みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
3/25に続いて3/30夜にも小池百合子東京都知事が緊急会見した。
「感染爆発の重大な局面を迎えている。何もしないで今のままの推移を辿ればロックダウンも招きかねない。」との事。
そして30日の会見では継続してギリギリの状態である事と深夜営業の飲食的がクラスターになっているので訪問を控えるお願い。
まだロックダウンの実施確定アナウンスではない。
しかし、もしロックダウンが実行されたら日々の生活にどのような影響を及ぼすのか?
製薬会社やMRとしてはどのような自体が起こるのかを考えていきたいと思います。
ちなみに東京の新型コロナの速報やロックダウンについては東京都のHPで確認するのが1番正確だと思う。
ロックダウン(都市封鎖)って何なのよ??
「外出自粛要請」と「ロックダウン」って何が違うの?
言葉の定義は明確になっていないらしい。
外出自粛要請はお願いであって絶対ではない。
なので3月最後の週末は外出自粛要請が出ていても営業しているお店もあるし、遊びに出掛けた人もいる。
話が逸れるが、この週末に外出している若者に対してインタビューしている映像が炎上しているケースを多々みるがモザイク掛けるなどの配慮をしてあげた方が良いと思う。
部分的な発言を切り取られたり、意思とは反した表情の瞬間を切り取られているケースもありそう。
話を戻して
ロックダウンに関しても明確な定義は存在しない。
しかし外出自粛要請よりは、かなり強い意味合いになるでしょう。
具体的には対象とするエリアの人の移動を制限したり、企業活動を禁止する指示。
実際にロックダウンを実行した中国武漢などでは、同市に入る主要道路などで検問をひいて侵入をコントロールしていた。
また企業活動を制限する事もあり、店舗の休業や企業の活動停止などの措置が取られる。
ロックダウン(都市封鎖)の指示に従わないとどんな罰則があるのか?
既にロックダウンを実行しているインドでは外出している市民を見つけたら、警官が腕立て伏せやスクワットさせている映像がテレビで放映されていた。
警官が外出している市民を棒で叩いて痛さで分からせる映像もある。
東京でもしロックダウンが実行され、それを破ったら棒で叩かれるのか?
個人が仮にロックダウンで禁止されてた外出などをしても刑事罰に問われるような事はないと思う。
しかし日本人は生真面目な性格なのでロックダウン宣言がされたら、よほどの事がない限り外出はしなくなるでしょうね。
企業に関しては国から企業活動停止の指示を受けたら無視はしないでしょう。
逆らって助成金等が受けれないなどのリスクが大きいし企業活動がクラスターになったら、企業としての信用度がガタ落ちになる。
国や東京都は保証すると言っているけど、それでも倒産したりリストラされたり、給料が減さられたりする事が確実に起こると思う。
ロックダウンを受けて製薬会社とMRには直接的にどのような影響があるのか?
製薬会社は生命関連品の薬を製造販売する会社だからロックダウンになっても業務停止になる事はない。
薬剤の製造という視点では正しいと思う。
しかし既に臨床試験の登録が進まず試験期間の延長を発表している企業もある。
東京には専門施設や大学病院が密集して臨床試験の拠点施設も多々ある。
その東京でロックダウンが起きたら試験登録はまず進まないでしょう。
臨床試験の結果が出ないと発売されない。
しかし薬剤には特許期間があり、その期間は発売してからの期間ではない。
特許の申請をした、その時から特許期間が設定されるので1日でも早く発売させる事が企業の利益を確保する為には重要になる。
仮にロックダウンで臨床試験の進行が1年遅れてしまえば大型製品であれば数百億円の売上減にもなりかねない。
他産業に比べれば製薬業会は不況や災害に強いと言われているが、必ずしも安泰ではないかもしれない。
MRに関して言えばロックダウンが実行されてもすぐに仕事上に影響が出てくる事は考えづらい。
2月からMR活動自粛になっているが医薬品の売り上げに大きな変化は感じていない。
しかしコール回数で売り上げを確保しているような生活習慣病薬では売上が下がっているかもしれない。
コール回数に頼ったMR活動しているMRは新型コロナやロックダウンに関係なく減少傾向に進む事は間違いないので、今回の件が原因で何か新たな事が起こる事はないと思う。
MRとしては薬剤の配達や集金はMS(卸)が対応してくれるのでロックダウンが起きても変わらず在宅勤務期間が長くなることくらいしか影響しないと思う。
もし新型コロナで東京ロックダウンが実行されたら製薬会社とMRはどんな状態になるかのまとめ
ロックダウンが発令されたら経済活動が一気に停滞すると思う。
刑事罰を受ける事はないと思うけど生真面目な日本人の気質を考えれば、かなり活動は粛清されると思う。
企業においてはロックダウン発令を無視する会社は皆無だと思う。
このような状態においても製薬業会は他産業に比べればまだまだ恵まれている業界である事は間違いない。
しかし臨床試験の進行がこれによって遅れれば、特許期間が限られる医療用医薬品にとってはかなりの打撃を受ける事は間違いない。
MRに関して言えば現在の在宅勤務の状態からロックダウンが発令されても大きな影響はないと感じる。
MR不要として削減する動きは新型コロナ関係なく進行している話なので、ロックダウンが起こってもより在宅勤務の指示が強くなり、その期間が長くなるくらいの影響だと思う。
しかし中長期に見れば新薬の上市が遅れて製薬会社の利益が確保できない事による更なるMR削減は無い話ではないと思う。