みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
今日は、ヤバいMRの話というよりは、会社の命令に従順に従た故に起きてしまった可哀想なMRの話をしたい。
コロナの影響でGW明けくらいまでは医療機関もナーバスになっていたし、オンラインを使ったコミニュケーションに抵抗があったDrも多くいた事でしょう。
3月4月のナーバスな時期に「Web面談してください!」「いつ暇ですか?」「まだお返事いただけてませんがマニュアルお送りします!」こんな感じでガッついたMRがいたんですよ。
今日はこの出来事について書いていきますね。
弊社は「Web面談実施回数」「Web面談依頼メール回数」をトレースしている。
どこの会社でも繰り広げられている事でしょう。
弊社はWeeklyで「Web面談の実施回数」と「Web面談依頼メール回数」を報告させられている。
趣旨は間違っていないと思う。
訪問が難しい状況の中でWeb面談は有効なツールだと思う。
しかし地域や施設によって状況は大きく異なる事の理解も必要だと思う。
後輩MRは病院に訪問して医者に直接面会して「Web面談依頼」をしている。
違う後輩は仲の良い医者に用事も無く毎週Web面談の時間をもらって回数稼いでいる。
営業職として数字に追われる事は仕方ないかもしれないけど、些か本質と異なる実態だと思う。
このようにMRを追い込んでいくとサボるMRを取り締まる事には繋がると思うけど、顧客に迷惑を掛けるリスクがある事も理解する必要があると思う。
3月4月に一方的にWeb面談を依頼し続けたMRが医者に無視されている。
GW明けの緊急事態宣言解除以降は医者もオンラインを介した会議等に慣れてきてMRとWeb面談が出来るようになってきた。
しかし逆を返せば、それまでは難色を示す医者は多かった。
この時期に何度もしつこくWeb面談の依頼をしたMR(仮名:岸野さん)がいた。
「Web面談お願いします!」と毎週メールする。
嫌なら嫌と返事があると自己解釈して返事がないという事はメールの見落としに違いないと偏った解釈をしていた。
だから毎週メールを送る。
返事がないのにアドレスを送りつけたり、接続マニュアルも送っていたらしい。
結局、8月になった今でも岸野さんは、この先生と連絡が取れていない。
この話を実際にメールを送られ続けていた先生からWeb面談時に教えてもらった。
忙しい時期に自分よがり営業活動をしてくるMRとは話したくないんだって。
この先生は春先はWeb接続の方法も分からないし、面倒なので全てのMRからの依頼は断っていた(無視)していた。
しかしカンファレンスや学会がオンラインで開催されるにつれてWeb面談の便利さに気付いたとのこと。
今はMRからのWeb面談は基本的に全て対応しているとの事。
相手の状況を察知出来ないMRは今後厳しいと思う。
Web面談を依頼した事が問題ではない。
依頼メールの返事が貰えなければ、何かあるのかも知れないと予測する事が必要だと思う。
もちろん、純粋な見落としの可能性もある。
しかし「忙しい時期かもしれない」「Web面談が嫌なのかもしれない」と推測する事も大切だと思う。
オンラインを使った面会は今後のMR活動にとっては必ず付いて回る事だと思う。
メールでのやり取りやオンラインで画面を通したコミニュケーションだと微妙な表情や心理状態を汲み取りづらい。
なので、自分よがりな一方的なアプローチはリスクが大きいと思う。
嫌われてしまった岸野さんは「会社の命令通りやっただけ」と主張すると思うけど、他のMRが当たり前にWeb面談が出来ている中で、医者から無視されている現状は会社は絶対に良しとはしない。
状況を見誤り一方的にアプローチし続けたMRがWeb面談可能なDrにも無視され続けている話のまとめ
会社は「Web面会回数」「Web面談依頼回数」を煽ってくる。
withコロナの生活が今後、続く事を考えればMR活動にWeb面談はとても大切なアクションだと思う。
しかし、相手の状況を考えずに一方的なアプローチをしてしまえば取り返しが付かなくなる。
岸野さんは春先のナーバスな時期に一方的にアプローチし続けて医者に嫌われた。
そして、この医者は今は当たり前に各MRとWeb面談している。
アプローチ方法を変える工夫。
時には我慢も必要。
岸野さんは、工夫やアドバイス無く、ひたすらWeb面談回数を煽ってくる会社の被害者なのかもしれない。