みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
武田薬品とイーライリリーの早期退職は業界全体に与えるインパクトが大きいですよね。
武田薬品の「フューチャー・キャリア・プログラム」という早期退職はどっちなのか考える。
20年日本イーライリリーが初の早期退職!リストラとPIPのハイブリット方式に驚愕
また追いかけるように大手内資も早期退職実施予定の噂が聞こえてきた。
いつの時代も早期退職は40代50代の転職先が見つからないだろうベテランMRが怯えていた。
逆を言えば30代で次の転職先が見つかりやすい年代にとっては早期退職はインセンティブのように捉えているMRも多かった。
しかし、今の転職市場は閑散している。
大きな募集はアメリカ系オンコロジーMRかヨーロッパ系プライマリーMRくらいで後は極々少数。
毎月、電話をしているエージェントに聞いても、この2社への応募が殺到して早くもかなりの倍率になっているとの事。
このような状況を聞くと自分が勤めている会社が今はリストラをしていなくても暗い気持ちになる
幸にして私の会社は早期退職の話は聞こえてこないし、現在発売中の薬剤と開発中の薬剤もなかなか期待が持てる。
しかし決して他人事だとは思っていない。
リストラまではいかずとも給料改定で年収が下がる覚悟は必要だと感じる。
今日は、リストラの話ではなくMRの年収が下がる予測について考えていきたいと思います。
製薬業界はMRの転職が活発なだけに待遇を悪くすると人材流出に繋がると考えられていた。
他業界に比べるとMRの転職はかなり活発だと思う。
私の周りを見ても転職経験が無いMRの方が少ない。
人材の流動が激しい業界なだけに不用意に報酬を改悪してしまえば人材の流出に繋がってしまうと考えられていた。
逆に言えば、入社してくれるのであれば高待遇を用意しますという製薬会社も多かった。
実際、私も転職によって希望の勤務地を手に入れたり年収100万円以上高くしてもらった経験がある。
しかし時代は変わったと思って良い。
MR認定資格があれば業界パスポートのように、どこの会社にも入社出来る時代ではない。
今は人を切る為なら手段は選ばない。
それは法律違反と言っても過言ではないような退職強要を見ても分かる。
辞めたいと思っている社員がいても、そもそも中途採用をしている企業が今はない。
そして今後も募集が活発になるとは考えづらい。
製薬会社は昔のように高利益体質ではなくなり、今まで世の中に無かった画期的な新薬が発売出来なと利益が出せなくなっている。
会社の利益が下がっていけば固定費削減に進むのは自然な流れだ。
会社は人件費を軽くしたい。
MRは辞めたくない。
この状況を考えれば、今の会社にいるのであれば痛みを伴いますと言う方針になるのは想定出来る。
MRの年収が下がるとなれば何が下がるか?
基本的に労働基準法で基本給の1割以上の減額は認められていない。
そうなった時に何を下げてMRの年収を下げるか?
一般的にはこれらの事が考えられる。
・福利厚生の改悪。
・降格による給料レンジそのものを下げる。
・賞与係数を下げる。
・手当てを減らす。
これらの改悪を一気に実施してしまっては社員の士気が下がっていく。
改悪をするにしても大義名分、合理的な言い訳が必要だ。
そこから考えると、やはりMRの営業手当の削減から始めるのでは無いかと想像する。
現在、コロナ禍で思うように外勤ができていない。
多くの企業の外勤手当には「みなし残業手当」が含まれている。
MRのみなし労働が変わっていないと言ってもコロナ禍で外勤をしていないんだから、みなし残業手当は当然、外勤手当も実態にリンクしていないから支給しなくても不思議ではない。
今後、長期的なスパンで見れば上記に上げた項目が徐々に改悪していく事が想定できるが、まずは直近では営業手当辺りから介入してくるのではないかと感じる。
リストラが無い製薬会社でもMRの給料改定で年収は下がる覚悟は必要だと思う話のまとめ
今の時代はリストラがないだけでも幸せな会社と考えるのが良いのかもしれない。
なので働けるのであれば、ある程度の給料現象も覚悟が必要だと思います。
今の製薬会社は昔のような高利益体質ではない。
まずは営業手当からメスを入れ始めると考える。
だってコロナ禍で外勤していないんだから実態が伴わない手当でしょう。