みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
MRの中でのキャリアUPってどのようなイメージでしょうか?
私のケースで言うとこんな感じ。
地方開業医担当→地方基幹病院担当→地方大学担当→都心基幹病院担当→都心大学(KOL)担当
この業界に関わってる人であれば説明不要だと思うがKOLはKey Opinion Leaderの略で、医療業界で多方面に影響力を持つ医師のこと。
要は講演会で演者になったり他の医者が参考にするような超エキスパートな先生の事。
このKOLが何を言うかによって、他の医者の治療方針も変わってくるので影響力が大きい。
なので、このKOLを担当するという事は責任も大きいし、レベルの高い仕事が要求される。
レベルが高い仕事って実際にどのような仕事をするのか?
今日はこの事について書いていきます。
KOL担当MRって実際どんな仕事をするのか?
①1番大切な仕事は、会社戦略と先生の治療方針をすり合わせる作業。
先生の専門性と治療方針を理解した上で、会社が発信してもらいたいポイントを1つ1つ擦り合わせていく事。
宣伝色が強い表現は嫌がられるが、医者の話したい事を勝手に話してしまっても機会損失になってしまう。
そして、KOLはガイドラインを作ったり国際学会で発表するような先生なので自社医薬品のデータを細かく紹介するような事はしない。
MRから紹介するまでもなく充分過ぎるほど理解している。
しかし自発的には紹介しないが、不意に聞かれる時にどこまで即答出来るかが大切。
学会情報も同様で、自発的に紹介する事はないがASCO(米国腫瘍学会)などは開催される度にabstractは当然、事前に頭に入れておかなければ会話にならない。
②次に大事なのは事務作業。
「契約書の内容を説明してサインをもらう。」
当たり前と考えがちだが、意外と大変な作業。
講演の中に適応外の話をしないでほしい。
スライドは開催1週間まで提出してほしい。
演題、略歴は1ヶ月前にほしい。
これらの事をしっかりと伝えて、了承してもらってサインをもらう。
ただサインをもらえば良い訳ではない。
③そして忘れてはならない事は、その領域内での政治や人間関係、臨床試験グループの繋がりなどを理解しておく事。
当然、日本全体での話だ。
日本全体の中で、有名な先生等の人間関係、教授選の状況、どのような臨床試験があって誰が実施責任医師なのかなど、情報を把握しておく必要がある。
その他、講演にしてもらいたい内容をまとめたり、タイムスケジュール作成、交通手配とやる事は多い。
活動としてはKOLという1人の医者に対する活動に過ぎないか、これらの事をこなさなければならないので大変だ。
そして講演会を企画しているエリアにメリットがある講演をしてもらわないといけないので責任は大きい。
KOL担当MRってどんな仕事をしてるんですか?の回答のまとめ
あくまでも1人の医者との対応にすぎないかもしれない。
活動数は1かもしれないけど、見えない仕事とのしかかるプレッシャは大きい。
会社方針とDrの治療方針の折衝
勉強
事務作業
政治や関係性の理解
これら1つでも欠けてしまえばKOL担当MRとしては失格だと思う。