みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
新型コロナ感染拡大によって医療機関に訪問出来なくなってから1年が経ちましたね。
地域や施設によって、対応が大きく異なっていると聞き、感染があまり多くないエリアの開業医などではほぼ、コロナの影響を受けていないと聞く。
逆に都心部の基幹病院の訪問規制は厳重だ。
特にオンコロジーMRが担当するような規模の病院では、医者とストレスなく面会が出来る施設の方が珍しいかもしれない。
その中で、この1年間ずっと続いてきた議論。
「コロナ禍においてどうしたら医者と面談が出来るか?」
1年間、毎月のようにこの議論がされており、意見が出尽くした現在、いよいよ末期だと感じる話があったと聞いた。
今日はこの話について解説していきます。
駐車場で待ち伏せしてアタックすると発表したMRが賞賛されていた。
この事については過去に記事にしていると思うけど、記事が多すぎて探し出せませんでした。
要は、病院がコロナで訪問禁止しているなら、病院の中に入らず駐車場で待ち伏せすれば問題なく会えるだろうという魂胆。
なぜ病院が訪問規制しているのか?という本来目的を無視して、規制の抜け穴を探して行動するという浅はかな行為。
Web会議でMRがこんな発表をした。
このWeb会議には複数の所長と支店長も同席していた。
私はてっきり、このMRが怒られるものだと感じていた。
「ルールの抜け穴を探すのではなく、なぜルールが設定されたのかと考えた行動をしなさい」と指摘されると思っていた。
しかし、実際、そのMRは賞賛されていた。
そもそも会議のテーマがMRの成功事例のベストプラクティスなるものだったし。
この一連のやりとりを見て、製薬会社の本質は20年前から全く変わっておらず、医療貢献などはどうでも良くて自分のやりたい事だけやる人達なんだと再確認した。
うちの会社は最低だ!と思っていたんですが、お友達MRの営業所はもっと最悪な事例を成功事例として発表していたと聞いたのでびっくりした。
病院が規制で訪問出来ないなら、手ぶらノーネクタイで患者のフリして忍び込めば良い。
私の営業所の話ではない。
お友達MRの営業所の話。
この営業所でも「どうしたら医者と面会出来るか」という議論をしていた時に、ある中堅MRが「手ぶら、ノーネクタイでパーカー羽織って病院に入ればバレない」と発表してとのこと。
この会議も複数の管理職が同席していたのに、この行動を慎むように諭す人は誰もいなかったらしい。
100歩譲って駐車場待ち伏せは、まだ理解出来る部分はある。
しかし、変装して病院内に忍び込もうという卑劣極まりない行動は絶対にあってはならないと思う。
病院が禁止しているのにも関わらず、部外者が侵入して院内クラスタが発生したなんて事になったらタダじゃ済まない。
CASE-J事件、ディオバン事件を超える卑劣な犯罪行為だと思う。
そんな悪事をしているMRがいるのにも関わらず、管理職はその行為を否定する事は無かったらしい。
「コロナ禍でも医者と面会する方法」について議論した結果が悲惨だった話のまとめ
感染を拡大させない。
医療機関に迷惑を掛けない。
社員を感染リスクから守る。
会社はこんな視点は持っていないんだと思う。
表面上は患者のため、医療貢献などと都合の良い事を言うけど、実際は駐車場で待ち伏せするとか、変装して病院に潜入するなど、言っている事と真逆な行動をとっている。
人間は追い込まれた時に本性が出る。
本当にこんな事が許されて良いのだろうか?
以前こちらにコメントしましたが、どの企業もそんなものです。
まともな管理職も中には必ずいますが、陰で上層部から強烈なプレッシャーをかけられて押し切られているか、評価に関して降格人事を仄めかされるなどされているケースもあるでしょう。もしくはどちらもバカだから一緒になってやらせるか。
私のケースでも書かれてる通りのような事がありました。ラインマネージャー会議において、クソ部長様からコール数が激減しているとのご指摘がありました。
各社、このままのコールなら最低でも50%のMRが不要になるという外部データがある!所長も必然的にそうなるぞ!と気合注入を頂きました。
部長様からは施設駐車場で待ち構えて面談する、バイト先を調べて訪問する、通勤中にコンタクトを取る。要するにコンタクトを取るならルールやモラルなど無視。
所員の安全の確保と医療機関側の安全確保を訴えても、細心の注意をしなさいで終わり。
具体的に求めてもテンプレの回答。万一、MRが感染して、医療機関に感染させた結果、得意先やMRの家族に取り返しのつかない大事があったらどうします?誰が責任を取るのですか?と突っ込んだ質問をしてもはぐらかしつつ、皆さんはラインマネージャーですから皆さんが責任をと言われる始末です。そんなものですよ。
仮にそんな手法で万一、感染した・させたとなれば社会的な炎上は確実だと強く反対したらそこから先は激怒してそれ以降、徹底したスポイルです。立派なパワハラをされています笑(脇が甘いパワハラのやり方だと思いますが)
WEB面談で圧倒的トップ回数を叩き出しても、F2Fが少ないと言われてお終い。幸い社員達からの360度評価が相当良くつけてもらえているので助けられていますが、人事評価なんて上の権限には敵いません。
組合員でもありませんから組合にも頼れませんからね。
患者中心といいつつも、製薬会社の体質は全く変わりません。今までもこれからも変わらないでしょう
コメントありがとうございます。
私のような底辺ではなく、所長をされている立場だからこそ、より会社の本質を感じられるのですね。
管理職やベテランMRであればまだ良いと思います。
純粋無垢な新人が会社の傍若無人な指示に心を疲弊しないか日々心配です。
明らかに間違ったことを、高圧的にやってこいと言われると状況を見ると、会社から「あの中学生からカツアゲしてこい」と犯罪を強要されているような感覚になります。
いつも楽しく拝見しております。
私も外資系製薬企業でMRをしておりますが、全社の成功事例発表で駐車場待ち伏せで面会した事例や院内に私服で潜り込む事例が報告され、賞賛されていました。
また、営業所内でもやり始めたベテラン先輩MRが所長から褒められていました。
先方の都合よりも自社都合を優先し、ルール違反を工夫と言ってしまうのはとても違和感があり、気持ち悪く感じます。
ゆってぃーさんの仰る通り、コロナ禍でも製薬会社の体質ってほとんど変わらないんですね。せめて自分は、そこに流されずにやっていきたいと思います。
tomoさん
コメントありがとうございます。
もしかして弊社?かとドキッとしました。笑
会社の中枢がイカれていても私達は流されずやっていきましょう。