みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
久々の更新になってしまいました。
実は担当変更がありまして引き継ぎなどでバタバタしていました。
引き継ぎがあると色々と真実が分かって本当に面白い。
社内でめちゃくちゃ偉そうに、自己自慢しながら優秀アピールをしていたMR君が実際に医者との面談でめちゃくちゃそっけない態度を取られて相手にされていなかった。
今日は私が最近経験した引き継ぎでポンコツMRが明るみにでたというゴシップ記事を書いていきたいと思います。
「データを紹介するだけじゃなくで、しっかりと議論しないとダメだ」と主張するMR
私の前任MRはとにかく、社内で自分が優秀なMRであるというアピールが凄い。
会議をすれば、外部発注して専門家に作られたのかと思うほど綺麗なPPTを作ってくる。
書いてある事は絶対に誰も反論出来ない宗教論。
ゴール「患者さんの幸せの為に」
具体的な活動「データの紹介するだけでなく、深いディスカッション」
全くその通りだけれでも、それはそれで具体性がない。
今度、新しく担当するエリアもトップKOLが複数存在するので、講演依頼や様々な雑務の為に医者と面会するハードルは高くない。
ただ例え面会出来る口実があっても繰り返し深い議論が出来るかはDrとの信頼関係が大切だ。
顧客に強いと自慢していたが引き継ぎ時の面会は超さっぱりしていた。
前任者は会議などで「私はこの先生にはめちゃくちゃ強い」と言っていたので引き継ぎも濃厚になるものと思っていた。
前任MR)担当変更する事になりまして引き継ぎのご挨拶に伺いました。後任MRのゆってぃーをご紹介させていただきます。
Dr)そうなんだ。ゆってぃーはどこから異動してきたの?
ってな感じて前任の話にはならず、治療などの話もせずに面会が終了した。
矢場とんの味噌カツくらい濃厚な引き継ぎを期待していたのに、生シークァーサーサワーくらいさっぱりした引き継ぎだった。
この希薄な関係性でよく社内会議で「俺は超強い」とか言えたもんだ。
前任MRはDrの個人携帯番号は一人も知らないと言っていた。
私の感覚的な話なのであまり参考にならないと思うが、コロナ禍でDrとのコンタクトが難しい中、Drと携帯番号を交換しているかは、信頼関係の指標になると思っている。
今回、私は3月まで担当していたエリアを後任に引き継いだが10人くらいのDrの携帯番号を知っていた。
私から電話をする機会はほとんど無かったが、逆に先生からは電話が掛かってきたし、SMSメッセージとのやりとりは、メールよりも仰々しくならずフランクに連絡出来て便利だと思う。
その中で、自称優秀MRの私の前任は、医者の携帯電話番号は一人も知らないとのことだった。
もちろん異性だと番号聞きづらいし、メールれ問題なくコミュニケーションが取れるケースもあるが、やっぱりちゃんと声を聞いてコミュニケーションを取るとメールでは伝わらない気持ちも伝わると私は信じている。
どんなに社内アピールをしていたところで医者の前に立たせれば全てが明るみになる。
特にKOLDrを担当すると勘違いするMRがいる。
講演スライドを目にする機会が多いので、新しいデータや医者が注目する文献などを把握する事が安易だ。
そして、企画の打ち合わせで面会機会も多く設定出来る。
そんな外的要因で自分が医者に強くなったと勘違いしていたら大きな間違いだ。
本当に信頼出来る関係性が構築出来ているかは医者の前に立たせて医者の表情を見たら直ぐに分かる。
でも安心してほしい。
社内アピールしているMR君が実は医者の前でポンコツであった事は、ブログだけの話にして社内には言わないであげるから。
「俺は先生に超強い優秀なMRですから」というMRから引き継ぎを受けた話のまとめ
社内アピールがすぎる気持ち悪いMRが嫌いだとずっと思っていた。
しかし、そのようなMRがなぜ社内アピールをするのかがよく分かった。
実際の現場ではポンコツだから、社内で必死に事実を湾曲してアピールするしか術がないからだ。
今回の引き継ぎを受けて良く分かった。
私もそんなに偉そうな事が言えるほど優秀なMRではない。
他メーカーMRよりも絶対に私の方が信頼関係が構築できていると言い切れるDrは何人くらいいるだろうか?
医者と携帯電話交換を何件くらいしているだろうか?
病院担当でコロナ禍となり、従来よりDrとの関係が希薄になりがちな状況だからこそ、医者とコミュニケーションが取れているMRの差が大きくなっていると思う。
そして、やっぱり社内アピールが過ぎるMRが私は心底嫌いだ。