みなさん、こんにちは。
現役オンコロジーMRのゆってぃーよ。
私は、あまりドラマを見ないんだけど今は2つ見ています。
「半沢直樹」と「私の家政婦ナギサさん」。
「半沢直樹」は全てのサラリーマンが抱える、社内出世や理不尽な出来事をバッサリ斬り付けてくれるシーンがとても爽快ですよね。
「私の家政婦ナギサさん」はMRが主人公のドラマ。
20代のキラキラ女子の生活やおしゃれを見たいわけではない。
MRの仕事ぶりが意外としっかり反映されているのが面白い。
もちろんドラマとして一般の方でも分かりやすいように事実と異なる箇所はあるが、その辺はフィクションなので当たり前。
それよりもフィクションのドラマに対して目くじら立てて「実際と違う!」と声を上げるMRの方がヤバいと思う。
この「わたナギ」の中で頑張り過ぎて鬱になってしまった女性MRが出てきました。
MRは鬱になるくらいの激務な職業なのか?
MRは激務とは思わないけど、鬱を発症する人は一定の割合でいると思う。
私の周りでも過去、鬱を発症してしまった人を10人くらい知っている。
今日は私が見てきたMRと鬱の関係について書いていきます。
今のMRは激務とは言えないが仕事に終わりがない事も事実
昔のMRは激務だったと思うわ。
朝7時過ぎには病院の廊下に立って出勤する医者に挨拶する事から仕事が始める。
今のように医療機関に明確な訪問規制が無い事が多く、朝から晩まで病院に入る事が出来た。
当直の医者を目当てに個別説明会と称して弁当持参で21時以降に病院に行く事も多かった。
そして接待も出来ていたので夜中の2時、3時まで飲み歩いていた。
土日もゴルフ、釣り、旅行と医者のお供する事は多々あった。
この時代のMRは激務と言って良いでしょう。
しかし、今このような働き方をしているMRは存在しない。
現在は、ほとんどの病院で何らかしらの訪問規制がある。
ましてやコロナの影響でMRの活動量は半減以下になっているでしょう。
そして接待もない。
病院に訪問出来る時間帯は限られているし、接待もない。
現在は、働き方改革の観点から土日に会社のパソコンを開くことさえ許されない状況。
その状況下で現在のMRの業務量としては激務とは言えず逆に「こんな仕事量で、こんな給料貰って良いの?」と感じるほどである。
しかし今の、業務量の中でも抱えきれずに鬱を発症してしまうMRがいるのも事実。
現在の業務量でも鬱を発症してしまうMRは「真面目」「メンバーに恵まれない」が大きな要因
今は規制によって病院に訪問する事が出来ない。
普通に考えれば働きたくても働けない環境と言える。
MRの仕事は医者に会うだけではない。
学術知識を身につける勉強も大切。
そして、その勉強には終わりがない。
自社医薬品の事だけでなく、競合品の知識、薬剤だけでなく疾患、検査、治療などなど。
Drと話して分からない事が出てくる事が不安で勉強に没頭してしまう。
そして、しっかり学術知識を身につけて、Drに適正な情報提供をしても必ず実績が上がるとは限らない。
それは生命関連製品である医薬品という特徴からMR活動以外の外的要因で処方が決まる事が多いから。
最近、こんな記事も書いている。
前期に数字が良くて周りにアピールしまくっていたMRが今期、絶望的に数字が悪い話。
当たり前の話だけどMRが熱心という理由だけど、明らかに他剤よりも効果が劣る薬剤が選択されたら医療が成立しない。
・勉強には終わりがない。
・MRの努力と販売実績は相関しない事がある。
この2つの事柄をある意味、割り切って考えていかなければMRは務まらないと思う。
しかし真面目なMRは「実績が悪いのは自分の頑張りが足りないからだ」と自分を責めて自らを追い込んでしまう。
もっと勉強しないと
もっとアポイント取らないと
もっと訪問しないと
もっと処方依頼しないと
もっと、もっと・・・
真面目なMRほど、このように考えてしまう。
しかしながら真面目なMRであっても周りのメンバーが良ければ鬱まで行く事はない。
綺麗事しか言わない上司
他人を攻撃して自分の立場を確立したいMR
こんな人しか周りにいなければ、より追い込まれてしまうでしょう。
わたなぎ見て、頑張りすぎちゃうMRが鬱を発症するケース確かにあると感じた話のまとめ
今のMRの業務量は決して激務ではないと思う。
・病院に行きたくても規制で訪問出来ない。
・接待はない。
・有給は半強制的に取らされる。
・土日に会社PC開けない。
激務どことか「この仕事量でこんなに給料もらって良いのか??」と感じるほどだ。
しかし、今の時代のMRでも一定の割合で鬱を発生してしまう人もいる。
鬱を発生するMRの傾向を見ると真面目な人が多い。
・医学、薬学の勉強に終わりは無い。
・MRの頑張りが必ず実績につながる訳では無い。
この事実をある程度のところで割り切って働く事が大切だと感じている。
そして鬱になる人を見ていると周りのメンバーに恵まれないケースも多い。
以前、鬱になって休職したMRの上司が「気にかけて色々サポートしてあげていたのに休職しちゃうとは・・・」と嘆いていた。
上司からしたらサポートかもしれないが、本人からしたら更なる追い込みと感じたに違いない。