みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
オンコロジーMRを目指す方や実際に転職した人から質問をもらいます。
「オンコロジーMRになったら心掛ける事は何ですか?」
私は生活習慣病MRからオンコロジーMRに転職して、そこそこの経験がありますので私見をご紹介していきますね。
オンコロジーMRになったら心掛ける大切な事①「勉強」
ここで言う「勉強」というのは、自社医薬品のデータや数値を暗記する事ではありません。
癌治療は日々、進歩していますので全く新しい機序の薬剤や新しい組み合わせの治療などは出てきます。
説明会用のスライドや資材になっているリーフレットを綺麗に紹介出来る程度では全く通用しないと思います。
もちろん、現在は販売情報提供ガイドラインがあるので学んだ事をすぐに情報提供出来る訳ではないけど、知識を持っているMRと持っていないMRでは日々の面会での厚みが違うわ。
普段使っている勉強ツールや情報ソース
色々と勉強ツールがあるけどオンコロジーMRを始めたばかりであれば、まずはこれくらいで良いと思う。
pubmed→医学論文の検索エンジン
最低でも週に1回はpubmedを開いて自社医薬品や競合品、対象癌腫で新しい論文が出ていないか確認。
UMIN→大学病院医療情報ネットワーク
このサイトでは日本の進行中の臨床試験を確認する事が出来る。
大学病院という記載があるけど、実際は市中病院のエントリーも普通に出来る。
日経メディカルOncology→癌治療の無料情報サイト
学会速報やガイドライン改定のポイントなどが比較的早くUPされるサイト。
細かい情報は取れないけど、大きなトピックスは良いわよね。
オンコロ→無料癌情報サイト
これも日経メディカルOncologyのように癌治療のトピックスを紹介している。
学会情報や新しい論文紹介はけっこう詳しく書いてあるので分かりやすい。
また治験の情報なども多いし参考になる事が多いと思う。
各種学会のHPやガイドライン、製薬企業のHP
ここでいう学会は国内外問わずです。
ガイドラインもNCCNなどの海外ガイドラインも大切だけど読みづらければ、まずは日本のガイドラインでOK。
ガイドラインを読む時には「なぜその位置付けなのか」を示すデータが必ずあるので出典を確認しながら読む事が大切ね。
後は製薬会社のHPでも疾患の事や薬剤の事、ガイドライン情報などを色々と公開している。
競合品の会社のHPは何気に勉強になるわよ。
オンコロジーMRになったら心掛ける大切な事②「症例把握&フォロー」
生活習慣病治療薬であれば1つのクリニックで50人に処方される事などは当たり前にあるでしょう。
担当エリア全体で考えると何百人、薬によっては1000人を越えるような患者に処方される。
この1000人の全ての患者の情報を把握する事は不可能でしょう。
それに対して抗がん剤は圧倒的に処方される患者数が少ない。
抗がん剤だと大学病院の規模であっても2〜3例の処方なんて事が当たり前。
しかも、ほぼ100%副作用が発現する薬剤なので症例を把握して患者フォローする事が大切だと思う。
しっかり患者の状態を把握して、休薬・減量の提案や副作用マネージメント提案はオンコロジーMRの大切な仕事になる。
これが出来ていないMRはせっかく投与されても、早々に副作用で他剤に切り替わってしまう。
薬屋の営業という視点だけで考えると、オンコロジーMRは1例投与された時の営業成績のインパクトが大きい。
逆を言えば1例投与が終わってた時のマイナスインパクトも大きい。
だから、症例を把握して継続的に治療が続けられる提案が大切なんだと思う。
オンコロジーMRになったら心掛ける大切な事①「謙虚な姿勢」
生活習慣病MRだと高市場先の医者をズブズブに関係構築して一気に数
生活習慣病に比べて癌患者は圧倒的に患者数が少ないので、
また抗がん剤は臨床試験が多く走っており中小の市中病院クラスでも結
他剤の試験が入ってしまえば自社は使われないですし、
だから数字が良くても悪くなる時期は必ず来ますし、
一生懸命、MR活動をして薬剤の評価が高くても患者がいなかったり他剤の臨床試験が入ってしまうば自分の営業成績は上がりません。
このような事が長年オンコロジーMRをしていけば必ず訪れますので、今の数字が良くても絶対に傲る事なく謙虚な姿勢を見せる事が大切です。
オンコロジーは数字の詰めはなくても、
オンコロジーMRになったら心掛ける大切な3つの事のまとめ
オンコロジーMRになったら心掛ける大切な事は3つ。
①勉強
②症例把握&フォロー
③謙虚な姿勢
これを見て、やっぱりオンコロジーMRは大変そうだから生活習慣病MRのままで良いやと思った人がいたらMRを辞めた方が良い。
オンコロジーMRと生活習慣病MRに差がないと思っている人がいれば、今の自分の仕事の質や内容を振り返って反省した方が良い。
MR減少時代が続く中、MRとして生きていくのであれば専門性を追求していく事が大切だと思う。
頑張っていきましょう。