みなさん、こんにちわ。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
先日、後輩(仮名:山川君)から「小野薬品オンコロジーとムンディファーマの内定が出たけど、どちらが良いですか?」って質問をしてもらったのよ。
正解はないと思うけど、私の価値観で回答したわ。
今日はその事を書いていくわね。
小野薬品とは
言わずと知れた、国内老舗の準大手製薬会社よね。
小野薬品のオンコロジーと言えば、やっぱりオプチーボよね。
詳しくは過去に記事にしているから確認して見てね。
私の印象だと
・年収・・・まあまあ。後輩は850万円から900万円のUP提示を受けている。
・福利厚生・・・しっかりしている
・製品力・・・オプチーボが適応拡大もあり抜群。多発性骨髄腫治療薬も期待出来る。
・社内雰囲気・・・生活習慣病領域は体育会系だけどオンコロジーはゆるい印象
・その他・・・歴史のある会社なので本社のバックアップなどがしっかりしている。
ムンディーファーマとは
あまり聞いた事のない会社でしょ。
日本法人は91年に設立しているから30年くらいの歴史がある会社よ。
本社はアメリカにある外資系企業よ。
消毒薬でお馴染みの「イソジン」とオンコロジー、疼痛治療薬などを展開しているバイオベンチャー企業と言って良いと思うわ。
オンコロジー製品の主力はムンデシン、ジフォルタの2製品ね。
共に適応症は再発又は難治性の末梢性T細胞リンパ腫
悪性リンパ腫の中の非ホジキンリンパ腫の中の末梢性T細胞リンパ腫というかなりニッチな薬剤。
年間、国内では2,000人罹患すると言われているけど、肺癌、乳癌、大腸癌に比べたらめちゃめちゃ少ない患者数ね。
私の印象を書いていくわ。
・年収・・・とても良い。後輩は850万円から1030万円のUP提示を受けている。
・福利厚生・・・壊滅的にやばい。
・製品力・・・5流会社レベル。ムンデシン、ジフォルタともに必ず使われるべき薬剤という位置づけではない。
オンコロジー部隊なのに疼痛治療薬も取り扱うらしい。
・社内雰囲気・・・オンコロジー部隊が正式に発足して2年なので少数精鋭運営。助け合う風土よりも自立型MRを好む。なので、干渉されたくないニーズがある人には良いかも。
相談してきた後輩が「俺も1,000万円プレーヤーの仲間入りが出来そうです!」って言っていた
バカでしょ。
山川君の現在の年収は850万円。
小野薬品の提示は900万円
ムンディファーマの提示は1030万円。
1,000万円を超える年収提示にムンディーファーマに傾いていたのよ。
でもねムンディーファーマの福利厚生は壊滅的に悪い。
住宅補助・・・なし
退職金・・・なし
ムンディーファーマに入社したら生涯年収はかなり下がるわ。
退職金の大切さを全く理解していない。
この記事でしっかり勉強するべきね。
ゆってぃーのムンディーファーマの見解
・年収は一見高いけど、福利厚生が壊滅的なので総合的な年収は低い。
・製品力はパッとしない。ムンディーファーマの薬剤がこの世から無くなっても困ることは少ない。
・将来性は不透明。ベンチャー企業なので日本撤退も充分にある。
ただメリットとしては小さい企業なので会議や内勤などは少ないし、製薬協にも所属していないからMR活動の自由度は高い。本社のサポートが少ないので自分でやれる裁量権が大きい。
これくらいかしら。
私の見解は、総合的な給料が低くて製品力がパッとしないけど、ムンディーファーマを選択する人は
・社内の人間関係構築が煩わしい思っている人(少人数企業でオフィスが無い直行直帰企業)
・MR以外の業務(MSL,マーケティング等)などもやりたい人
・表面上の年収に飛びついてしまう浅はかな人
って印象ね。
バイオベンチャーへの転職は良いと思うけど、少なくとも画期的な新薬を発売している会社じゃないとダメだと思う。
ムンディーファーマはバイオベンチャーではなく、ただ単に製品力もない、年収も低い小規模草製薬会社
バイオベンチャー転職を狙うなら、もっと有望な企業がたくさんあるわよ。
山川君は結局、両社とも辞退して転職をとどまった
当初はムンディーファーマの1,000万円を超えた年収にお花畑状態だったけど、色々と話してあげたら冷静になったわ。
小野薬品も悪い条件ではなかったけど、転職に踏み切るほどの魅力的な提示では無いって事で辞退した。
結局、山川君は今回は両方とも辞退して今の会社に残留する事を選択したわよ。
自分の今の現状と転職先の企業、また提示された条件をしっかりと分析して判断しないと後悔するわよ。
山川君は今回はしっかりと冷静な判断が出来たんじゃないかしら。
まとめ
今回、山川君は小野薬品とムンディーファーマから内定を取って悩んでいたわ。
一時期は表面上の年収に惹かれてしまっていたけど、冷静になってくれて良かった。
個人的には小野薬品は良い条件に見えたけど、本人は納得出来なかったみたい。
今後も山川君は継続的にキャリアアップ出来る製薬会社を探していくって言っていたわ。
向上心を持って、次のステップを考える姿勢は本当に必要よね。
私も転職を繰り返しているけど、1社目の製薬会社で働き続けるよりも、格段に年収も担当領域も良くなっていると思うから。
皆さんも頑張ってね。
他社の情報が入れば客観的な自分の評価も分かりやすいもの。
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