みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
2019年の卸談合事件を覚えていますか?
医薬品卸4社の談合疑惑などの会社の不祥事がある度に各社の企業理念を見てしまう話
この記事の最後にこのように書かせていただきました。
『2019年12月10日現在では談合をして独占禁止法を犯したと確定した訳ではない。もし仮に結果、談合がなければ修正謝罪記事をしっかり書きます。』
しかし結果は、この談合疑惑事件でスズケンが初公判を受けて起訴内容を認めたそうだ。
「多少の談合は良いと思った」 医薬品入札で大手業者(朝日新聞デジタル)
残念な事に謝罪記事は不要そうだ。
改めてこの事件についか考えていきます。
卸4社の談合入札事件を改めて振り返る。
全国の独立行政法人地域医療機能推進機の57病院が発注する医薬品の入札をめぐる医薬品卸4社が談合しているのではないかという疑惑事件。
ちなみに、卸4社とは国内BIG4ですよね。
メディセオ
アルフレッサ
スズケン
東邦薬品
この4社で国内医薬品卸シェアが90%と言われているので、与える影響は大きいと思う。
なぜ、談合がダメなのか?
ルール違反だからと言ってしまえば、それまでだが医薬品の納入価格を操作するというのは卑劣極まりない行為なので情状酌量の余地はない。
談合して病院に納品される医薬品の納入価が自由競争下で決まった納入かよりも高い金額だったとする。
これによって、病院の利益が下がってしまった事だけが問題ではない。
病院に納品される実勢価格に応じて、国が定める薬価が改定で変わってくる。
そうなると、卸が談合して企業利益を確保する事によって、高い納入価格になり、結果、薬価もあまり下がらない。
つまり卸の私利私欲を満たす為に、薬価が下がらないから患者の金銭負担が増える。
患者さんの為にうんぬんかんぬんととか言ってる医薬品卸が、自分たちの利益を得る為に不正をして病に苦しむ人から金を搾取していた。
こう考える事でも出来るでしょう。
だから、この事件は悪質何ですよ。
この2019年に起きた談合卸事件の初公判が先日あった。
談合入札事件の初公判でスズケンは起訴内容認めるし、アルフレッサの代表は容認していた。
スズケン、及びスズケンの元担当者の初公判が東京地裁に開催されて、いずれも起訴内容を認めた。
最も悪質なのは、2003年にも宮城県内で受注調整をしているのが明るみになっていたのにも関わらず、このような事件が再び起こるという事。
犯罪を犯したのにも関わらず、会社ぐるみで再び犯罪に手を染める。
これは本当に悪質だと思う。
反省をしていないから再び犯罪を犯す。
今回はスズケンの公判だったが罰金3億円との事。
この3億円はどこから捻出するのか?
現場で誠実に汗水流して働くMS達が稼いだ利益で払うと考えると本当に悲しい。
また、既にアルフレッサの代表は受注調整があった事を把握していたとコメントしている。
会社代表なのに、会社が犯罪しているのを容認しているって、会社の中に自浄作用は存在しないって事ではないか。
卸4社入札談合事件の初公判でスズケンが起訴内容認め罰金3億円だっての話のまとめ
今回の談合事件は氷山の一角だ。
患者の為に言っている会社が病に苦しく患者から不当に金を巻き上げていた構図。
これが現実なんだと思う。
会社は結局、自社の利益。
そして社会の中には、このように当たり前に犯罪を起こす組織が存在するという事。
まずは現実をしっかり見定めて、自分は流されない人でありたい。