRの私がいうのも何だけど「医者がMRに会うメリット」って分からないのよね。

医者がMRに会うデメリット

・仕事の邪魔をされる
→(例)病棟に向かう途中に話しかけれられて資料をどっさり渡される

・取り調べを受ける
→新患いますか?候補患者いますか?処方しましたか?効果どうですか?などなど

・押し売りされて断るのが大変
→(例)担当製品を使ってくださいと上司をともにテーブルにおでこを擦り付けながら、お願いされて断わりずらい。

・MRと仲良く話していると患者が不審に思う
→例え正当な情報交換をMRとしていても、患者からみたら製薬会社の営業と癒着しているのではと誤解を受ける

・軽度な副作用を教えてあげたら詳細調査票(10ページ)の記入を無償でしろと言われる
→しかも14日以内などの期限付き。
デメリットはどんどん出てくるし、深く考えてもやっぱりデメリットにしかならない。


私が病院勤務医だったらMRとは面会しないと思う

MRと面会するメリットがない。デメリットしかない。
この状況なら、私が医者ならMRとは面会しないと思う。

だって、仕事の邪魔されたくないもん。
MRの仕事で、お昼からの超重要アポイント前に資料整理している中、保険のおばちゃんが会社にやってきて保険のパンフレット広げられたら殺意を覚えるでしょう。

医者も同じよ。
午前の外来が終わって、午後の検査までの1時間で急いてカルテ書きながら昼食食べようと思っている中、MRがやってきてパンフレットを広げられたら殺意を覚えると思う。

ただし自分がもし開業医だったら、アポイント制にしてMRと面会すると思う。
開業しちゃうと学会に参加する機会も減るし、例え製薬会社の宣伝目的の講演会でも、情報としては持っていたいし周辺の医者とのコミュニケーションの場としては使えると思う。
でも、面会してメリットがなさそうな会社やMRだと判断したら出禁にすると思う。


まとめ

医者という職業はめちゃくちゃ忙しくて大変な職業だと思う。

しかも人の命を預かるという責任の重さも半端ない。
めちゃくちゃ忙しい中、MRに仕事の邪魔をされたら絶対に嫌だと思う。

今の製薬業界のルールの中で医者がMRに面会するメリットは中々、見出せない。

逆にデメリットは満載。
自分が医者ならMRとは会いたくないと思うわ。
だからこそ日々、アポイントの返事をくれてしっかりと面会してくれる医者に感謝したいと思う。

また「アポの返事がない」「会ってもそっけない」「いつもカリカリしている」医者達は当然の対応だとも感じるわよね。
せめて、忙しい中面会してくれる医者に対してはルールの範囲内でオンコロジーMRとして有益な情報提供をしたいと考えるわ。
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-MRのお仕事, 医者のお話

執筆者:


  1. OKMR より:

    ゆってぃーさま
    いつも楽しく拝読しております。
    うーん、どーなんですかね。先生からこういう患者さんに使いたいんだけどどうかな?って問い合わせのメールを直接頂いたりすることもありますし、MRしていてこの先生、大丈夫かなって思うような先生っていませんか?
    私の考えとしては今の日本のMR程の数はいらないと思いますけど、ある程度はニーズはあると思います。
    今日、面談した先生とも具体的な検査値や患者さんのPSとかについて伺いながら自社製品が患者さんに好適かどうかディスカッションしたりしてたんですがそういったコミュニケーションって不要ですかね。
    オンコ領域にきてから心掛けていることなんですが、「処方お願いします」とは口が裂けても言わないと決めています。
    患者さんのご家族や患者さんの希望をDr.から聞いて(教えてくれるDr.って前提ですが)、自社製品が貢献できるかどうか、emotionalなところまで含めてディスカッションできる〟それがMRのいきる道じゃないかなって信じてます。
    結論、ニーズ対応ぐらいしか出来ないプライマリMRはいらなくて、サイエンスベースでディスカッションできる専門性の高いMRは生き残るだろうってのが私の考えなんですが。
    とりとめのない文章で申し訳ありません、あと1日患者さんに貢献していきましょう!

    • mrnoblog14 より:

      OKMRさん
      いつもコメントありがとうございます。

      OKMRさんがおっしゃっている事は完全に正しいと思いますよ。

      私も医者に相談される事や感謝される事は稀にあります。

      特にオンコロジーMRをしているとそのような場面に遭遇する事は他領域MRよりも多いと思います。

      そこにMRとしての存在意義ややりがい、モチベーションを求めている自分もいます。

      今回の記事はMR視点でなく、医者視点で書いてみました。

      自分が医者で、困った時にMRに相談するかな?と。

      薬剤の細かい事を聞きたければ各社が設置している、相談センターに電話した方が早いし正確かなって。

      自分が治療方針の相談をするならMRにするのでなく、院内の同僚や大学時代の仲間、場合によっては面識無くても著名な先生に電話して教えてもらうと思います。

      そのような意味では、開業医は院内に聞ける人がいないし、学会とのつながりも薄くなるので、MRからの情報も必要なのかと思いました。

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