みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
現在は第二回緊急事態宣言発令中ですよね。
第一回の緊急事態宣言は全国一斉だったのに対して、第二回は埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、岐阜県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、福岡県、栃木(既に外れた)の11都府県のみ。
このようにコロナ禍の状況ではあるが緊急事態宣言対象エリアの違いや、感染者数の多い少ない当然出てくる。
先ほど電話で話したMRは「今日2時間病院で立ち待ちをした」と言っていた。
そして同じ県内であっても施設によっても大きな格差がある。
コロナ患者を受けいている病院では、新規患者や手術を制限している。
逆にコロナ対応病院のしわ寄せを受けて、コロナを受け入れていない病院に新患が増えている。
このような様々なイレギュラーな事象が起きているのにも関わらず、MRの評価は平等を期するために一律にすると表明している会社があるらしい。
今日はこの事について書いていきます。
MR活動においてコロナにより地域間、施設間格差はかなりある。
私は比較的都心部を担当しています。
会社も当然だが、病院としても説明会やWeb講演会など複数人が集まるイベントは禁止されている。
弁当提供は絶対NGというエリアです。
しかし県によっては弁当提供が当たり前に出来たり、普通に病院で立ち待ち出来る施設もあると言う。
逆も然りで、担当施設が全て面会不可で100%リモート活動をしているMRもいる。
そして新規患者を断って手術を中止している病院と、そのしわ寄せで新患がめちゃくちゃ増えている病院もあるという。
これら外的要因はMRがどうしようもない事柄であるので、実績を考えた時には運でしかない。
更に、やっかいなのでコロナ禍になって製薬会社がSOVに逆戻りし始めている事だと思う。
MRはSOVから脱却すると誓った製薬会社が再び手段を目的にするKPIを設定して迷走している話
コロナの影響が大きい施設と、そうでない施設においてWeb面談のハードルは同じか?
例えば自分の担当製品が肺がん治療薬でターゲットDrが呼吸器内科医師だとする。
コロナ対応をしている緊急事態宣言発令対象エリアの病院において感染症を得意とする呼吸器内科は殺人的に忙しく、コロナのリスクに怯えて神経をすり減らしている。
逆にコロナ患者を受け入れていない、感染者数も少ないエリアの呼吸器内科医師は、そこまで日々の仕事に影響がない先生もいる。
この2人の医者に対してMRがWeb面談を依頼する時に受け入れてもらえる難易度は同じだろうか?
本社の偉い人たちは、Web面談、メール・郵送などの回数をカウントしてMRに優劣を付けているけど、このような背景の違いはどのように解釈すれば良いのだろうか?
現場のMRから、そのような意見を本社にあげると大抵の回答は「そのようなケースは現場の所長さんとしっかり話し合って進めてください」と言われる。
ただ所長は全国の状況と担当MRの差を正しく修正するような指標は持っていない。
そうなると結果的に、背景は考慮されずに出てきた数字だけで評価する事になる。
とても難しい話だとは思う。
面会禁止施設であっても「このMRならWeb面を引き受けたい」と特例を出してれる先生もいるでしょう。
なので、一概に厳しい状況だから優遇すると言うのも違うと思う。
どのように評価するのが正しいのか正直私もわからない。
ただ、私はずっとMRの成績は時の運だと思っているので、今ある環境でやれる事を淡々粛々とこなして結果は参考程度にしかみないという事に徹している。
幸いにして私は、同じ営業所内で見ると比較的活動が出来て会社が示すSOV指標は高いと思う。
しかし、この活動量はMRの実力だけではなく外的要因も大いにある。
コロナによる地域間、施設間格差は評価時に考慮しないという無慈悲な会社の話のまとめ
コロナ禍によって、販売実績もSOVのKPIも外的要因で大きく左右されてしまう。
この不可避な状況を全く考慮せずに一律評価する会社には違和感がある。
この状況を言い訳に、やるべき事もやらずに出来ない理由を並べるMRにも違和感がある。
両方の違和感を感じているが、やはり少しは地域、施設の状況は加味して欲しいと感じている。
これはやっぱり所長次第ですよね。
サラリーマンは第三者に評価をされる職業なので、自分の事を評価する人(MRなら所長)とは良好な人間関係を築いておいて損はない。