みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
大日本住友製薬ってどのような印象をお持ちですか?
定期的に早期退職を実施して、厳しい経営状態の国内中堅メーカーって感じよね。
2年前に社長が「MRが過剰だ!」っていってリストラしたのに、「またMRを増やします」って方針転換したので、今日はその事について考えていきますね。
2年前の早期退職募集の理由はとても正直だった
2年前の早期退職の公式文書がまだHPに残っているわ。
各社が早期退職を実施する時は経営状態が厳しいもしくは厳しくなるからという本音があっても必ず建前も掲載される。
社員のセカンドキャリア、ダイバーシティー、働き方改革等々。
でも2年前の大日本住本製薬の早期退職の理由はとても正直だった。
・後発品使用促進による長期収載品の売り上げ減。
・主要品目が思うような売り上げになっていない。
・特許切れや独占販売期間満了。
これらの現状で厳しいので早期退職をしますって建前を1つも書かずに開示したのよね。
かなり厳しい状況なのが良く分かるわよね。
また当時、社長は「(MRの人員)過剰な体制になっていることは事実」と明確に言い放ったのよね。
当時、大日本住友製薬MRから転職の相談ももらっていたわ。
たった2年で方針転換してMRの人数を増やしますって公表しました。
2年前の早期退職では86名が早期退職していったわよね。
経営状態が厳しいのは変わらないのにも関わらず、たった2年でMR削減から方針転換して数十名規模の増員を公表したわよ。
増員の理由は糖尿病領域で更なる売り上げ増を狙うのが目的らしい。
これについて、みなさんはどう感じますか?
社長はたった2年で方針転換して経営がブレブレだと思いますか?
私は経営がブレブレだとは感じませんでした。
「糖尿病領域の実績拡大の為にMRを増員」って事はとても厳しい状況からくる苦渋の選択だと感じたわ。
糖尿病領域の売り上げを増やすのは今の時代であってもコール回数(マンパワー)
SOV(シェアー・オブ・ボイス)って昔は良く聞い言葉。
ただ訪問規制やプロモーションコードの厳格化から、ただのコール回数増は無意味と考えられるようになってきている。
その中でコール回数を増やして糖尿病領域に注力する会社に将来性がある訳がない。
しかも、ここまでフォーミュラリーが浸透していてMRの頑張りとは関係なく、特に糖尿病役などは使われなくなる事が想定される。
フォーミュラリーが分からない方はこの記事を読んでみて。
フォーミュラリーが浸透したらMRが激減する。まずは生活習慣病MRから絶滅ね。
そんな事はきっと大日本住友製薬の偉い人達は分かっているわ。
それでも、やらないといけない状況って事よね。
大日本住友製薬が注力すると掲げているオンコロジーも上手く試験が進んでいないし、再生医療もまだ不確定な部分が多いし依然として厳しい状況が続いている。
その中で、その場しのぎかもしれないけど、とりあえずコール回数を増やせば(MR増)売り上げが上がる糖尿病領域を頑張るって決意表明したって事でしょ。
事実、今回の数十名の増員は基本的にはコントラクトMRで賄うって事だから一時的なのが良く分かる。
大日本住友製薬が「MRが過剰」といってリストラしたのに方針転換してMRを増やすと宣言した訳のまとめ
2年前にMRが余剰だと言い放ったのに今回、糖尿病領域の売り上げ拡大の為に数十名規模のMR増員は発表しました。
・今の時代にコール回数メインの仕事は厳しい。
・糖尿病治療薬はフォーミュラリーの格好の標的になっている。
このような事柄は大日本住友製薬の偉い人たちは100も承知よ。
それでも、それをやらないといけないって言うくらい厳しい状況って事だと思う。
この状況下で、漠然と将来について不安を抱いている大日本住友製薬MRはどうすれば良いと思う?
一生懸命、コール回数を増やして糖尿病治療薬を売り続ければ幸せな将来が待っていると思いますか?
結論は出ていると思う。
動き出す勇気。
まずは情報を集めるところからスタートしよう。
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